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CSF の初期化

CA CSM アプリケーション サーバMSMTC)は、ランダムのファイルを作成してユーザ セッションの追跡を試み、ファイルが作成されると CA CSM はそのファイルを使用します。 このファイルの作成はプラットフォームに関係なく、基本の Apache Tomcat アプリケーションで実行されます。 このファイルが設定されない場合、CA CSM アプリケーションは、それ自身のロジックを使用してユーザ セッションを追跡します。 z/OS でランダムなファイルの作成を成功させるには、サイトに Integrated Cryptographic Services Facility(ICSF)プロセッサが取り付けられ、有効である必要があります。 サイトに ICSF プロセッサがない場合、CA CSM は以下の例のようなメッセージを発行し、初期化を続行します。

Aug 5, 2010 4:56:37 PM org.apache.catalina.session.ManagerBase setRandomFile
 WARNING: Failed to close randomIS.

ICSF プロセッサが有効な場合は、CA CSM アプリケーション サーバMSMTC)を開始する前に、CSF アドレス空間を完全に初期化します。 CSF アドレス空間を初期化しない場合、CA CSM が失敗し、再試行も行いません。 リカバリするには、MSMTC スターティッド タスクのリサイクルを実行してください。

LPAR に接続されている ICSF プロセッサがある場合は、システム自動化ソフトウェアを使用して、CSF スターティッド タスクを、MSMTC スターティッド タスクを開始する前提条件として追加することをお勧めします。

CSF アドレス空間の初期化が成功した後、MSMTC スターティッド タスクのみを開始してください。 システム自動化ソフトウェアを設定し、以下の CSF 初期化メッセージを検索します。

CSFM001I ICSF INITIALIZATION COMPLETE

このメッセージは、CSF サービスが開始されたが利用可能ではないこと、また暗号キーがまだロードされていないことを通知します。

または

CSFM400I CRYPTOGRAPHY - SERVICES ARE NOW AVAILABLE.

このメッセージは、ICSF サービスが利用可能で、また暗号キーがロードされたことを通知します。

注: 詳細については、「IBM z/OS Cryptographic Services PKI Services Guide and Reference」(SA22-7693-12)を参照してください。