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GC ヒープ メトリックによるパフォーマンスの監視

ガベージ コレクションは、使用されなくなったオブジェクトが占有しているメモリを解放するプロセスです。解放されたメモリは、その他のオブジェクトで使用できるようになります。 GC Heap (Garbage Collection heap) メトリックは、アプリケーションのパフォーマンスを監視および理解する場合に有効なツールとなります。

GC Heap|Bytes In Use

GC Heap|Bytes In Use は、オブジェクトで現在使用されているメモリの大きさをレポートします。

GC Heap|Bytes Total

GC Heap|Bytes Total は、JVM により割り当てられるメモリの合計数をレポートします。

CA APM サイジングおよびパフォーマンス ガイド」で、より詳細に説明されているように、JVM に割り当てたメモリの量が少なすぎる、または多すぎる場合は、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。 つまり、これらのガイドラインに従ってください。

そのため、アプリケーション管理者は、これらのメトリックを使用して、メモリ ヒープの正しいサイズの決定に役立てることにできます。

正しいサイズが決定されると、これらのメトリックを観察して、一定時間における基準パフォーマンスを把握できます。 使用中のバイト数メトリックは、定期的に増加や減少を示し、一定期間内に繰り返されるパターンを形成して、メモリ リークが発生していないことを証明します。

GC 監視メトリックを使用してパフォーマンスを監視する

GC 監視には、メモリ割り当ておよびヒープ成長率を含めた JVM 内部のビューとなる新規メトリック セットが用意されています。 このため、ガベージ コレクタおよびメモリ プールがすべて適切に割り当てられていることを確認することにより、JVM 内部のヒープを割り当てることができます。 このように、パフォーマンスに悪影響を及ぼしている GC の問題を検出できます。

サポートされる JVM

GC 監視は以下の JVM のみをサポートしています。

GC 監視メトリックを使用してメモリの割り当てを調整する方法

  1. 参照ツリーで、アクティビティを監視するホスト上のエージェント ノードを参照し、GC 監視ノードを展開します。
  2. 各ガベージ コレクタのメトリックおよびメモリ プール使用率を監視します。 メトリックに関する付録の各 GC 監視メトリックの詳細な定義を参照してください。
  3. メトリックに基づいて、GC の効率を増加させるためにメモリ プールのサイズを再割り当てします。

メモリ プールのサイズを再割り当てするのに役立つガイドラインを必要とする場合は、ご利用の JVM に適したドキュメントを参照してください。