サマリ アラートは、その下位にある複数の簡易アラートのステータスを 1 つのステータスに総括するための手段として機能します。
簡易アラートは 4 つの状態のうちの 1 つを示します。これは、最も良好なものから順に挙げると、レポートなし、緑、黄、赤です。 サマリ アラートの状態は、その下位にある簡易アラートの状態のうち最も悪いものに設定されます。したがって、簡易アラートに設定されるような明示的な危険しきい値と警告しきい値はなく、また比較演算子もありません。
下位にある簡易アラートの状態と上位にあるサマリ アラートの状態の関係について理解するため、ここでは GC ヒープ アラート、および接続プール アラートという 2 つの簡易アラートを下位に持つサマリ アラートを例に挙げて説明します。
以下の表にアラートの状態を定義します。
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状態アイコン |
定義 |
数値 |
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赤い八角形 |
危険 |
3 |
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黄色い菱形 |
警告 |
2 |
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緑の円形 |
正常 |
1 |
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灰色の円形 |
レポートなし |
0 |
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黒い円が中央にある赤 |
危険。ただし、ダウンタイム期間内であり、引き続きレポートされます。 |
-3 |
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黒い円が中央にある黄色 |
警告。ただし、ダウンタイム期間内であり、引き続きレポートされます。 |
-2 |
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黒い円が中央にある緑 |
通常。ただし、ダウンタイム期間内であり、引き続きレポートされます。 |
-1 |
サマリ アラートには、その下位にある各簡易アラートの現在の状態を確認する期間として、ユーザ定義の期間を設けることができません。 サマリ アラートの期間は、その下位にある簡易アラートの期間のうち最も短いものに自動で設定されます。 これには以下の 2 つのケースが存在します。
下位にある複数の簡易アラートが異なる期間を持っている場合には、短い方の期間がサマリ アラートの期間として用いられます。 下位にある簡易アラートの間の期間の差異が比較的小さい場合は、これでうまくいきます。 しかし、下位にある簡易アラートの間の期間の差異が大きい場合は、サマリ アラートの状態が緑になると予期される状況にもかかわらず、期間が長い簡易アラートが原因でかなり前の状態がサマリ アラートに反映され、過去のすでに無効な状態が表示される結果になる可能性があります。
たとえば、Application Health というサマリ アラートの下位に WebServerSlow という簡易アラートがあり、この簡易アラートの期間が 1 時間である場合、サマリ アラートは WebServerSlow の状態を反映した状態を示しますが、基になる WebServerSlow の状態は最大で 1 時間前のものになります。 Web サーバの実行速度が 1 時間前に低下し、その 50 分後に自動回復した場合、アプリケーションの実際の状態が現在では緑/OK であるのは明白です。しかし、このとき、Web サーバの実行速度の低下に関する簡易アラートである WebServerSlow が赤のままになり、その結果としてサマリ アラートの Application Health も赤になる可能性があります。
このような状況が発生するのを防ぐための最良の方法は、期間の差異がないか小さい簡易アラートを基にして、サマリ アラートを設定することです。
サマリ アラートには以下のような注意事項があります。
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