

HTTP アナライザ プラグインを使用したトランザクションの識別 › HTTP アナライザ プラグインの使用について
HTTP アナライザ プラグインの使用について
HTTP アナライザ プラグインの作成前に、その使用に関する重要な注意点とベスト プラクティスをよく理解しておく必要があります。
重要: HTTP アナライザ プラグインは CA CEM システムの強力な追加機能です。 そのため、CA CEM の通常動作に影響を与える可能性があります。 警告に注意し、ベスト プラクティスに従ってください。
「HTTP アナライザ プラグイン SDK のトラブルシューティング」も参照してください。
このセクションには、以下のトピックが含まれます。
HTTP アナライザ プラグインをデプロイする場合の重要な注意
HTTP アナライザ プラグインをデプロイする場合のベストプラクティス
複数の HTTP アナライザ プラグインのデプロイ
HTTP アナライザ プラグインを使用した XML データの処理
HTTP アナライザ プラグインをデプロイする場合の重要な注意
プラグインを設計する前に、以下の注意点を確認してください。
警告: HTTP アナライザ プラグインは TIM マシン上のルートとして実行されるため、すべての保護が省略されます。 そのため、CA CEM、TIM、およびオペレーティング システムを破損する可能性があります。
警告: TIM を安全なマシンとして認識してください。この安全な環境にプラグインをデプロイするユーザを管理する必要があります。
- プラグインの実行中は TIM がブロックされます。 つまり、プロセス集約的なプラグインは、通常の監視を妨げ、TIM にパケットをドロップさせ、記録をブロックし、統計収集を遅延させることができるということです。
- オペレーティング システムのファイルの変更、削除、追加や、プラグインを使用したオペレーティング システムの再設定を行わないでください。
- プロセスの状態を変更する可能性があるオペレーティング システムの機能を使用しないでください。 プラグインは TIM プロセス内で実行されているため、プロセスの状態を変更すべきではありません。
- System.exit() を呼び出さないでください。これにより、プラグインのみでなく、TIM も終了してしまいます。
- 標準入力(System.in)での読み取りや、標準出力(System.out)での書き込みをしないでください。 (代わりに、ログ メッセージ機能を使用してください。)
- TIM によってすでに開かれているファイルを使用しないでください。
- プラグイン コードに待機を含めないでください。 HTTP アナライザ プラグインにはタイムアウト機能がありません。 プラグインにより TIM がハングしないように注意してください。 たとえば、外部イベントを待機したり、スリープ コールをコードに含めたりしないでください。
- endComponent メソッドのコンポーネント別リソースは解放してください。
- terminate メソッドの他のプラグインのリソースは解放してください。
HTTP アナライザ プラグインをデプロイする場合のベストプラクティス
プラグインに関する以下のベスト プラクティスおよびヒントを参照してください。
- CA CEM 環境テストでは、少数のトランザクションから開始するのが最適です。 その後、実運用環境にマイグレートする前にパフォーマンス負荷をテストします。
- プラグインは、一部のトランザクション識別用の早期導入機能であり、すべてのトランザクション識別用ではありません。 すべてのトランザクション用のプラグインを作成する場合は、CA Technologies プロフェッショナル サービスにお問い合わせください。
- 処理内容をフィードバックするには、メッセージ ログを使用するプラグインを作成します。 ただし、ログ メッセージには時間がかかるため、実運用環境での使用は最小限にしてください。
- Java エラー、および一般的な警告状態、およびエラー状態のログ メッセージ。
- 要求本文は、必要であり、かつそのサイズが小さい場合は、全体をバッファしてください。ただし、本文が大きい場合は、パフォーマンスに影響するので注意が必要です。
- プラグインを使用しても、パフォーマンス上の理由で応答データをプラグインに渡さない場合は、プラグインの以前のバージョンを使用します。 プラグイン SDK には、以前のバージョンの使用に関する情報が示されています。
複数の HTTP アナライザ プラグインのデプロイ
複数のトランザクション サブセットがあり、複数の HTTP アナライザ プラグインをデプロイしなければ標準 TIM 監視では認識できない場合は、複数の HTTP アナライザ プラグインをデプロイすることができます。 追加のプラグインをデプロイする手順は、1 つのプラグインの場合と同様です。
複数の HTTP アナライザ プラグインについては、以下の点に注意してください。
- 複数の異なるフィルタがある場合や、独立したグループによって作成されている場合、複数のプラグインが便利です。
- 各プラグインは TIM の処理時間を必要とします。 パフォーマンスへの影響とビジネス上の必要性の両方を考慮して、複数のプラグインを使用するかどうか決定してください。
- パフォーマンス向上のために、複数のプラグインを 1 つ(JAR ファイル)にまとめることができます。
- 同時に有効にできるプラグインの数は、最大で 10 です。
- CA CEM では、どのプラグインが特定のパラメータを生成したかを識別しません。
- パラメータを生成したプラグインを識別するには、パラメータ名にプラグイン名のプレフィックスを付けます(たとえば、pluginName_paramName)。
HTTP アナライザ プラグインを使用した XML データの処理
XML データを処理するプラグインを作成する場合は、以下に注意してください。
- TIM は、HTTP 要求本文データを、変更せずにプラグインへ渡します。
- プラグインは、次に基づいて入力データのエンコードを決定します。(1) XML 宣言内の「encoding」属性(存在する場合)、(2) HTTP 要求ヘッダ内の「Content-Type」フィールドの「charset」属性、(3)データ内のバイト オーダー マーク、および(4)アプリケーションに関するあらゆる知識。
- プラグインは、必要な文字エンコード変換(通常は XML パーサが処理)を実行します。プラグインからは、パラメータ名と値が Java 文字列として返されます。
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