TIM レコーダの用途は、1 つのトランザクションをキャプチャして確認し、次のトランザクションに移動することです。 記録することにより、長い記録セッションの間にクリックの厳密な順序を覚えていなくても、トランザクションを個々に分析することが可能になります。
ヒント: TIM レコーダの便宜上、トランザクションは Web ブラウザのクリックの単位で考えます(たとえば、ログインのためのクリック、製品購入のためのクリックなど)。
たとえば、記録を開始し、1 つのアクションを実行して、記録を停止します。次に、各アクション(トランザクション)に対してそのプロセスを繰り返します。 単一の記録セッションで複数アクションを実行する場合、ほとんどのトランザクションが識別できないので、監視に役立ちません。
TIM レコーダを使用する際は、以下のトランザクションをキャプチャする必要があります。
コンテンツ タイプは、トランザクションが記録セッションで認識されるかどうかを判別するために使用されます。 トランザクション コンテンツ タイプが選択リストのタイプと一致する場合、そのトランザクションが認識されます。 それ以外の場合、トランザクションは記録されますが、認識されたとは見なされません。
たとえば、次のように、「text/html」というコンテンツ タイプを指定した記録セッションで、複数のトランザクションを記録したとします。
GET/Start.jsp HTTP/1.1 HTTP/1.1 200 OK Content-Type: text/html POST/MedRecWebServices HTTP/1.1 HTTP/1.1 200 OK Content-Type: text/xml
記録セッションの完了後に、認識済みトランザクションとしてコンテンツ タイプ「text/html」を指定したトランザクションを表示できます。 コンテンツ タイプ「text/xml」を指定したトランザクションは、未認識トランザクションと見なされます。
注: 応答タグ パラメータは記録された中には含まれません。
Flex ベースのトランザクションを記録するには、コンテンツ タイプを application/xml または application/x-amf に指定します。
記録されたコンテンツ コンポーネントは、コンテンツ タイプの親 URL (Referer)が NULL であるか、認識済みトランザクションの URL と一致していないとき、未認識コンポーネントと見なされます。
例:
GET /Start.jsp HTTP/1.1 HTTP/1.1 200 OK Content-Type: text/html GET /my.jsp HTTP/1.1 HTTP/1.1 200 OK Content-Type: text/xml Referer: Null
このシナリオで、コンテンツ コンポーネントを判別するために使用されているコンテンツ タイプは、text/html です。 「Start.jsp」は認識済みトランザクションの親 URL です。 親 URL (Referer)値が「Null」なので、「my.jsp」は未認識トランザクションになります。
[コンポーネント]ページから未認識トランザクション(my.jsp)を移動して、認識済みトランザクションに変更し、プロモート後にそのコンポーネントを監視することができます。
ネットワーク上でトランザクションの記録を有効化する方法
記録セッションを開始する準備ができたら、記録を開始します。
注: 記録は、トラフィックが少ないときに、またはテスト環境で行ってください。 テスト環境を使用して記録し、その後運用環境にエクスポートします。
CA CEM では、負荷が高い状態では記録が停止されます。 TIM は、障害、ログイン、統計を処理した後で記録データを提供するため、高負荷の状態で実行されると、TIM レコーダの速度は低下します。
次の手順に従ってください:
注: [記録セッション]タブが表示されない場合は、少なくとも 1 つのビジネス サービスに対して書き込み権限を持っていることを確認してください (「ビジネス サービス用のアクセス ポリシーの表示」を参照してください)。
注: 対象のアプリケーション トラフィックを監視するには、1 つ以上の TIM エージェントが環境にインストールされている必要があります。
後でトランザクション記録を識別しやすいよう、意味のある名前を付けてください。
ヒント: トランザクションごとに画像キャプチャを行うと、ビジネス ユーザが後で記録を理解するのに役立ちます。 たとえば、トランザクションの Web ページをキャプチャし、その画像をドキュメントに貼り付けます。 トランザクションと記録の相互参照を行うには、キャプチャされた画像の下に各記録の名前を入力します。
注: IP アドレスは、トランザクションの記録に使用している記録対象のクライアント コンピュータのものである必要があります(それが管理者のクライアント コンピュータと同一である場合を除き、管理者のクライアント コンピュータではありません)。
プロキシ サーバを使用している場合、このアドレスをプロキシ サーバの Web サーバ アドレスに変更すると、プロキシ サーバを通過するすべての入力トランザクションが記録されます。 1 台のみのコンピュータから記録するには、このフィールドを空白のままにし、代わりに独自のブラウザ言語を設定します。 詳細については、「プロキシ サーバでの記録の設定」を参照してください。
ヒント: クライアント IP アドレスとブラウザ言語パターンには、OR 条件が適用されます。 両方のフィールドに値が存在する場合、いずれか 1 つに一致すればトランザクションが記録されます これは、プロキシ サーバを経由する場合でもしない場合でも同様です。 ブラウザ言語パターンのみに基づいてトランザクションを記録するには、[クライアント IP アドレス]フィールドに「0.0.0.0」を入力し、それに応じて[ブラウザ言語パターン]を定義します。 0.0.0.0 はワイルドカード IP アドレスです。これは、このアドレスをネットワーク デバイスが使用できないように、すべてのフィルタを不正な IP アドレスに渡します。 その結果、CA APM は[ブラウザ言語パターン]設定を使用する以外に選択肢がなくなります。
デフォルトでは、ブラウザ言語パターンは、英語(米国)およびアフリカーンス語に設定されています(en-us, af*)。つまり、この Web ブラウザの優先言語設定に一致するすべてのネットワーク トラフィックが TIM レコーダで監視されます。 デフォルト値はこのまま使用することも、ユーザ定義の設定に変更することも可能です。
たとえば、使用しているブラウザ言語パターンを独自の値「en-us, wcem」に設定し、他の CA CEM 管理者は「en-us, wtest」に設定するということもできます。 このように、同じプロキシ サーバを経由するトランザクションがあっても、TIM レコーダでは、記録されたトランザクションを互いに区別できます。 「プロキシ サーバを介したトラフィックの監視」を参照してください。
CA CEM のデフォルトの文字エンコード。HTTP および MIME テキストのデフォルトです。
UNIX/Linux 用 Unicode エンコードの標準。マルチリンガル Web サイトでよく使用されます。
UNIX/Linux 用の日本語文字エンコード。
Microsoft Windows 用の日本語文字エンコード。
ダブルバイト コード漢字(日本語で使用される漢字)。
NEC 特殊文字および IBM 拡張に対応する、Microsoft Windows による Shift-JIS の拡張文字コード。
中国語(簡体字)の文字エンコード。
中国語(繁体字)の文字エンコード。
韓国語の文字エンコード。
詳細については、「マルチバイト トランザクションの監視」を参照してください。
選択リストにのみコンテンツ タイプが追加され、保存されます。
注: 利用可能リストからコンテンツ タイプを選択し、選択リストに移動して記録することもできます。
コンテンツ タイプのデフォルトの利用可能リストと選択リストは、「新規記録セッションおよび記録セッションの編集」ページに表示されます。
コンテンツ タイプは tess-default.properties ファイルで定義されます。 以下のプロパティが、コンテンツ タイプを判別するために使用されます。
選択リスト -- recorder.mainComponentTrustedContentTypes=text/html text/plain text/xml application/x-java-serialized-object application/xml application/x-amf
利用可能リスト -- recorder.mainComponentAvailableContentTypes=text/html text/plain text/xml application/x-java-serialized-object application/xml application/x-amf application/x-www-form-urlencoded application/pdf
注: recorder.mainComponentAvailableContentTypes プロパティにコンテンツ タイプを追加する場合、選択リストにのみ追加できます。 選択コンテンツ タイプは、tess-default.properties ファイルで定義された利用可能コンテンツ タイプのサブセットです。 詳細については、「記録セッションのコンテンツ タイプについて」を参照してください。
[記録ステータス]には、記録が進行中であることが示されます。
レコーダ ページに、記録されたトランザクションがリスト表示されます。 トランザクションを識別するために、リストには応答パラメータも表示されます。
暫定的なトランザクション名(後で変更できます)
HTML ヘッダ: text/html、text/xml、image、CSS、script など
200=OK、300=redirect、400=client、500=server
GET、POST
トランザクションの進行時に経由する URL をすべて表示します。
ヒント: ページ上にトランザクション アクティビティが表示されない場合は、TIM が対象のクライアント コンピュータのアクティビティを監視可能であることを確認してください。ネットワークの構成によっては、別のクライアント コンピュータを使用する必要がある場合もあります。
[記録ステータス]に、記録が停止されたことが示されます。 すべてのトランザクションがリスト表示されます。
記録されたコンポーネントが、有効なビジネス トランザクションの識別トランザクションに含まれる既存の識別コンポーネントに一致する場合、CA CEM の [有効なビジネス トランザクションに一致]列にその情報が表示されます。 この列には、記録するページの識別トランザクションに関する情報のみが表示されます。
この時点で、何をどの順序で実行したかはっきり覚えている間に、トランザクションを確認して変更することができます。
注: 識別トランザクションは 1 つしか存在できません。
注: 識別トランザクションはリストの最初に存在する必要があります。 たとえば、リダイレクトが最初のトランザクションとして表示されます。
必要なトランザクションがすべて記録されるまで、記録、停止、分析を続けます。
記録からのトランザクション シグネチャでページが更新され、識別トランザクションが表示されます。 詳細については、「記録セッションの参照」または「記録セッションの編集」を参照してください。
詳細については、「トランザクションの定義」を参照してください。
クライアント コンピュータからデータを収集した後は、手動で TIM レコーダ セッションを停止する必要があります。
TIM レコーダ セッションを停止する方法
トランザクションの変更の詳細については、「記録セッションの編集」を参照してください。
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