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アプリケーション問題切り分けマップ オブジェクトの廃止時間の設定

CA APM では、アプリケーション問題切り分けマップ オブジェクトおよびそれらの関係を、EdgeVertex という用語を使用して表します。APM データベースは、これらのオブジェクトに関するデータを格納します。

時間が経過して、Enterprise Manager と監視対象アプリケーションの間の接続が失われると、Edge オブジェクトは、以下の 2 つの要因に従って「エイジアウト」します。

Edge オブジェクトがエイジアウトすると、すべての関連オブジェクトは、ほかのアクティブな Edge オブジェクトで使用されていない場合「廃止」に分類されます。 アプリケーション問題切り分けマップは、これらの廃止されたオブジェクトに関連付けられたエレメントをグレー表示して、それらのエレメントが古いデータで、最新のデータではないことを示します。

これらの古いオブジェクトは、APM データベースに残り、自動的に削除されません。 廃棄に設定されたプロパティに基づいてアプリケーション問題切り分けマップ廃棄プロセスが実行される場合にのみ、オブジェクトは削除されます。 廃棄のストアド プロシージャは、廃止ルールとは異なる廃棄ルールに基づいてオブジェクトを物理的に削除します。 廃棄の詳細については、「SmartStor メタデータの廃棄」を参照してください。

アプリケーション問題切り分けマップ オブジェクトのエイジングのルール

オブジェクト

条件

Edge

(データベース テーブル apm_edge)

Edge は、その更新日付が introscope.apm.data.obsolete.time プロパティの値より古い場合、廃止と見なされます。

Vertex (データベース テーブル apm_vertex)

Vertex は、廃止された Edge によってのみ参照され、アプリケーション問題切り分けマップ内のほかの Edge によって参照されていない場合、廃止と見なされます。

所有者(データベース テーブル apm_owner)

所有者は、廃止された Edge によってのみ参照され、アプリケーション問題切り分けマップ内のほかの Edge によって参照されていない場合、廃止と見なされます。

エージェント(データベース テーブル apm_agent)

エージェントは、アプリケーション問題切り分けマップ内の廃止された Vertex によってのみ参照されている場合、廃止と見なされます。

アプリケーション問題切り分けマップの時間エイジング プロパティ

アプリケーション問題切り分けマップの時間エイジング プロパティを設定すると、データベースから廃止されたオブジェクトに対する要求を返すことができます。 時間が設定されていない場合、期間内の時点(introscope.apm.data.preserving.time + introscope.apm.data.agingTime - introscope.apm.data.obsolete.time)を指している要求では、オブジェクトを廃止として指定できます。

デフォルト値は以下のとおりです。

重要: クラスタ環境では、agingTime または timeWindow のデフォルト プロパティ値への変更は、MOM およびすべてのコレクタに適用される必要があります。

廃止されたオブジェクトについての情報を取得するには、11 月 1 日 8:00 および 15:00、および 11 月 2 日 10:00 に対してクエリ Web サービス API を実行します。 このクエリは、各要求に対して以下の結果を返します。

Get obsolete objects at November 1 8:00

11 月 1 日 8:00 で 300 日より古い廃止されたオブジェクトを識別します。 introscope.apm.data.preserving.time と introscope.apm.data.agingTime の合計値より古いオブジェクトは返されません。

Get obsolete objects from November 1 8:00 to November 1 15:00

11 月 1 日 8:00 および 11 月 1 日 15:00 から introscope.apm.data.obsolete.time 値の 300 日を減算して、11 月 1 日 8:00 から 11 月 1 日 15:00 の間の廃止されたオブジェクトを識別します。 introscope.apm.data.preserving.time と introscope.apm.data.agingTime の合計値より古いオブジェクトは返されません。

Get obsolete objects from November 1 15:00 to November 2 10:00

11 月 1 日 15:00 および 11 月 2 日 10:00 から introscope.apm.data.obsolete.time 値の300 日を減算して、11 月 1 日 15:00 から 11 月 2 日 10:00 の間の廃止されたオブジェクトを識別します。 introscope.apm.data.preserving.time と introscope.apm.data.agingTime の合計値より古いオブジェクトは返されません。

アプリケーション問題切り分けマップの時間エイジング プロパティの設定

アプリケーション問題切り分けマップ オブジェクトは introscope.apm.data.obsolete.time プロパティに基づいて廃止とマークされます。 introscope.apm.data.obsolete.time でデフォルト値の 300 日が使用されると、300 日を経過したオブジェクトは廃止されます。

以下の手順に従います。

  1. CA Enterprise Manager をシャットダウンします。
  2. <EM_Home>¥config ディレクトリの IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  3. introscope.apm.data.obsolete.time プロパティのコメント化が解除され、値がデフォルト値の 300 日以外に設定されていることを確認します。

    時間数または日数を指定します。最小値は 24 時間または 1 日です。

  4. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを保存して閉じます。
  5. Enterprise Manager を再起動します。

    廃止時間プロパティが設定されます。

  6. <EM_Home>/logs ディレクトリ内のメッセージ ログを確認します。 例:
    10/19/12 12:02:13 PM EST [INFO] [Manager] [ The APM Data  property: introscope.apm.data.obsolete.timeset to value : 2 DAYS]
    

注: 設定した値よりも古いオブジェクトは、APM データベースから物理的に削除されるので、レポートできません。