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PostgreSQL のインストールの問題
症状:
PostgreSQL データベースのインストールで問題が生じます。
解決方法:
PostgreSQL のインストールで問題が発生する場合には、さまざまな要因が考えられ、インストーラは多くの原因を検出することができます。 ただし、インストーラはインストールのすべての問題を検出できるわけではないため、以下に示す方法を試してみてください。
以下のログ ファイルで潜在的なエラーを確認します。
- PostgreSQL データベース インストール ログ ファイル
このファイルは通常、Windows の %TEMP%、または Linux の /tmp/ にあります。 ログ ファイル名は install-postgresql.log または bitrock_installer_nnnnn.log です。
- PostgreSQL データベース サーバ ログ ファイル
このファイルは通常、<APM_Db_Home>/data/pg_log 内にあり、データベースのランタイム エラー メッセージが含まれています。
- Enterprise Manager インストーラ変数ファイル
Enterprise Manager インストーラは、すべてのランタイム変数を次のファイルに保存します。 <EM_Home>/UninstallerData/base/installvariables.properties
- データベース ツール スキーマ ポピュレーション ログ ファイル
このファイルは <EM_Home>/install/schematools.log です。 このファイルを使用して、データベース スキーマのポピュレーション エラーがないかどうかを確認します。
多くのインストール問題は、権限に関連している可能性があります。 これらの問題に対する PostgreSQL データベース インストール ファイルを確認します。
- データベース インストール フォルダの権限
インストーラには、データベース ディレクトリを作成するための権限が必要です。 root 以外のアカウントを使用して Linux にインストールする場合には、このことは特に重要です。
- データベース ポートがすでに使用されているか、(特に Linux の場合)ポートが閉じられており、別のマシンからデータベースへ接続できない。
システム管理者に、ファイアウォール上のデータベース ポートを開けてもらいます。
- データベース管理者アカウント権限
インストーラには、データベース管理者アカウントを作成するための権限が必要です。 アカウントがすでに存在する場合は、必ず正しいパスワードを入力します。 インストーラはパスワードを検証できないため、パスワードは組織のパスワード セキュリティ ポリシーに準拠している必要があります。
- データベース ロック ファイル権限(UNIX のみ)
ロック ファイルがすでに存在しており、インストーラを実行しているユーザとは別のユーザが所有している場合、PostgreSQL インストールは失敗する場合があります。 一般的なロック ファイル名は /tmp/.s.PGSQL.5432.lock です。
- 共有メモリの設定が正しく設定されている(UNIX のみ)
root 以外のユーザとしてインストーラを実行する場合には、データベースをインストールする前に、共有メモリの設定を最初に設定する必要があります。
- 管理者特権、およびサービスを作成するための権限を持ったユーザ アカウントでインストーラを実行する必要がある(Windows)
その他の確認事項:
- インストール先の設定がサポートされていることも確認します。
- PostgreSQL がマシン上にすでにインストールされないことを確認します。 2 つ目の PostgreSQL インスタンスをインストールしようとすると、ポートを使用中、サービスがすでに登録されている、ロック ファイルへのアクセスに失敗した、などのエラーが発生します。
- PostgreSQL が以前にマシン上にインストールされていた場合には、それが正常にアンインストールされたことを確認します。 インストールされていた古いバージョンの PostgreSQL (8.3 など)があった場合でも、データベースをバックアップし、PostgreSQL をアンインストールして、PostgreSQL の新しいバージョンをインストールする必要があります。その後で、バックアップ ファイルを新しいインストールへリストアします。
- (Windows のすべてのバージョンで)、<APM_Db_Home>¥data¥pg_hba.conf ファイルに IPv6 エントリが正しく設定されていることを確認します。
- root および postgres 以外のアカウントを使用して Linux または Solaris 上に PostgreSQL をインストールする場合は、PostgreSQL 8.3.x から 8.4.5 へのデータベース リストアは機能しないことがあります。これはデータベースの所有者が異なるためです。 このために、CA Technologies は、APM データベースをインストールする場合は、root 以外の「postgres」ユーザ アカウントを使用することを推奨しています。
- Enterprise Manager インストーラは、UTF8 ロケールとして Unicode エンコーディングを備えた PostgreSQL データベースを作成します。 システム ロケールが C (SQL_ASCII)または(LATIN1)に設定されている場合、create database スクリプトは失敗することがあります。 ロケールが原因で create db スクリプトが失敗した場合は、データベースをインストールする前にシステム ロケールを UTF8 に設定します。 もう 1 つのオプションは、シェルで LANG 環境変数を en_US.UTF-8 に設定し、データベースをインストールすることです。
- (Linux のみ) root 以外のユーザ アカウントを使用して PostgreSQL をインストールすると、/etc ディレクトリでファイルを更新する権限を持っていない場合には以下のエラー メッセージが表示されることがあります。
odbcinst: SQLWritePrivateProfileString failed with General error request failed. Failed to create System DSN TSDSN_cemdb in odbc.ini file. You may need root priviledge to create it.
このエラー メッセージが表示された場合は、root アカウントを使用し、以下のようなコマンドで ODBC データ ソースを更新します。
odbcinst -i -s -l -f <EM HOME>/install/database-scripts/unix/TSDSNtemp.ini
- postgres サービス ユーザを作成できないというエラーが発生した場合は、アンチウイルス プログラムをオフにして、インストーラをもう一度実行します。
- 「the database cluster initialization failed(データベース クラスタの初期化が失敗しました)」というエラー メッセージが示された場合、これは PostgreSQL がディレクトリの権限を変更できなかったことが原因である可能性があります。 <EM_Home>¥database ディレクトリを開いて、¥data サブディレクトリの権限を手動で設定します。 サブディレクトリ ¥data が存在しない場合は、作成します。 その後で PostgreSQL をアンインストールし、再度インストールします。 このエラーは、UAC が有効になっている場合の Windows 2008 または Vista マシンで発生することが多くあります。
- ポートが使用されている、または閉じている、というエラー メッセージが示された場合は、システム管理者にコンピュータのファイアウォール上のポートを開けるよう依頼します。
- インストーラをサイレント モードで実行しており、新しい PostgreSQL データベース スキーマを作成するよう指定して、スキーマの作成に失敗した場合は、GUI またはコンソール モードでインストーラを実行してスキーマを作成してください。
CA サポート にお問い合わせになる前のデータ収集
前述の提案内容をご確認いただいた後も、PostgreSQL インストールの問題が解決されない場合は、CA サポート にお問い合わせになる前に、以下のデータを収集してください。 この情報は、CA サポート にとって、お客様を効率的かつ効果的に支援するのに役立ちます。
- <EM_Home>/install/*.log ファイル
- <APM_Db_Home>/data/pg_log/.* ファイル
- Introscope およびオペレーティング システムの正確なバージョン
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