CA APM のクラスタ環境では、エージェント負荷分散がサポートされます。 MOM はメトリックの負荷および CA Introscope 設定に基づいて、エージェント接続を分散させます。 エージェントは利用可能なコレクタに接続します。
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
MOM は、関与しているエージェントを過負荷のコレクタから切断することにより、コレクタ間のメトリック数を均等にします。 接続解除されたエージェントは MOM に再接続し、負荷の小さいコレクタにリダイレクトされます。 負荷分散は、エージェント メトリックの負荷のみが対象となります。CA CEM データは負荷分散の対象とはなりません。
8.0 より前のエージェントに有効: 8.0 より前のエージェントは MOM に接続できません。代わりにコレクタの 1 つに直接接続する必要があります。 8.0 より前のエージェントが MOM に接続しようとすると、以下が発生します。
注: 過負荷状態にあるコレクタの負荷分散を実行する場合、バージョン 9.1 より前の CA APM では、MOM は、コレクタに直接接続するように設定されたエージェントを対象にしていませんでした。 CA APM バージョン 9.1 から、MOM は 9.1 以前および 9.1 以降のエージェントを対象にして切断できるようになりました。 バージョン 9.1 以前およびそれ以降のエージェントの特定のコレクタへの接続を保持して、負荷分散を行わないようにするには、loadbalacing.xml に agent-Collector エレメントを追加します。
注: クラスタがエージェントと TIM を含む全負荷を処理している場合は、Enterprise Manager サービスを実行しているコレクタに対して重み係数を使用します。 Enterprise Manager サービスでは、リソースの増加が必要になる場合があります。重み係数を使用すると、メトリック キャパシティが減少しても対処できます。
MOM がコレクタにエージェントを割り当てる方法は、いくつかの要因で決まります。
エージェントが初めて起動したか再起動した場合、コレクタとの接続履歴はありません。 この場合、MOM は負荷分散設定に基づいて、許可された利用可能なコレクタへエージェントを割り当てます。
エージェントは、MOM への接続に使用する接続タイプと同じ接続タイプをサポートするコレクタにのみ割り当てられます。 たとえば、エージェントが HTTP を使用して MOM に接続する場合、コレクタでも HTTP 接続を有効にする必要があります。 接続タイプの詳細については、「CA APM Java Agent 実装ガイド」または「CA APM NET Agent 実装ガイド」を参照してください。
loadbalancing.xml ファイルで以下の設定をします。
CA Introscope には、エージェントがあるコレクタからクラスタ内の別のコレクタへ転送される際に、SmartStor データが急増するのを防ぐ機能が含まれます。 1 つのエージェントがすでにコレクタに接続されている場合、MOM は以降の接続でもそのコレクタを優先的に使用しますが、以下の要因がある場合は除きます。
IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルで以下の設定をします。
MOM は、クラスタ メトリックの負荷がアンバランスになったことを検知すると、エージェントをコレクタから切断して、他のコレクタに転送できます。 クラスタがアンバランス状態になるのは、任意のコレクタ メトリックの負荷と重み調整されたクラスタの平均値の差が、設定された許容度しきい値を超えた場合です。
クラスタがアンバランス状態になるには、以下の例で示すように、いくつかの理由があります。
MOM は、クラスタがアンバランスかどうかを一定の間隔でチェックします。 クラスタがアンバランスの場合、MOM はメトリックの負荷が比較的高いコレクタからエージェントを切断することで、バランスの再調整を試みます。 切断されたエージェントは MOM に再接続し、比較的負荷の低いコレクタに転送されます。 この目的は、重み調整後のメトリック負荷をクラスタ全体で均一にするようにエージェントを割り当てるためです。 エージェントが同じコレクタに再割り当てされると MOM が判断した場合、MOM はエージェントを切断しません。
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