インシデントの影響を受けたユーザ グループの数を判別するためにデータベースにクエリを実行すると、CPU に負荷がかかることがあります。 特に、これはインシデントに含まれている障害が多い場合に発生します。 影響を受けたユーザ グループのクエリを実行すると、障害処理が遅延することがあります。 これらの遅延は、クエリの回数を減らすことで軽減できます。
デフォルトでは、affected-user-group クエリは、障害がインシデントに追加されるたびに実行されます。 しかし、障害が検出されるたびではなく、特定の更新間隔で実行されるように、このクエリの回数を減らすことができます。
affected-user-group クエリが一定の間隔で実行される場合には、その間隔の間、現在の affected-user-group カウントを保持するためのキャッシュが作成されます。 更新間隔を設定するほかに、アイドル状態のインシデントをキャッシュから削除する頻度を指定するエイジアウト間隔のプロパティも設定します。
注: このクエリの実行回数を減らすと、更新間隔の長さによって、またはまれにエイジアウト間隔の長さによって、affected-user-group のカウントが最新ではなくなる場合があるというマイナス面があります。 しかし、障害処理のパフォーマンスが上がる代償が、カウント情報のわずかな遅れのみであれば、検討に値するかもしれません。
affected-user-groups のクエリの頻度を減らす方法
たとえば、[CEM]-[インシデント管理]-[障害]を選択して、すべての障害を表示します。 障害の検出が速やかであるか、または遅延しているかを確認します。
例:
defects.affectedUserGroupUpdateInterval_Secs=180 defects.affectedUserGroupAgeoutInterval_Mins=10
初期値として更新間隔に 180 秒を指定し、エイジアウト間隔に 10 分を指定することをお勧めします。 affected-user-group クエリが原因で障害処理が遅延している場合は、これらの値で改善されるかどうかを確認する必要があります。
これらのプロパティの詳細については、「defects.affectedUserGroupUpdateInterval_Secs」および「defects.affectedUserGroupAgeoutInterval_Mins」を参照してください。
インシデントに関連する影響を受けたユーザ グループの数のクエリを実行する間隔(秒単位)。
数値(秒数)
- 最小値 0 は、障害がインシデントに追加されるたびに affected-user-group クエリを実行することを指定します。
- 推奨される最大値は 3600(1 時間)です。
0
defects.affectedUserGroupUpdateInterval_Secs=180
更新間隔の長さによって、またはまれにエイジアウト間隔の長さによって、レポートされた affected-user-group のカウントが最新ではなくなる場合があります。
インシデントがこの値よりも長い期間アイドルであると(更新されていないと)、そのインシデントは affected-user-group キャッシュから削除(エイジアウト)されます。
数値(分数)
- 最小値。エイジアウト間隔は、更新間隔の 2 倍より大きい値に設定します。 このように設定しないと、IntroscopeEnterpriseManager ログに警告が表示され、値は更新間隔の 2 倍にリセットされます。
- 推奨される最大値は 121 分(2 時間を少し超える値)です。
1
defects.affectedUserGroupAgeoutInterval_Mins=10
この値は、更新間隔の 2 倍より大きく 4 倍より小さい値にする必要があります。 たとえば、更新間隔が 180 秒の場合、エイジアウト間隔は 7 ~ 11 分の間にする必要があります。
インシデントがキャッシュから削除されると、affected-user-group クエリが実行され、インシデントの affected-user-group カウントが更新されます。 これで、カウントの失効期間がエイジアウト間隔より長くなることがなくなります。
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