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IP アドレスまたは FQDN として指定されたターゲットの処理

IP アドレスまたは FQDN を使用してオペレータのターゲット ホストを指定する場合、CA Process Automation はドメイン ネーム サーバ(DNS)を繰り返しクエリします。 ターゲットとして FQDN を指定した場合は、最初の検索で、その FQDN を持つホストで定義された IP アドレスが返されます。 IP アドレスを指定した場合は、最初の検索で、そのホストの FQDN、およびその FQDN と関連付けられた IP アドレスが返されます。 以降の検索はそれぞれ、最初の検索で取得されるホスト指定子のすべてを対象にテストを行います。

CA Process Automation は、ターゲット ホストが現在の CA Process Automation 環境で設定された方法をすべて探します。 ホスト グループは、サブネットとホスト名のパターンを使ってリモート ホストを定義します。 そのため、タッチポイントにマップされたオーケストレータまたはエージェントを持つホストをホスト グループに含めることができます。 ホスト グループには、プロキシ タッチポイントにマップされた個別のホストも含めることができます。 つまり、IP アドレスまたは FQDN で識別されたホストを、タッチポイント名またはプロキシ タッチポイント名で処理できます。

検索によって、有効なタッチポイントのあるホスト上で定義された、アクティブなオーケストレータまたはエージェントがすべて見つかることもあります。 別の検索では、このホストにマップされたアクティブなエージェント上の有効なプロキシ タッチポイントがすべて見つかります。 また検索によって、このホストの FQDN または IP アドレスに一致するホスト名パターンまたは IP アドレス サブネットを持つアクティブなエージェント上の有効なホスト グループが見つかります。 検索条件が満たされると、これらのクエリによってオペレータの実行の開始が遅延します。 CA Process Automation は、アクティブなオーケストレータまたはエージェントで実行されている、最初に見つかった有効なタッチポイント、プロキシ タッチポイント、またはホスト グループ上のオペレータを実行します。 タッチポイント、プロキシ タッチポイント、またはホスト グループは、現在の環境に属している必要があります。 どの検索条件も満たされない場合は、オペレータが失敗し、エラー メッセージが生成されます。

オペレータ用の[実行設定]タブの[ターゲット]領域には[ホスト グループ内のターゲットにのみ一致させますか?]チェック ボックスが含まれます。 このチェック ボックスは、以下の場合でオンにします。

DNS のルックアップを指定するチェック ボックスをオンにすると、CA Process Automation は DNS 内のルックアップを実行してターゲット名を解決します。 ルックアップはホスト グループによる参照に一致するレコードに対して行われます。

たとえば、ユーザがこのチェック ボックスをオフにしているが、ターゲット IP アドレスまたは FQDN が存在しているとします。 この場合、オペレータを実行するホストは以下の処理によって決定されます。

  1. アプリケーションは、指定されたターゲットの識別子すべてを見つけるために DNS を検索します。 ターゲットが FQDN として指定された場合、CA Process Automation はその FQDN のすべての IP アドレスを検索します。 ターゲットが IP アドレスである場合、CA Process Automation は FQDN およびその FQDN の他の IP アドレスを検索します。
  2. アプリケーションは、手順 1 での検索結果に含まれるホストにインストールされた有効なタッチポイント(現在の環境)を持つアクティブなオーケストレータを検索します。
  3. アプリケーションは、手順 1 での検索結果に含まれるホストにインストールされた有効なタッチポイント(現在の環境)を持つアクティブなエージェントを検索します。
  4. アプリケーションは、リモート ターゲット ホストに接続されているアクティブなエージェントを検索します。 このエージェントは現在の環境内に有効なプロキシ タッチポイントまたはホスト グループを持つ必要があります。 ホスト グループについては、クエリはパターン マッチングを使用します。 ホスト グループ クエリは、参照されたサブネットまたはホスト名のパターンに、手順 1 の結果セット内のホスト識別子が含まれているかどうかを検出します。 プロキシ タッチポイントの場合、アプリケーションは、手順 1 で取得したホスト識別子のいずれかとの完全一致を検索します。
  5. アプリケーションは、オペレータが実行されなかった理由を判定します。 その後、アプリケーションは、失敗メッセージを生成してオペレータを失敗させます。

注: ユーザが Java の呼び出しオペレータの[ターゲット]フィールドでホスト名または IP アドレスを指定する例外を考慮してください。 CA Process Automation は、最初に、一致するエージェント ホストを探します。 検索に成功すると、Java の呼び出しオペレータはそのエージェント ホストで実行されます。 検索が失敗すると、アプリケーションは一致するオーケストレータ ホストを検索します。 オーケストレータ ホストが見つかると、アプリケーションは実行を試みますが、Java の呼び出しオペレータはオーケストレータでは実行できないので失敗します。

関連項目:

ターゲットの設定