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CA CSM のインストールおよびセットアップ

CA CSM ファイルを展開するディレクトリ(.../MSMSetup)には、CA CSM をインストールおよびセットアップする MSMSetup.sh セットアップ ユーティリティが格納されています。

注: CA CSM は SMP/E がインストール済みで、使用できる状態の製品です。

このユーティリティは、オプション ファイルのコンテンツを使用して、全体の処理をカスタマイズします。 このユーティリティは、Apache Tomcat アプリケーション サーバ、CA Datacom/MSM データベース、CA CSM サービス コンポーネント、Web ベース インターフェースをセットアップします。 このユーティリティは、CA CSM 用のランタイム環境を作成し、セットアップします。

このユーティリティには、以前実行に失敗した後に再度呼び出された際に、インストールを続行するための再開メカニズムがあります。 このユーティリティでは、以前失敗した実行の最初からのインストールを選択することもできます。 再開モード中に、オプション ファイルのパラメータのいずれかが完了した手順に影響する場合、このユーティリティは強制的に最初からのインストールを開始します。

処理の始めに、ユーティリティはオプション パラメータに設定された値のデータ セットと USS フォルダが存在するかどうかをチェックします。 それらが存在する場合、ユーティリティは前回のインストール ファイルに上書きするか、または上書きせずに処理を続行するかを尋ねるプロンプトを表示します。

ユーティリティは、オプション ファイルから渡されるポート番号が使用できるかどうかを確認します。 ポート番号が予約済みか、すでに使用中か、または他の理由で使用できない場合、ユーティリティは指定された値を使用してインストールを続行するかどうかを確認するプロンプトを表示します。

以下の情報を考慮します。

次の手順に従ってください:

  1. ダウンロードした CA CSM パッケージからファイルを展開したことを確認してください。

    MSMSetup および MSMProduct ディレクトリが存在し、CA CSM ファイルはそれらのディレクトリに展開されます。

  2. 必須 USS パスが利用可能であることを確認します。
  3. userid に UID(0) を使用していることを確認します。 そうでない場合は、su コマンドを発行して、UID(0) に切り替えます。
  4. MSMSetup.sh セットアップ ユーティリティがあるディレクトリに移動し、たとえば OMVS から以下のようにユーティリティを実行します。
    sh MSMSetup.sh
    

    このユーティリティは、以下の存在を確認します。

    ユーティリティに関する情報を示すパネルが表示されます。 その後、使用許諾契約の画面が表示されます。

    この使用許諾契約には、CA Technologies による製品取得アクティビティに関連する最小限の情報収集を可能にする許諾契約が含まれています。 この情報には、CA サポート Online Web サイト のサイト ID、製品、ユーザ ID などがあります。 サイトのアクセス ルールにより、これらの情報の収集を目的として確立された FTP 接続が拒否されることがあり、あるいはその他の理由により接続が確立できないことがあります。 その後も、CA CSM は引き続き稼働します。

  5. 使用許諾契約を確認し、PF3 キーを押します。

    この契約への同意を促すメッセージが表示されます。

    注: 使用許諾契約が表示されない場合は、TSO OMVS ライブラリがユーザの TSO 環境に割り当てられていることを確認してください。

  6. Y」と入力して、契約に同意します。

    (非 UID(0) のインストールのみ) UID(0) が割り当てられていない userid でインストーラ スクリプトを実行している場合、インストーラをすぐに停止して UID(0) が割り当てられている userid に切り替えるかどうかを確認するメッセージが表示されます。

    注: UID が 0 以外の userid で実行するとエラーが発生する場合がありますが、ファイルはコピーされ、ファイルの属性と許可は修正されます。 これらのエラーは通常、その操作が許可されていないことを示します。 通常、インストーラ スクリプトはこのタイプのエラーを検知し、その結果、途中で失敗して終了します。 ほとんどの場合、UID(0) が割り当てられた userid でインストーラ スクリプトを再開すると、インストールは正常に再開し、完了します。

    ただし、このタイプのエラーが検知されない場合があります。 そのような場合、インストーラ スクリプトを正常に再開するのは非常に困難です。 解凍したファイル、インストールしたファイルをすべて削除し、最初からインストールをやり直す必要があります。

  7. (非 UID(0) のインストールのみ) プロンプトの表示に応じ、Y(Yes)または N(No)を入力します。 インストーラ スクリプトのプロンプトの表示に N(No)を入力してインストールを停止し、UID(0) が割り当てられた userid に切り替えることを強くお勧めします。 これは、スーパーユーザ モードで実行して行います。 スーパーユーザ モードで実行するには、OMVS コマンド プロンプトで su コマンドを発行し、次にインストーラ スクリプトを再実行します。

    Y(Yes)を入力すると、インストールは続行します。

  8. ユーティリティをモニタし、システムおよびソフトウェアの前提条件が満たされていることを確認し、オプション ファイルの内容を検証します。

    (オプション)システムから取得した IP アドレスで接続できない場合は、バッチ ジョブを処理する FTP をサポートするホスト名または IP アドレスを指定します。

  9. 以下のいずれかのインストール モードを指定して、CA CSM インストール ジョブを処理します。
    A

    Automatic モードでは、インストール ジョブはノンストップ モード(サブミットされたジョブがサブミット前に表示されない)で自動的にサブミットされます。

    R

    Review モードでは、サブミット前に各インストール ジョブの確認を促すプロンプトが表示されます。

    M

    Manual モードでは、セットアップ プロセスの後に各インストール ジョブを手動でサブミットします。

    注:

  10. (FTP モードのみ)ユーザ ID を入力し、次にパスワードを入力します。

    ユーザ ID またはパスワードの入力が間違っていた場合、あと 2 回、認証情報を再入力することができます。 2 回目と 3 回目の試行の前に、Yes/No プロンプトが表示されます。

    Yes

    認証情報を再入力できます。

    No

    インストール手順を終了します。

    FTP 認証情報の検証が 3 回失敗すると、インストール プロセスは終了します。 この問題を解決したら、インストール スクリプトを再起動します。

    このユーティリティは JOB ステートメント、JOBPARM ステートメント(JES2 環境の場合)、または確認および変更用の MAIN ステートメント(JES3 環境の場合)を表示します(必要な場合)。

  11. Edit Job Card の質問に応じて、以下のいずれかの手順を実行します。
  12. ユーティリティをモニタし、すべての必須インストール ジョブがカスタマイズされていることを確認します。

    (オプション) Review インストール モードを選択した場合、インストール ジョブを 1 つずつ確認するように求めるプロンプトが表示されます。 ジョブを修正し、PF3 キーを押して変更を保存し、ジョブをサブミットします。

  13. ユーティリティが CA CSM 用の SMP/E 環境を作成するのをモニタし、CA CSM コンポーネントをセットアップします。

    このユーティリティは以下の手順を実行します。

    最後の手順が完了した後、ユーティリティはインストール サマリ レポート(MSMSummaryReport.txt)を表示します。 このレポートは MSMSetup ディレクトリに保存されます。 このレポートには Web ブラウザから CA CSM にアクセスするのに必要な URL が記載されています。

    セットアップ ユーティリティは処理を完了します。

  14. CA CSM の全体のインストールの完了に必要な特定のインストール後のジョブ サブミットに対するサマリ レポート(MSMSummaryReport.txt)を確認します。

    このサマリ レポートで指定されているように、インストール ジョブ CSMN51yy をサブミットします。 yy は、ジョブのシーケンス番号を示します。

    注: CA CSM インストーラが実行されているインストール モードにかかわらず、MSMSetup.sh の完了後に、インストール ジョブを手動でサブミットします。

  15. JCL(MSMMUF)ジョブの STEPLIB 内の以下のライブラリが APF 許可されていることを確認します。

    次回の IPL 実行後にもライブラリを APF 許可されたままにするには、そのライブラリを永続 APF リストに追加します

    注: オプション ファイルの AddAPFauthDSdyn キーワードの値が N の場合は、これらのライブラリを手動で APF 許可してください。

  16. CA CSM アプリケーション サーバ(MSMTC ジョブまたはスターティッド タスク)に関連付けられたユーザ ID に、必要な USS アクセス権限があることを確認します。

    CA CSM ではファイル システムを作成してマウントできます。

  17. ネットワーク設定が CA CSM に以下の Web サイトへのアクセスを許可していることを確認します。

    さらに、ネットワーク管理者は localhost のドメイン ネーム システム(DNS)エントリを定義する必要があります。

  18. CA CSM を起動します

    CA CSM が操作可能になります。