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Windows インストール リファレンスの概要
概要
CA AppLogic では、Microsoft Windows Server 2003 に基づくアプライアンスがサポートされます。 2.9.1 以降のバージョンの CA AppLogic には、Windows Server 2008 に基づくアプライアンスのサポートが含まれます。
テストされ、サポートされている Windows の特定バージョンは次のとおりです。
- Windows Server 2003 Standard Edition SP2 32 ビット/64 ビット
- Windows Server 2003 R2 32 ビット/64 ビット Standard/Enterprise/DataCenter Edition
- Windows Server 2003 Web Edition 32 ビット
- Hyper-V SP2 32 ビット Standard/Enterprise/DataCenter Edition を含まない Windows Server 2008
- Windows Server 2008 Web Edition SP2 32 ビット
- Windows Server 2008 R2 64 ビット Standard/Enterprise/DataCenter Edition
CA Technologies またはサービス プロバイダからグリッド用の既製の Windows アプライアンス/アプリケーションを入手できる場合は、独自の Windows アプライアンスをゼロから作成する必要がない限り、このトピックの手順に従う必要はありません。 CA Technologies が提供する Windows アプライアンスを使用している場合は、「アプライアンス カタログ リファレンス ガイド」でそれらの操作に関する詳細を確認してください。
グリッド用の Windows アプライアンス/アプリケーションを作成する必要がある場合は、これらのアプライアンス/アプリケーションの作成に役立つツールが CA AppLogic で提供されています。 これらのツールを使用して以下の基本的な Windows アプライアンスおよびアプリケーションを作成できます。
- Windows Server - 汎用 Windows サーバ アプライアンス(LINUX5 および SOL10 と同様)。 詳細な説明は「アプライアンス カタログ リファレンス ガイド」にあります。
- Windows VDS - Windows Virtual Dedicated Server - 詳細な説明は「アプリケーション カタログ リファレンス ガイド」にあります。
- Windows Filer - ntfs ボリュームに対してファイル システム レベルの操作を実行する Windows ファイラ。 詳細な説明は「アプライアンス カタログ リファレンス ガイド」にあります。
- Windows IIS Web Server - Windows Internet Information Server アプライアンス。 詳細な説明は「アプライアンス カタログ リファレンス ガイド」にあります。
- Scalable Windows IIS Web Server IIS03yx4 および IIS03yx8 - system_ms カタログに含まれています。 グリッドにこのカタログをインストールするには、サービス プロバイダに問い合わせてください。 IIS03yx4/IIS03yx8 には、/system_ms:IIS03y への参照が含まれます。 system_ms カタログがグリッドにインストールされ、/system_ms:IIS03y アプライアンスの 1 つがない場合は、アプリケーションが開かれるたびに、アプリケーション エディタにエラー メッセージが表示されます。 この問題を解決するには、すべての /system_ms:IIS03y アプライアンスを作成するか、または使用されない IIS03yx4/IIS03yx8 アプライアンスを system_ms カタログから削除します。
- Windows SQL Server - Microsoft SQL Server アプライアンス。 詳細な説明は「アプライアンス カタログ リファレンス ガイド」にあります。
- WISA/WISAx4 - IIS/SQL/ASP.NET スタックを使用する Windows テンプレート アプリケーション。 詳細な説明は「アプリケーション カタログ リファレンス ガイド」にあります。
Windows Server アプライアンスは、他のすべての Windows ベース アプライアンスの作成に使用されるベース アプライアンスです(そのため、Windows 2008 Filer を除く他の Windows アプライアンスより前に作成する必要があります)。
注:
- Windows をインストールするには、OS インストール用の適切な ISO イメージを使用する必要があります。
- CA AppLogic での Windows アプライアンスの使用に関するいくつかの重要な注意事項/制限については、「Windows アプライアンスに関する注意事項」を参照してください。
- これらのトピックの以下のテキストでは、WIN03y の y というプレースホルダは、アプライアンスのベースになる Windows エディション(S は Standard、E は Enterprise、DC は DataCenter、W は Web を意味します)、または 64 ビット アプライアンスのベースになる Windows エディション(64S は 64 ビット Standard、64E は 64 ビット Enterprise、64DC は 64 ビット DataCenter を意味します)を表します。
- CA AppLogic には新しい Windows APK が含まれます。 このセクションのトピックでは、まだ古い Windows APK に基づく説明が記載されていますが、新しい Windows APK に基づいて、このガイド内で影響するトピックを更新したバージョンも作成しました。
Windows Server 2003 Datacenter Edition に関する注意
Windows Server 2003 Standard/Enterprise/Web Edition は CA AppLogic ですぐに動作しますが、Datacenter Edition にはいくつかの必須ネットワーク ドライバが不足しています。 インストール処理中にこれらのドライバを使用可能にするには、小さな NTFS ボリュームを作成し、必要なドライバをそこに格納し、iso2class ユーティリティ(たとえば iso_volume3)でこのボリュームをオプションのボリュームの 1 つとして使用可能にする必要があります。
Windows Datacenter Edition を使用してアプライアンスの作成を試行する前に、Standard または Enterprise Edition に基づいて CA AppLogic Windows ファイラを作成する必要があります(ファイラには Standard Edition が推奨されます)。 Windows ファイラを作成するには、以降のセクションの手順に従います。 これは Windows NTFS ドライバ ディスクを作成するために必要です。
ネットワーク ドライバ ディスクを作成する方法
- 新しい NTFS グローバル ボリュームを作成し、vol manage コマンドを使用してボリュームを管理します。 必ず外部ネットワーク アクセスを有効にします(この方法については、vol manage コマンドのヘルプを参照してください)。 ボリュームの作成と管理の例を次に示します。
volume create _GLOBAL:driver_disk size=50M fs=ntfs
volume manage _GLOBAL:driver_disk --rw ip=application_public_IP netmask=grid_netmask gateway=grid_gateway dns1=grid_dns_server IP
- アプリケーション タブから、起動されたファイラ ‘sys_filer__global-driver_disk’ のログイン(Web)シェルにアクセスすると、ボリューム ブラウザが開きます。
- Windows アプライアンス内にある仮想化された NIC に適したネットワーキング ドライバをダウンロードします。
- IE を開き、http://www.realtek.com にアクセスします。
- ボリューム ブラウザが開かれた FTP サーバまたはリモート マシン上に、WinXP (WinServer 2003 )用の RTL810X/RTL8130/ RTL8139(A/B/C/D) PCI Series Drivers をダウンロードします。
- ボリュームに移動し、手順 (b) でダウンロードされたドライバを FTP またはリモート マシンからアップロードします。
- ファイラのグラフィック コンソールを閉じ、ボリューム管理シェルを終了します。
- DataCenter Edition に基づいた Windows アプライアンスの構築に進みます。 iso2class ユーティリティで、新しく作成されたドライバ ディスクをオプションのボリュームの 1 つとして提供する必要があります。
- OS インストールの完了後に、ドライバ ディスクを Windows で表示できるようにする必要があります(通常、デフォルトではエクスプローラに表示されません)。
- [マイ コンピュータ]を開きます。
- アプライアンス内のディスク ドライブのリストにドライバ ディスクが表示されているかどうかを確認します。 表示されていない場合:
- [スタート] > [管理ツール] > [コンピュータの管理] > [記憶域] > [ディスクの管理]を開きます。
- ドライバ ディスク ntfs ボリュームを右クリックし、[ドライブ文字とパスの変更]を選択し、[ドライブ文字とパスの追加]をクリックします。
- 適切な文字(E:)を割り当てた後で、ドライブ E: に移動します。
- Realtek ドライバを解凍します。
- Realtek ドライバのインストールに進みます。 Windows によってネットワーク ドライバが自動的に求められる場合は、以下の手順に従います(この手順はアプライアンス内のすべてのネットワーク デバイスに対して実行する必要があります)。
- [いいえ、今回は接続しません]を選択し、[次へ]をクリックします。
- リストまたは特定の場所([詳細設定])から[インストール]を選択し、[次へ]をクリックします。
- [検索しないで、 インストールするドライバを選択する]を選択し、[次へ]をクリックします。
- [共通ハードウェアの種類]のリストを下へスクロールし、[ネットワーク アダプタ]を選択して[次へ]をクリックします。
- [ディスク使用]をクリックします。
- [参照]をクリックし、[E:\Driver_XP_5699_0828\Driver_XP_5699_0828\Netrlx.inf]を選択して[開く]をクリックします(ドライバ ディスクがドライブ E: であると想定します)。
- [OK]をクリックします。 これにより、ネットワーク アダプタのリストが表示されます。
- [Realtek RTL8139/810X Family Fast Ethernet NIC]を選択し、[次へ]をクリックします。
- [ドライバの更新警告]に対して[はい]をクリックします。
- [完了]をクリックします。
- Windows によってネットワーク ドライバが自動的に求められない場合は、以下の手順に従います。
- [マイ コンピュータ]を右クリックし、[ハードウェア]タブに移動して、[デバイス マネージャ]をクリックします。
- まだ展開されていない場合は[その他のデバイス]を展開し、リストされている各イーサネット コントローラ デバイスに対して次の手順を実行します。
- イーサネット コントローラを右クリックし、[ドライバの更新]を選択します。
- 上記の手順 #7 以降の手順をすべて繰り返します。
Windows PV ドライバ
Halsign TurboGate PV ドライバは、CA AppLogic と共に配布されます(Windows アプライアンスの作成に使用される Windows MSI と同様に、アプライアンスのデフォルト インターフェースを介してアクセスできます)。 これらのドライバは、CA AppLogic 上で実行される Windows アプライアンスのディスクおよびネットワーク I/O のパフォーマンスを増強するために使用されます。 これらのドライバは、Windows Server 2003 の 32 ビットおよび 64 ビット バージョンと、Windows Server 2008 の 32 ビットおよび 64 ビット バージョンで動作します。
以下の表に、これらのドライバを使用する場合と使用しない場合のパフォーマンス測定例を示します。
ドライバ
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ディスク読み取り
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ディスク書き込み
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ネットワーク TCP
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ネットワーク UDP
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PV ドライバなし
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18 MB/秒
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11 MB/秒
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40 Mb/秒
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68 Mb/秒
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Halsign Turbogate PV ドライバ
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41 MB/秒
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25 MB/秒
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690 Mb/秒
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770 Mb/秒
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注: パフォーマンスの数値は、グリッドで使用されているハードウェアに応じて異なる場合があります。
Halsign TurboGate PV ドライバ
CA Technologies では以下の PV ドライバ バージョンをテストしました。
- Halsign TurboGate: TurboGate GTools v3.0.1
Windows アプライアンスでこれらの PV ドライバを取得/インストールするには、以下の手順に従います。 必ず APK がインストールされた後に PV ドライバをインストールします。
Windows アプライアンスに Halsign TurboGate PV ドライバをインストールする方法
- ドライバをインストールする Windows アプライアンスを含むアプリケーションを開始します。
- Windows アプライアンスへのグラフィカル コンソールを開きます。
- この Halsign Turbogate 自動実行インストーラは、アプライアンスのデフォルト インターフェースを介してグリッド コントローラからダウンロードできます。
- コントローラの内部 IP アドレスを検索するには、コマンド ライン シェルで次のコマンドを実行し、最後に列挙されているインターフェース(たとえば、ローカル エリア接続 5)用の DHCP サーバの IP アドレスをメモしておきます。
ipconfig /all
- http://IP-address:8080/download/ にアクセスし、PV ドライバ(たとえば TurboGate-GTools-v2.0.0.exe)をダウンロードします。
- ファイルを右クリックし、[対象をファイルに保存]を選択してファイルをデスクトップにダウンロードします。
- デスクトップ上でファイルをダブルクリックしてインストールを実行します。
- 必要に応じて[はい]を選択してドライバをインストールします。
- インストールが完了したら、インストーラによってアプライアンスを再起動するよう指示されますが、「いいえ」を選択します。
- デスクトップからインストーラ ファイルを削除し、(必要に応じて)ごみ箱を空にします。
- Administrator パスワードを知っていることを確認します。 comp restart --debug CA AppLogic コマンドを使用して Windows アプライアンスを再起動します。
- Windows アプライアンスが再起動した後、グラフィカル コンソールを介してログインします。 ハードウェア ウィザードによって、新しくインストールされた PV ドライバを使用するすべてのネットワーク デバイスが自動的に検出されます(ユーザによる操作は不要です)。 検出が完了したら、--debug オプションを指定しないでアプライアンスを再起動し、正しく動作することを確認します。
後でアプライアンスに新しい端子を追加する場合、ユーザはアプライアンスの次回起動時に新しいハードウェアの検出ウィザードを完了することが必要な場合があります。
古いバージョンの TurboGate PV ドライバを使用する既存の Windows アプライアンスがある場合に、これらの PV ドライバを新しいバージョンにアップグレードするには、以下のトピックの手順に従います。
WIN03y と WIN08y: Windows Server アプライアンス - iso2class
WIN03y は、CA AppLogic に付属の iso2class ユーティリティを使用して作成されます。 このコマンドライン ユーティリティでは、ISO イメージからインストールされた OS を使用してシングルトン クラスを作成できます。 iso2class は、ISO イメージからボリュームにオペレーティング システムをインストールするために使用される CA AppLogic アプリケーションを作成および開始します。 このアプリケーションはテンプレートから生成され、iso2class という名前のシングルトンを含みます。 シングルトンのブート ボリュームは ISO イメージです。 シングルトンの第 2 ボリュームは OS インストールのターゲットです。
この新しい対話型ユーティリティを使用した場合の最終結果は、インストールされた OS を含む単一のボリュームを備えたシングルトンです。 このシングルトンはカタログに移動でき、新しいアプライアンス クラスを作成する際のベースとして使用できます。 iso2class の詳細情報は、「コマンド ライン シェル リファレンス ガイド」に記載されています。 iso2class を使用すると、CA AppLogic に新しい OS distro を非常に簡単に作成できます。
OS インストールに使用された ISO のイメージは、次の 3 つの場所のいずれかにあります。
- グリッドの impex ボリュームに格納されています(管理者が impex ボリュームにコピーしたか、リモート サーバからインポートされました)
- グリッドにグローバル ボリュームとして格納されています(通常はリモート サーバからインポートされています)
- URL からインポートされます
注: OS のインストール中に、シングルトンが再起動されます。 これが行われると、開いているグラフィカル コンソールは応答しなくなります。 コンソールを閉じて CA AppLogic GUI から再度開くだけで、新しく起動するイメージのコンソールを取得できます。
iso2class を使用して WIN03y と WIN08y を作成する詳細な手順は以下に記載されています。
その他の Windows アプライアンスおよびアプリケーション: IIS、SQL8y、VDS、WISA
Windows サーバ アプライアンス WIN03y を作成した後で、他の Windows ベースのアプライアンスおよびアプリケーションを作成できます。 詳細な手順は以下のとおりです。
Windows MSI のアップグレード
Windows アプライアンスを構築しており、その後そのアプライアンスの作成に使用した MSI の新しいバージョンをインストールするため、Windows APK と MSI に含まれるアプライアンス固有のスクリプトを更新する場合は、以下のトピックの手順に従います。
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