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マップ エレメント エイジングの設定

接続用データがエイジアウトするか、APM データベースから廃棄されると、エージェントはフロントエンドとビジネス サービスおよびその依存関係を再検出します。 Workstation はアプリケーション問題切り分けマップにこのデータを表示します。

エージェントによってアプリケーション問題切り分けマップ データを収集できるように指定した後で、エージェントによるデータ収集の頻度を構成できます。 たとえば、以下の頻度でアプリケーション問題切り分けマップ データを収集するようにエージェントを構成できます。

また、Enterprise Manager がマップにデータを配信する期間を構成できます。 たとえば、エージェントによって検出されたデータを 1 週間または 1 か月間表示できます。 この期間は 2 つのマップ時間範囲プロパティ「エイジング時間」と「ウィンドウ時間」に基づきます。

エイジングは、アプリケーション問題切り分けマップ エレメントの特性です。 CA Introscope がフロントエンドまたはビジネス トランザクションのデータを受信しなくなったとき、そのマップ エレメントの状態をエイジングと呼びます。 エイジング時間は、Workstation がアプリケーション問題切り分けマップ内のエレメントの表示を継続する時間です。 この時間が期限切れになったとき、エレメントはエージェント キャッシュから削除され、アプリケーション問題切り分けマップに aged と表示されます エイジング時間は introscope.apm.data.agingTime プロパティで設定します。 デフォルト値は 1 日です。

時間ウィンドウは、エイジング エレメントがマップから表示されなくなるまで Workstation がエレメントを表示する時間です。 このオプションは introscope.apm.data.timeWindow プロパティで設定します。 デフォルト値は 3 日です。

たとえば、以下のようなデフォルト設定を仮定します。

アプリケーション A はアプリケーション問題切り分けマップのフロントエンドで、アプリケーション B と依存関係にあります。 エージェントによってアプリケーション B のデータが継続的にレポートされ、アプリケーション B はマップ内に正常に表示されます。 データがアプリケーション B からレポートされなくなると、エイジング時間とウィンドウ時間の計測が開始されます。 1 日後、アプリケーション B のマップ ノードが aged と表示されます。 3 日後、アプリケーション B のマップ ノードはマップに表示されなくなります。

考慮事項:

重要: クラスタ環境では、agingTime または timeWindow のデフォルト プロパティ値への変更は、MOM およびすべてのコレクタに適用される必要があります。

以下の手順に従います。

  1. <EM_Home>/config ディレクトリにある IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  2. introscope.apm.data.agingTime の値を変更する場合
    1. エージェントを停止します。
    2. Enterprise Manager をシャットダウンします。

      重要: introscope.apm.data.agingTime プロパティの値を変更する場合は、「アプリケーション問題切り分けマップのエイジング時間設定を小さくする場合の影響」を参照してください。

  3. introscope.apm.data.agingTime プロパティを設定します。 デフォルト値は 1 日です。 値は 1 分より小さくすることはできません。
  4. introscope.apm.data.timeWindow プロパティを設定します。 デフォルト値は 3 日です。 値は 1 分より小さくすることはできません。
  5. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを保存して閉じます。
  6. introscope.apm.data.agingTime プロパティを変更した場合は、エージェントを再起動します。
  7. Enterprise Manager を再起動します。
  8. <EM_Home>/logs ディレクトリ内のマップ データ エイジング プロパティに関するする Enterprise Manager ログ ファイル メッセージを確認します。 例:
    11/23/09 12:02:13 PM PST [INFO] [Manager] [ The APM Data  property : introscope.apm.data.agingTime set to value : [ PropertyWithTimeUnit : 1 Min]]
    

アプリケーション問題切り分けマップのエイジング時間設定を小さくする場合の影響

IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイル内のプロパティ introscope.apm.data.agingTime の値を小さくする場合、CA Technologies では、履歴データへの予期しない影響を回避するために、アプリケーション問題切り分けマップ データをクリーンアップすることをお勧めします。 エイジング時間を小さくすると、マップ表示に示されるデータ サンプルも少なくなります。その結果、エージェントによる Enterprise Manager へのデータ レポートが原因で、APM データベース内のデータに基づく誤った表示が行われる可能性があります。 データベースからデータをクリーンアップすることで、この問題を回避できます。

データをクリーンアップするには、PostgreSQL クライアントを使用する必要があります。 このクライアントは PostgreSQL サイト(http://www.pgadmin.org)からダウンロードできます。

PostgreSQL クライアントを使用してデータベースをクリーンアップする方法

エイジング関連のプロパティが履歴ビューに与える影響

アプリケーション問題切り分けマップで履歴データを表示する際、以下の概念に注意してください。