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CA APM 問題解決の切り分けの概要

問題解決の切り分けのための CA CEM と CA Introscope の統合は、CA Introscope 構成設定によって制御されます。 構成情報はドメイン構成情報に含まれており、ドメイン構成情報にはトランザクション定義、障害規格、およびトランザクション追跡パラメータが含まれます。

  1. [設定] - [監視] - [すべての監視を同期]をクリックすると、CA CEM はドメイン構成情報への変更を CA Introscope に通知します ([すべての監視を同期]をクリックすると、CA CEM は TIM に対してもドメイン構成情報を送信します)。
  2. CA Introscope エージェントはドメイン構成情報への更新をリスニングします (9.0 より前のエージェントで有効: CEMDefinitionHandler が解析済みドメイン構成情報を登録済みのすべてのエージェントに送信します)。
  3. 続いて、登録済みの各エージェントは後でトランザクション追跡を有効にするルール セットを作成します。 ルール セットは、CA CEM トランザクションを識別するパラメータ名/値の正規表現パターンで構成されます。
  4. ServletHeaderDecorator がインストールされている Java エージェントは、各 HTTP 応答ヘッダに追加情報を付加します。 ヘッダ情報には GUID が含まれます。GUID は、CA Introscope トランザクション追跡と CA CEM 障害を互いに関係付けるために後で使用されます。 .NET エージェントに同じ機能を実装するには HTTPHeaderDecorator のインストールが必要です。
  5. CA CEM TIM は HTTP 応答ヘッダを解析し、レポートされた障害に情報を含めます。この情報は Enterprise Manager に送信されます。
  6. CA CEM は、障害および GUID の情報を APM データベースに保存します。
  7. CA CEM は低速トランザクション インシデントを生成し、トランザクション追跡セッション開始要求を Enterprise Manager に送信します (CA CEM は、[設定] - [インシデント設定]に基づいて、低速トランザクション インシデントを生成し、インシデント ステータスを保留中からオープンに変更します)。

    トランザクション追跡セッション開始要求には、ビジネス トランザクション名およびトランザクション追跡時間しきい値が含まれます。このしきい値は低速トランザクション障害規格の割合です。 トランザクション追跡は、インシデントがクローズするか、または設定されたトランザクション追跡セッション継続時間に達するまで実行されます。

  8. BizTrxHttpTracer がインストールされているエージェントは、エージェントのルール セットに指定されたビジネス トランザクション名でトランザクション定義を探します。 エージェントはパラメータ照合を使用して、CA CEM トランザクションを識別します
  9. エージェントがトランザクションを識別し、そのトランザクション時間がトランザクション追跡時間しきい値を超えている場合、エージェントはトランザクション追跡を Enterprise Manager に送信します。
  10. CA CEM はトランザクション追跡を受信し、APM データベースに格納された GUID と照合します。 一致する GUID が見つかった場合、CA CEM はトランザクション追跡情報を APM データベースに保存します。

Enterprise Manager トランザクション追跡情報およびその他の CA CEM 障害情報は、インシデントを解決のために適切なチームにディスパッチする場合に有用です。 「CA CEM と CA Introscope の併用」を参照してください。