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アプリケーション問題切り分けマップ データの廃棄の設定

APM データベース内のアプリケーション問題切り分けマップ データは、時間の経過と共に増大する場合があります。 APM データベース内の過剰なデータは、Enterprise Manager によるアプリケーション問題切り分けマップ データの取得だけでなく、Workstation と Enterprise Manager のパフォーマンスにも影響を与える可能性があります。 アプリケーション問題切り分けマップ データを廃棄することで、APM データベース内の過剰なマップ データが収集されないようにすることができます。

重要: APM データベース上でのアプリケーション問題切り分けマップ データの廃棄を有効にする場合、この設定はクラスタ内の 1 つの Enterprise Manager でのみ行ってください。 ただし、アプリケーション問題切り分けマップ データの廃棄は、MOM 上で有効にすることをお勧めします。

マップ データが廃棄されるまでデータベース内に保持される期間と、廃棄の実行スケジュールの頻度を構成することはできます。 マップ データの廃棄はスケジューラを使用して制御します。データの廃棄を、日単位、週単位、月単位で実行するよう構成できます。

重要: アプリケーション問題切り分けマップ データの廃棄用のコレクタを設定することはできません。 コレクタに対して introscope.apm.pruning.enabled プロパティを true に設定した場合、エラーが返されます。

マップの表示中にアプリケーション問題切り分けマップ データが廃棄された場合、ユーザがマップ時間範囲を変更するまで、廃棄されたデータはマップ上に残ります。時間範囲を変更すると、マップの再描画がトリガされます。

複数の Enterprise Manager でデータベースの廃棄を有効にした場合、複数の廃棄プロセスによるデータベース アクセスが競合し、データベースのデッドロックが発生します。

以下の手順に従います。

  1. <EM_Home>/config ディレクトリの IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  2. Enterprise Manager をシャットダウンします。
  3. introscope.apm.pruning.enabled プロパティが true に設定されていることを確認します。

    このプロパティによって、エージェントによるアプリケーション問題切り分けマップ データの廃棄が可能になります。

    introscope.apm.pruning.enabledfalse から true にリセットした場合は、このプロパティを有効にするために Enterprise Manager を再起動してください。

  4. (オプション)以下のプロパティを設定します。

    注: 環境内のアプリケーション問題切り分けマップ データの量を管理するために introscope.apm.data.preserving.time プロパティの値を低く設定します。そうしないと、例外が表示される場合があります。 例外を防ぐには、APM SOI コネクタをインストールする前に、使用中の環境がアプリケーションの使用状況に従って調整されていることを確認します。 まだ例外が表示される場合は、APMEnterpriseManager.properties ファイル内の introscope.apm.query.max.results プロパティの値を増加させます。

    1. introscope.apm.data.preserving.time プロパティを設定します。このプロパティは、アプリケーション問題切り分けマップ データを APM データベース内に保存する期間を制御します。 保存期間の値より古いマップ データは、エイジアウトしているとみなされ、廃棄することができます。 デフォルト値は 365 日です。

      廃棄中、introscope.apm.data.preserving.timeIntroscope.apm.data.agingTime の値の合計値より古いマップ データが削除されます。 たとえば、introscope.apm.data.preserving.time の値が 30 日で、introscope.apm.data.agingTime の値が 1 日である場合は、30 + 1 = 31 日より古いマップ データが削除されます。

      組織がアプリケーションに対して追加や変更を行う頻度に基づいて値を更新してください。この追加や変更によって、アプリケーション問題切り分けマップ データが APM データベースに追加されます。 詳細については、「introscope.apm.data.preserving.time」を参照してください。 デフォルト値は 365 日です。

    2. introscope.apm.pruning.cron.trigger.expression プロパティを設定します。このプロパティは、エイジアウトしたアプリケーション問題切り分けマップ データを APM データベースから廃棄する頻度をスケジュールします。 デフォルト値は毎日午前 6:00 です。

      組織がアプリケーションに対して追加や変更を行う頻度に基づいて値を更新してください。この追加や変更によって、アプリケーション問題切り分けマップ データが APM データベースに追加されます。 詳細については、「introscope.apm.pruning.cron.trigger.expression」を参照してください。

  5. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを保存して閉じます。
  6. Enterprise Manager を再起動します。

    Enterprise Manager が起動したら、<EM_Home>/logs に移動して、マップ データ廃棄プロパティに関連する Enterprise Manager ログ ファイル メッセージを確認できます。 例:

    11/23/09 12:02:13 PM PST [INFO] [Manager] [ The APM Data  property : introscope.apm.pruning.enabled set to value : true]
    11/23/09 12:02:13 PM PST [INFO] [Manager] [ The APM Data  property : introscope.apm.pruning.cron.trigger.expression set to value : 0 0 6 * * ?]