File I/O テストは、NFS または SMB ファイル システム上で以下のいずれかの操作を実行するのにかかる時間をモニタリングします。
File I/O テストは、デフォルトでオフになっています。 SRM でファイル I/O テストを実行できるようにするには、svcrsp.cf ファイルの「allow_fileio」行の先頭にあるシャープ記号(#)を削除してコメントを解除します。 svcrsp.cf file の編集方法については、「手動での svcrsp.cf ファイルの編集」を参照してください。
svcrsp.cf ファイルを変更して File I/O テストを有効にする前に、テストを作成してエージェントに関連付けることができます。 ただし、テストはエージェントに対して「準備未完了」状態で作成され、前述のように File I/O テストを有効にするまではテストをアクティブな(実行可能な)状態に変更できません。 この設定ファイルのディレクティブ「allow_fileio」は、セキュリティ対策のためにあります。 SRM は root ユーザで実行されるため、ファイル I/O テストによって /etc/passwd ファイルや boot.ini ファイルに書き込みが行われ、システムに障害が発生する可能性があります。 これらのテストを有効化および作成する際には注意が必要です。
テストするファイルのサイズは、テストのパフォーマンスに影響する可能性があります。 サンプルのテスト ファイルは、ドライブ:/sysedge/plugins/svcrsp ディレクトリにあります。
オプションと引数
ファイル I/O テストには、以下のテスト固有のオプションと引数が必要です。
注:ローカル ファイルの操作(c:¥ から c:¥ への操作など)をテストする場合は、ホスト/ログイン情報を指定する必要はありません。 ホスト/ログイン情報は、リモート マシンに接続する場合にのみ必要です。
注: パス名を指定する場合は、テストを実行するオペレーティング システムにおいて適切なタイプのスラッシュを使用してください。 UNIX システム上で実行するテストのディレクトリを指定する場合はスラッシュ(/)を使用し、Windows システム上で実行するテストのディレクトリを指定する場合はバックスラッシュ(¥)を使用します。
また、指定したファイルはマウントされたファイル システム上に存在している必要があります。 SystemEDGE エージェントおよび SRM は、ファイル システムをマウントしません。
注: [パスワードの確認入力]フィールドにパスワードを再入力して、パスワードが正しく入力されていることを確認します。
これらのオプションと引数は、テストを作成または変更するときに指定します。
例
このセクションでは、読み取り操作、書き込み操作、読み取り/書き込み操作、および比較操作の例を示します。 各テスト例では、30 秒ごとにテストが実行され、操作が正常に実行されなかった場合は 10 秒後にタイムアウトします。 また、120 秒間隔でレスポンスと可用性の統計値が計算されます。
例 1:ファイルの読み取り
この例では、F:¥Test¥testfile.bin ファイルを読み取るのにかかる時間をモニタリングするテストを作成します。
ポリシー内に新しいテストを作成する方法
[新規テスト]ペインが表示されます。
変更をコミットすると、SRM によって以下のようなエントリが svcrsp.cf ファイルに追加されます。
{
index=11
type=fileio
desc="Performing a read operation for testfile.bin."
destination=F:¥Test¥testFile.bin
args="op=r"
interval=30
samples=1
timeout=10
window=120
tos=0
limit=0
status=active
name="Read Operation"
class=""
context=""
flags="1"
loglevel=3
}
例 2:ファイルの書き込み
この例では、C:¥sysedge¥bin¥saFileIOTest.bin ファイルを読み取り、その内容を F:¥Test¥WTest.bin に書き込みます。
ポリシー内に新しいテストを作成する方法
[新規テスト]ペインが表示されます。
変更をコミットすると、SRM によって以下のようなエントリが svcrsp.cf ファイルに追加されます。
{
index=22
type=fileio
desc="Performing a write operation for WTest.bin."
destination=F:¥Test¥WTest.bin
args="op=w&local=C:¥sysedge¥bin¥saFileIOTest.bin"
interval=30
samples=1
timeout=10
window=120
tos=0
status=active
name="Write Operation"
class=""
context=""
flags="1"
loglevel=3
}
例 3:ファイルの書き込みと読み取り
この例では、C:¥sysedge¥bin¥saFileIOTest.bin ファイルを読み取り、その内容を F:¥Test¥RWTest.bin に書き込んでから、F:¥Test¥RWTest.bin を読み取ります。
ポリシー内に新しいテストを作成する方法
[新規テスト]ペインが表示されます。
変更をコミットすると、SRM によって以下のようなエントリが svcrsp.cf ファイルに追加されます。
{
index=33
type=fileio
desc="Performing a read/write operation for RWTest.bin."
destination=F:¥Test¥RWTest.bin
args="op=rw&local=C:¥sysedge¥bin¥saFileIOTest.bin"
interval=30
samples=1
timeout=10
window=120
tos=0
status=active
name="Read-Write Operation"
class=""
context=""
flags="1"
loglevel=3
}
例 4:2 つのファイルの比較
この例では、C:¥sysedge¥bin¥saFileIOTest.bin ファイルを読み取り、F:¥Test¥CompTest.bin を読み取って、両者の内容を比較します。
ポリシー内に新しいテストを作成する方法
[新規テスト]ペインが表示されます。
変更をコミットすると、SRM によって以下のようなエントリが svcrsp.cf ファイルに追加されます。
{
index=44
type=fileio
desc="Comparing files."
destination=F:¥Test¥CompTest.bin
args="op=cmp&local=C:¥sysedge¥bin¥saFileIOTest.bin"
interval=30
samples=1
timeout=10
window=120
tos=0
status=active
name="File Compare"
class=""
context=""
flags="1"
loglevel=3
}
File I/O テストの実行時に発生する可能性があるエラーについては、「File I/O テストのエラー コード」を参照してください。
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