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アラート ダウンタイム スケジュールの操作

アラート ダウンタイム スケジュールを使用すると、管理モジュール エディタからダウンタイムを管理できます。

アラート ダウンタイム スケジュールは、1 つまたは複数のアラートに関連付けることができます。 さらに、1 つまたは複数の管理モジュールのアラートを関連付ける便利な方法も備わっています。 アラートに関連付けられたアクションはダウンタイム期間中には発生せず、サマリ アラート アクションをトリガしません。 詳細については、「サマリ アラートについて」を参照してください。

この機能では、同じアラートに影響する重複したダウンタイム期間を処理できます。 たとえば、同じアラートに影響する 2 つのダウンタイムがスケジュールされている場合、これらのダウンタイムはシステムによって管理されます。

たとえば、あるダウンタイムが月曜日の午前 8 時~午前 10 時にスケジュールされ、アラート A に影響します。 別のダウンタイムが月曜日の午前 9 時 30 分~午前 10 時 30 分にスケジュールされ、同じアラート A に影響します。 これらのダウンタイムは、システムによって連続的に管理されます。 したがって、システムは午前 8 時から午前 10 時 30 分までダウン状態を維持し、誤作動は発生しません。

アラート ダウンタイム スケジュールの作成

新しいアラート ダウンタイム スケジュールの作成方法

  1. 管理モジュール エディタから[エレメント]-[アラート ダウンタイム スケジュールを新規作成]を選択します。
  2. アラート ダウンタイム スケジュールの名前を[名前]フィールドに入力します。
  3. [強制的に一意にする]チェック ボックスはデフォルトでオンになっており、アラート ダウンタイム スケジュールの名前が管理モジュール内で確実に一意になります。 既存の名前で新しいスケジュールを作成する場合、システムは名前に番号を追加して一意にします。 このチェック ボックスをオフにすると、このオプションはオフになります。
  4. ドロップダウン メニューから管理モジュールを選択するか、または[選択]をクリックして検索文字列を入力します。
  5. [OK]をクリックします。

    新しいアラート ダウンタイム スケジュールが強調表示で管理モジュール エディタ ツリーに表示され、その定義が、下部のエディタ ペインの[設定]タブに表示されます。

    [説明]タブを選択してアラートに関する情報を入力することも、[設定]タブを選択してアラート時間ダウンタイム設定を定義することもできます。 詳細については、「アラート ダウンタイム スケジュールの定義」を参照してください。

アラート ダウンタイム スケジュールの定義

アラート ダウンタイム スケジュール(「アラート ダウンタイム スケジュールの作成」を参照)を作成した後に、以下の設定を定義します。または、エディタ ツリーから既存のアラート ダウンタイム スケジュールを選択して、[設定]タブ内の基準を選択して定義します。

アラート ダウンタイム スケジュールを削除する方法

  1. [名前]フィールドに、アラート ダウンタイム スケジュールの名前を入力するか、または既存のアラート ダウンタイム スケジュールの名前を変更します。
  2. [アクティブ]チェック ボックスをオンにして、アラート ダウンタイム スケジュールをアクティブにします。
  3. ドロップダウン メニューから管理モジュールを選択するか、または[選択]をクリックして、検索文字列を入力します。
  4. 以下のスケジュール オプションの 1 つを選択します。
  5. [アラート]オプションまたは[管理モジュール]オプションを選択して、設定を適用するアラートのリストまたは管理モジュールから選択します。

    管理モジュールのアラートのみに設定を適用することもできます。 これは、アラートが不注意で非アクティブ化されないように、予防策として実行します。

  6. [適用]または[元に戻す]をクリックします。

連続するアラート ダウンタイム スケジュールを設定したときの通知の防止

制限により、連続するアラート ダウンタイム スケジュールを設定すると、スケジュールが連続する時点でタイムスタンプされたアラート通知を受信することがあります。

例: 2 つのアラート ダウンタイム スケジュールを指定した場合

この場合、0200 でアラート通知を受信することがあります。

これを防ぐには、最初のスケジュールに 1 分追加して、2 番目のスケジュールと 1 分重複するようにします。 したがって、スケジュール 1 は 0100 ~ 0201 になります。

Cron スケジュールによるアラート ダウンタイム スケジュールの作成

Cron は、さまざまなスケジュール機能が備わった強力な UNIX ツールです。 ルールを適用するアラートをトリガできる式を使用します。ルールの例は、「8:00am every Monday through Friday (毎週月曜から金曜の午前 8 時)」または「1:30am every last Friday of the month (毎月最後の金曜の午前 1 時 30 分)」です。

これを使用するには、アラート ダウン時間スケジュールを定義するときに[Cron スケジュール]オプションを選択します(詳細については、「アラート ダウンタイム スケジュールの定義」を参照)。

Cron の式は次のように単純にできます: * * * * * ? *

または、次のように複雑にすることもできます: 0 0/5 14,18,3-39,52 ? JAN,MAR,SEP MON-FRI 2002-2010

サンプル式の詳細については、「サンプル Cron 式」を参照してください。

以下の表に、[Cron スケジュール]フィールドに指定できる値と特殊文字をリストします。

フィールド名

必須

特殊文字

0 ~ 59

, - * /

時間

0 ~ 23

, - * /

日付

1 ~ 31

, - * ? / L W C

1 ~ 12 または JAN ~ DEC

, - * /

曜日

1 ~ 7 または SUN ~ SAT

, - * ? / L C #

×

空、1970 ~ 2099

, - * /

Cron の特殊文字

以下の表に、Cron の特殊文字とその意味をリストします。

特殊文字

定義

*
(すべての値)

フィールド内のすべての値を選択します。 たとえば、[分]フィールドの「*」の意味は「毎分」です。

?
(特殊な値なし)

文字のみ入力できる(文字以外は入力できない) 2 つのフィールドの 1 つに何かを指定します。 たとえば、アラートを生成するのが月の特定の日(たとえば、10 日)であって、曜日は無関係の場合、[日付]フィールドに「10」を入力し、[曜日]フィールドに「?」を入力します。 以下の例を参照してください。

-

範囲を指定します。 たとえば、[時間]フィールドの「10-12」は、「10 時、11 時、12 時」という意味です。

,

追加の値を指定します。 たとえば、[day-of-week]フィールドの「MON, WED, FRI」は、「月曜、水曜、および金曜」という意味です。

/

増分を指定します。 たとえば、[秒]フィールドの「0/15」は、「秒 0、15、30、および 45」という意味です。 [秒]フィールドの「5/15」は、「秒 5、20、35、および 50」という意味です。 「*」文字の後に「/」を指定することもできます。この場合の「*」は、「/」の前に「0」を指定するのと同じ意味です。 [day-of-month]フィールドの「1/3」は、「月の最初の日に開始して、3 日ごとにアラートを生成する」という意味です。

L
(最新)

何かの最後を指定します。 これは特殊文字であり、意味は許容される次の 2 つのフィールドとは違います。その 2 つのフィールドとは[日付]と[曜日]です。 たとえば、L を[日付]フィールドに挿入すると、それはその月の最後の日という意味です。つまり、1 月の場合は 31 日、うるう年でない平年の 2 月の場合は 28 日です。 [day-of-week]フィールドに単独で使用すると、「7」、すなわち「SAT」という意味です。 これに対し、[day-of-week]フィールドでほかの値の後に使用すると、「月の最後の xxx 日」という意味です。たとえば、「6L」は「月の最後の金曜日」という意味です。 結果が紛らわしくなるため、「L」オプションを使用するときは、リストまたは値の範囲を指定しないことが重要です。

[day-of-month]フィールドで「L」および「W」の文字を合わせて「LW」として使用することもできます。これは、「月の最後の平日の曜日」という意味になります。

W
(平日)

指定の日に最も近い平日(月曜から金曜)を指定します。 たとえば、[day-of-month]フィールドの値として「15W」を指定すると、その意味は「月の 15 日に最も近い平日」です。 つまり、15 日が土曜日の場合、アラートは 14 日(金曜日)に生成されます。 15 日が日曜日の場合、16 日(月曜日)に生成されます。 15 日が火曜日である場合、アラートは 15 日(火曜日)に生成されます。 ただし、day-of-month フィールドの値として「1W」を指定した場合で、1 日が土曜日の場合、アラートは 3 日(月曜日)に生成されます。これは、月をまたいで日付が指定されることはないためです。 「W」の文字は、day-of-month が日付のリストや範囲ではなく、1 文字の場合のみ指定できます。

#

月の「n 番目」の XXX 日を指定します。 たとえば、[day-of-week]フィールドの値が「6#3」であるのは「月の第 3 金曜日」という意味です(day 6 = 金曜日、「#3」 = 月の 3 番目)。 ほかの例を挙げると、「2#1」 = 「月の最初の月曜日」、「4#5」 =「月の 5 番目の水曜日」です。 「#5」を指定したのに、その月の[day-of-week]に 5 番目がない場合、その月にはアラートは生成されません。

コスト センターの階層
(カレンダ)

これは、関連するカレンダ(存在する場合)に照らして値が計算されることを意味します。 関連するカレンダがない場合は、包括的なカレンダを使用する場合と同じになります。 [day-of-month]フィールドの値が「5C」であるのは「カレンダに含まれる最初の日、または 5 日以降」という意味です。 [day-of-month]フィールドの値が「1C」であるのは「カレンダに含まれる最初の日、または 日曜日以降」という意味です。

Cron の式の例

以下の表に、Cron の特殊文字とその意味をリストします。

意味

0 0 12 * * ?

毎日、午後 12 時(正午)にアラートを生成

0 15 10 ? * *

毎日午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 * * ?

毎日午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 * * ?

毎日午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 * * ? 2005

2005 年の間毎日午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 * 14 * * ?

毎日、午後 2 時から午後 2 時 59 分まで、毎分アラートを生成

0 0/5 14 * * ?

毎日午後 2 時から午後 2 時 55 分まで 5 分ごとにアラートを生成

0 0/5 14,18 * * ?

毎日、午後 2 時から午後 2 時 55 分まで 5 分ごとにアラートを生成、かつ毎日、午後 6 時から午後 6 時 55 分まで 5 分ごとにアラートを生成

0 0-5 14 * * ?

毎日、午後 2 時から午後 2 時 05 分まで、毎分アラートを生成

0 10,44 14 ? 3 WED

3 月の各水曜日の午後 2 時 10 分と午後 2 時 44 分にアラートを生成.

0 15 10 ? * MON-FRI

月曜、火曜、水曜、木曜、金曜すべての午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 15 * ?

毎月、15 日の午前 10 時15 分にアラートを生成

0 15 10 L * ?

毎月、末日の午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 ? * 6L

毎月、最後の金曜日の午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 ? * 6L

毎月、最後の金曜日の午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 ? * 6L 2002-2005

2002 年、2003 年、2004 年、2005 年の毎月、最後の金曜日、午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 15 10 ? * 6#3

毎月、第三金曜日の午前 10 時 15 分にアラートを生成

0 0 12 1/5 * ?

月の最初の日(1 日)から 5 日ごとに午後 12 時(正午)にアラートを生成

0 11 11 11 11 ?

各 11 月 11 日の午前 11 時 11 分にアラートを生成

問題切り分けマップ アラートのダウンタイム スケジュール

管理モジュール エディタを使用して、問題切り分けマップ アラートのダウンタイム スケジュールを設定できます。 アラート ダウンタイム スケジュールの[構成]タブのラジオ ボタンを使用すると、問題切り分けマップ アラートのみをスケジュールに含めることができます。

問題切り分けマップ アラートのダウンタイム スケジュールを設定する方法

  1. 問題切り分けマップ構成管理モジュールを開きます。
  2. アラート ダウンタイム スケジュール ノードをクリックします。
  3. アラート ダウンタイム スケジュールの作成」および「アラート ダウンタイム スケジュールの定義」で説明されている手順を使用して、ダウンタイム スケジュールを構成します。
  4. [問題切り分けマップ アラート]ラジオ ボタンを選択します。

    このラジオ ボタンを選択すると、通常の 3 列の [利用可能なアラート]テーブルが単一列の[利用可能問題切り分けマップ アラート]テーブルに置き換わります。

  5. スケジュールを適用する 1 つ以上の問題切り分けマップ アラートを選択し、右方向矢印ボタンをクリックして、それらを[含まれるアラート]リストに移動します。
  6. [適用]をクリックします。