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Windows APK

Windows アプライアンスは、Windows APK msi を組み込むことによって完全に管理できます。Windows APK msi は、CA AppLogic® に含まれる Windows exe インストーラによってインストールされます。

ファイル
互換性

windows_apk-ver.msi バージョンはサポートされているすべての Windows バージョンと互換性があります。

APK をインストールするには、以下が必要です。

注: Windows をインストールするには、OS インストール用の ISO イメージを確認してください。

このセクションには、以下のトピックが含まれています。

動作特性

Windows 固有情報

APK の単独インストール

動作特性

Windows APK を使用する Windows アプライアンスの動作特性は次のとおりです。

コンピュータ名

アプライアンス インスタンス名が変更された場合は常に、Windows アプライアンスのコンピュータ名が CA AppLogic® によって自動的に変更されます。 インスタンス名は、GUI を使用して変更できます。または新しいアプライアンス インスタンスがカタログからアプリケーションに追加される場合も変更できます。 すべての Windows アプライアンスで実行される Windows APK はコンピュータ名変更を処理します。

アプライアンスの起動時に、Windows APK はコンピュータ名をアプライアンス名と比較します。 2 つの名前が異なる場合、APK により次の動作が行われます。

コンピュータ名が更新されている Windows アプライアンスを開始する場合、アプライアンス開始プロセスに通常より数分多く時間がかかります。 これは、コンピュータ名の変更に必要とされるアプライアンス再起動が余分に発生しているためです。

アプライアンスが再起動している間、次のメッセージがコンソールに表示されます: <compname> がメンテナンス状態に入りました(<compname> は Windows コンポーネントの名前です)。

APK がアプライアンスの名前を変更するのを防ぐには、次のように操作します。

アプライアンスのコンピュータ名を変更するには、Windows GUI を使用するか、またはアプライアンスにログインし、ログイン シェルからの以下のコマンドを実行できます。 これは、前述のように APK コンピュータ名変更が無効化されていることを前提にしています。

以下のコマンドを実行します。

wmic computersystem 

where name="%COMPUTERNAME%" rename name="newname"

newname をコンピュータ名で置き換えます。

: CA AppLogic® に含まれている wincfg ユーティリティを使用すると、Windows アプライアンスのさまざまな設定をユーザが変更できます(コンピュータ名、管理者パスワードなど)。

管理者パスワード

グラフィカル コンソールにアクセスする必要があるときに Administrator パスワードを知らない場合、ログイン シェルによってパスワードを変更することができます。

以下のコマンドを使用します。

net user Administrator admin-new-password 

admin-new-password が Administrator の新しいパスワードです

注:

ログイン シェル

Windows MSI インストーラには Cygwin (Windows で実行される簡易的な Linux 類似環境)が含まれています。 Cygwin ssh サーバは、Windows アプライアンスへの ssh アクセスを提供します。 ログイン シェルは bash です。 Cygwin bash シェルは、通常の bash コマンドに加えて、Windows コマンド シェルで使用可能な大部分のコマンドをサポートします。

cygwin シェルでは、ディレクトリ区切り文字として ¥ ではなく / を使用します。

ドライブのルートにアクセスするには、たとえば cd c: または cd c:/ を使用します。cygpath ユーティリティを使用して Cygwin POSIX 形式のパス名と Windows ネイティブ形式のファイル名を切り替えることもできます。詳細については、man cygpath を確認してください。

公開キー認証での ssh ログインのセキュリティ コンテキストは、管理者ログインとほぼ同じですが、厳密に同一ではありません。 現在のユーザの SID は、管理者の SID になりますが、SID の名前のルックアップでは、Administrator の代わりに sshd_service が返されます。

diskpart など一部のコマンドは、ログイン シェルからは機能しません。

サービス

Windows MSI インストーラは Windows 自動更新サービスおよび Windows ファイアウォール サービスの両方を無効にします。 これらのサービスは、インストールの後に必要に応じて手動で有効にできます。 詳細については、「APK 準備スクリプトの手動実行」を参照してください。

NTFS ボリューム

Windows MSI インストーラは Microsoft Windows ボリュームの自動マウント機能を無効にします。 APK の自動マウント機能はこの機能に優先します。

NTFS ボリューム上で動作する Windows ファイラを使用する前に、ファイラ データ シートで NTFS 実装の詳細を確認してください。

シャットダウン

管理対象 Windows アプライアンスは、APK によって生成されるシャットダウン イベントを使用してシャットダウンされます。 場合によっては、たとえば GUI でユーザによる操作を待っている場合でも、Windows がこのイベントをブロックすることができます。 この場合、app stop または comp stop を実行すると、アプライアンスの停止が 15 分でタイムアウトし、アプライアンスは突然停止されて正常にシャットダウンされません。

そのような場合に正常なシャットダウンを実行するには、アプライアンスのグラフィック コンソールにログインし、app stop または comp stop を実行した後に GUI を通じてシャットダウンします。

Windows 固有情報

ファイル名

明記されていない限り、このドキュメント内の名前は、Posix システムをエミュレートする CygWin ファイル ネームスペース内にあります。

注: これらの名前は、Cygwin 以外のユーティリティでは使用できません。 これには、APK バイナリ自体(vme や udlparse など)、およびすべてのネイティブ Windows コマンド ライン ツールが含まれます。 ほとんどの Cygwin ユーティリティは CygWin 名(posix スタイル)または Windows 名(C:¥path¥ など)を受け入れますが、例外的に「:」を含む文字列が computername:filename を意味すると見なすものがあります(たとえば scp、rsync、および特に tar)。 後者の場合、--force-local オプションを使用して強制的に Windows 名を受け入れることができます。

Windows と Cygwin のネームスペース間でファイル名を変換するには、cygpath を使用します。

windowspath=`cygpath -w /var/applogic/appliance.desc` 

ディスクのマウント

ディスクのマウント ポイントを指定するときは、必要に応じて以下の名前を使用します。

X - 単一の文字(A、B、D ~ Z)はディスクを X:¥ としてアクセス可能にします。

X:¥ - X と同じ

C:¥dir1¥[dir2¥...] - ディスクをブート ファイル システムの指定されたサブディレクトリ内でアクセス可能にします。 ディレクトリが存在しない場合は作成されます。

注: APK にディレクトリの作成を許可するべきではありません。 デフォルト ディレクトリ許可はユーザのニーズと異なる可能性があります。

ディスクをクラス記述子で指定されたマウント ポイントのない状態にしておくと、APK はディスクを無視し、Windows でのマウント割り当てがそのまま残ります。 この場合、Windows 自体からそのディスクに対して手動で実行されたマウント ポイント割り当ては永続的で、クラス記述子により別のディスクに行われた同じマウント ポイントの割り当てよりも優先されます。 後の割り当てには効果がなく、ディスクはマウントされていない状態になります。 たとえば、クラス エディタ/変更ダイアログ ボックスで以下のように指定したとします。

disk 0 -> (ブート)
disk 1 -> (マウント割り当てなし)
disk 2 -> Z:¥ 

アプライアンスにログインし、disk2 から Z を削除し、disk1 にそれを割り当てます。 Z は再起動後も disk1 に割り当てられたままです。 クラス記述子の disk2 -> Z 割り当てには効果はありません。 Z が disk1 から削除されるか、disk2 に Z 以外の割り当てが設定されるまで、disk2 はどこにもマウントされません。

C:¥ は予約済みで、どのディスクのマウント ポイントとしても割り当てることができません。 ブート ディスクの割り当てはすべて無視され、アプライアンス インスタンス記述子内の C:¥ にマウントされたものとしてレポートされます。

C: 以外のどのドライブ上でもサブディレクトリのあるマウント パスは使用しないでください。 サブディレクトリのあるマウント パスを使用すると、ディスクのマウント順序に依存するため、マウントを使用できなくなることがあります。

フォーマットされていないディスク、または Windows によって認識されないファイル システムでフォーマットされたディスクのマウントを Windows は拒否しません。 APK がマウントを割り当てるとき、エラーも警告もありません。 ただし、マウント ポイントおよびあらゆるサブパスへのアクセス試行は失敗します。

ユーザ名

APK インストール スクリプトは Administrator 用の CygWin エイリアスを root にします。 そのため、root は任意の CygWin バイナリによって参照されるユーザ名になり、CygWin シェル、およびディレクトリ リストに現在のユーザ名として表示されます。 この設定により、リモート シェル コマンド(3t ssh component-name)を使用してアプライアンスにアクセスできます。

CygWin ユーザ名と Windows ユーザ名の間のマッピングは自動的ではありません。 それは /etc/passwd および /etc/group ファイルに記述されています。これらのファイルは Windows ユーザを追加する/削除するときに自動的に更新されません。 CygWin には、/etc/passwd ファイルと /etc/group ファイルをメンテナンスするためのユーティリティが含まれます。 これらのユーティリティを使用するとき、APK によって作成されたルートに対して特別なマッピングを保存します。 保存しない場合、グリッドからの ssh ログインは動作を停止します。

APK の単独インストール

APK は、Windows Base Class のインストール中に自動的にインストールされます。 必要に応じて、APK を別々にインストールするか、既存のアプライアンス上の APK をアップグレードできます。

APK をライブ システムにインストールする必要があります。 Windows 用の APK は、実際に実行されていないマウントされた OS ディスク イメージにはインストールできません。 最適な結果を得るために、外部ネットワーク アクセスが設定された OS イメージを使用し、任意の OS(rdesktop など)からリモート デスクトップ クライアントを使用してログインします。 外部ネットワーク アクセスが設定されている OS イメージを使用すると、VNC を使用して HVM のエミュレートされたビデオ画面を見るより、操作がよりインタラクティブになります。

以下のいずれかのインストール オプションを実行します。

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