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保存済みイベントのクエリ

トランザクション追跡セッションの結果は、自動的にトランザクション イベント データベースに保存されます。 トランザクション イベントには、トランザクション追跡と共に、ストールを含むエラーが含まれます(Introscope Error Detector をインストールしている場合)。トランザクション イベント データベースには、Introscope によって自動的にサンプリングされたトランザクション追跡が含まれます(「トランザクション追跡の自動サンプリング」を参照してください)。 また、自身により手動で実行したトランザクション追跡セッションの結果も含まれます。

トランザクション イベント データベースは、以下の種類のクエリをサポートしています。

注: 履歴クエリを使用する場合は、あらかじめトランザクション追跡セッションを実行して、クエリ対照のデータを用意しておきます。

クエリの構文

以下のセクションでは、履歴クエリ機能を使用して、保存されたエラーをクエリする方法について説明します。 クエリ機能の特徴を以下に示します。

履歴イベントのクエリ

履歴トランザクション イベントのクエリを実行する方法

  1. [Workstation]-[履歴イベントをクエリ]を選択します。

    履歴クエリ ビューアが開きます。

    [クエリ]フィールドでは、このセッションから 12 件前までの検索、または同じ Workstation ユーザによる前のセッションがドロップダウンに表示されます。 これによって、保存した検索条件の 1 つを、再入力せずに選択できます。

    ヒント: デフォルトでは、フィールドに、12 件までの検索条件が記憶されています。IntroscopeWorkstation.properties 内の introscope.workstation.historical.query.history.limit プロパティを編集して別の数を指定すると、フィールドで記憶される検索条件の数を変更できます。

  2. [クエリ]フィールドに、以下を組み合わせて入力します。
  3. 適切な場合は、[時間範囲]オプションを使用して、時間範囲でクエリをフィルタリングします。[時間範囲]オプションの使用方法の説明については、「履歴データの表示」を参照してください。

    時間範囲を選択しない場合は、デフォルトの「すべて」がクエリで使用され、フィルタが適用されません。

  4. [実行]をクリックします。

    クエリと一致するトランザクションが[履歴クエリ]ウィンドウに表示されます。形式は、トランザクション追跡ビューアと似ています。 詳細については、「トランザクション追跡ビューアの使用」を参照してください。

注: 表示できるのは、500 件までのイベントのみです。 500 を超えるイベントがクエリに一致した場合、最も古い 500 イベントが表示されます。

クエリのオプションおよび構文

クエリでは、Lucene 正規表現の構文を使用してテキスト文字列を検索して置き換えます。 Lucene 構文の詳細については、Lucene Web サイト(lucene.apache.org)を参照し、「query syntax」を検索してください。

フィールド

説明

agent

特定のエージェントによって報告されるイベントに検索を制限します。

agent:ControlledRangeAgent

domain

指定のドメイン内のコンポーネントに関連するイベントに検索を制限します。

domain:AcmeWest

fullAgent

完全パスで指定された特定のエージェントによって報告されるイベントに検索を制限します。

domain|process|host|agent

fullAgent:AcmeWest| Custom Metric Host|
ControlledRange
Agent

host

特定のホストで発生したイベントに検索を制限します。

host:Wmiddle01

process

指定のアプリケーション内のコンポーネントに関連するエラーに検索を制限します。

process:Custom Metric Host

root

メトリック パスで指定された、特定のコンポーネントに関連付けられているイベントのみを検索します。

root:servlets|accountServlet

type

クエリ対象とするイベントの種類を指定します。

errorsnapshot: エラー イベントに検索を制限します。

normal: ユーザによって開始されたトランザクション追跡の中でキャプチャされたトランザクション イベントを返します。

sampled: Introscope のデフォルトのトランザクション サンプリングの結果として取得されたトランザクション イベントを返します。

whatsinteresting: 「注目点イベント」を返します。これは、[アプリケーションの概要]ヒューリスティックの値が変更されたときに生成されます。 詳細については、「注目点イベント」を参照してください。

これらのタイプの結果では、タイプ列の中に、E、T、R、および WI コードがそれぞれ含まれます。 このコードのセットは、ライブ モードのトランザクション追跡ビューアで利用可能なコードとは、わずかに異なります(「トランザクション追跡ビューアの使用」を参照)。

type:errorsnapshot

type:normal

type:sampled

type:whatsinteresting

url

指定されたトランザクション URL のパスのプレフィックスに関連付けられているイベントのみを検索します。

パスのプレフィックスは、URL のホスト名に続く部分です。 以下の URL があるとします。

http://burger1.com/bWar/burgerServlet?
ViewItem&category=11776&item=55562630&rd=1

パスのプレフィックスは以下の部分です。

/bWar/burgerServlet

url:/bWar/burgerServlet

urlParams

指定したトランザクション URL パラメータに関連付けられているイベントに検索を制限します。

URL パラメータは、URL で疑問符(?)に続く部分です。 以下の URL があるとします。

http://ubuy.com/ws/shoppingServlet?
category=734&item=3772&tc=photo

URL パラメータは以下の部分です。

?category=734&item=3772&tc=photo

注: urlParams の先頭には、ワイルドカード文字を使用できません。

urlParams:category=734*

user

指定したユーザ名に関連付けられているトランザクションのイベントに検索を制限します。

user:jdoe

message

検索を、指定したメッセージに関連付けられているイベントに制限します。

 

traceDataCreationType

データが以下のいずれのタイプであったかどうかに従って、検索を制限します。

0 = ミリ秒データ(デフォルト)

1 = マイクロ秒データ

2 = ナノ秒データ

duration および startTime クエリのキーワードは必ず、このキーワードと共に使用する必要があります。

 

duration

検索を、イベントの継続時間で制限します。 traceDataCreationType キーワードと共に使用します。

traceDataCreationType を 1 または 2 に設定している場合は、「duration」の代わりに「durationinnanos」を使用します。

 

startTime

検索を、イベント開始時刻で制限します。 traceDataCreationType キーワードと共に使用します。

traceDataCreationType を 1 または 2 に設定している場合は、「startTime」の代わりに「starttimeinnanos」を使用します。

 

 

componentsNotShown

検索を、特定のコンポーネントが表示されないイベントに制限します。

 

durationencoded

定義はありません。

 

time

検索を、指定した時間の前または後のイベントに制限します。

 

traceID

検索を、指定した追跡 ID を持つイベントに制限します。

traceID:1340419311156¥:3957

: 円記号(¥)は 2 番目のコロン(:)の前に必要です。

特殊文字の使用

以下の特殊文字がクエリに含まれている場合、Lucene 構文ではバックスラッシュ(¥)文字を使用してこれらをエスケープできます。

+ - && || ! ( ) { } [ ] ^ " ~ * ? : ¥

たとえば、(1+1):2 を検索する場合、以下のようにクエリを使用します。

¥(1¥+1¥)¥:2

注: *(アスタリスク)および ? (疑問符)文字の、クエリの先頭での使用は、サポートされていません。

類似するイベントのクエリ

Introscope では、選択したイベントに類似するイベントに対するクエリを実行できます。 類似するイベントとは、たとえば、同じコンポーネント(Servlet > EJB > SQL など)を含むものの、応答時間はそれぞれ異なっている一群のイベントのことです。 Introscope では、各イベント内で文字列(コンポーネント名、SQL テーブル名など)の 60% が同じであれば、それらのイベントが「類似する」イベントと見なされます。

注: トランザクション タイプのイベントを選択している場合でも、トランザクションとエラーの両方が検索結果として返される可能性があります(エラーが返されるのは、ErrorDetector がインストールされている場合に限られます)。

類似するイベントのクエリを実行する方法

Introscope では、類似するイベントのリストが[履歴クエリ]ウィンドウに表示されます。

相関するイベントのクエリ

Introscope では、相関するイベントのクエリ、つまり、同じトランザクションに属する複数のイベントに対するクエリを実行できます。 たとえば、ブラウザ応答時間イベントは、サーブレット トランザクション イベントと相関しています。

注: トランザクション タイプのイベントを選択している場合でも、トランザクションとエラーの両方が検索結果として返される可能性があります。

相関するイベントのクエリを実行する方法

Introscope は、相関するイベントを[履歴クエリ]ウィンドウに一覧表示します。