前のトピック: 公開鍵用のデスティネーション ディレクトリおよびデスティネーション ファイルを作成します。次のトピック: ホスト グループ参照の効率的な処理


ホスト グループによって参照されるリモート ホストへの信頼関係の作成

リモート ホストは、ホスト グループが参照するホストの 1 つです。 ホスト グループはエージェントを含むホスト上で設定され、リモート ホストは、通常、エージェントを含んでいません。 リモート ホストをターゲットにする場合、プロセス オペレータがエージェント ホストと参照されるリモート ホストの間の SSH 接続を備える必要があります。

以下のいずれかの方法で、SSH 接続を確立します。

ユーザ アカウント信頼関係を作成すると、製品は信頼関係をバックアップ メカニズムとして使用します。 設定された認証情報での認証が失敗する場合、製品は鍵ペアを使用して認証を行います。

SSH-keygen プログラムを備える鍵ペアを生成します。 設定された SSH キー パスに秘密鍵を保存して、ホスト グループが参照する各リモート ホストに公開鍵をコピーします。 SSH デーモンが検出できる場所に公開鍵ファイルを配置します。 OpenSSH デーモン(sshd)は、/home/<ユーザ名>/.ssh/authorized_keys で鍵を検索します。

ホスト グループが参照するリモート ホストへの信頼関係を作成できます。

以下の手順に従います。

  1. ホスト グループが定義されているエージェントを含むホストにログインします。
  2. コマンド プロンプトを開き、鍵ペアの生成元となるパスにディレクトリを変更します。

    たとえば、Windows システムに OpenSSH をダウンロードした場合は、ディレクトリを ssh-keygen プログラムが含まれる C:¥Program Files¥OpenSSH¥bin ディレクトリに切り替えます。

  3. 以下のコマンドで鍵ペアを生成します。
    ssh-keygen -t dsa -b 1024 -f ユーザ名
    
    user_name

    ホスト グループでリモート ユーザ名として設定した値を定義します。

    以下のメッセージとプロンプトが表示されます。

    Generating the public/private dsa key pair.
    
    Enter passphrase <パスフレーズがない場合は空>:
    
  4. ホスト グループでリモート パスワードとして設定した値を入力します。 この値は必須です。

    以下のプロンプトが表示されます。

    Enter same passphrase again:
    
  5. リモート パスワードの値を再度入力します。

    以下のメッセージが表示されます。

    Your identification has been saved in ユーザ名.
    
    Your public key file has been saved in ユーザ名.pub.
    
    キー フィンガープリントは以下の通りです:
    
    フィンガープリント文字列 ログイン名@ホスト名
    

    製品は、<ユーザ名>という名前の秘密鍵ファイルと、<ユーザ名>.pub という名前の公開鍵ファイルを作成します。 鍵ファイルのパスフレーズは、SSH アクセスに使用されるユーザ アカウントのパスワードと同じです。

  6. ユーザ名という名前の秘密鍵ファイルを、ホスト グループで SSH 鍵のパスとして設定した場所に移動します。 例:
  7. ホスト グループが参照する各ホストに公開鍵ファイル(<ユーザ名>.pub)を転送し、SSH デーモンが検出できる場所に配置します。

    別の SSH デーモンは別の規則に従います。 ssh-keygen の各オプションを検査して、公開鍵ファイル フォーマットの要件を確認します。

  8. OpenSsh の場合、<<ユーザ名>.pub に含まれる公開鍵をホストが使用する許可されたすべての鍵を含むファイルに追加します。 OpenSSH SSH デーモン(sshd)が authorized_keys ファイルを検索します。 authorized_keys ファイルは、ホーム ディレクトリ パスの .ssh ディレクトリ内に存在する必要があります。
    1. ホスト グループが参照する各ホスト上で以下のコマンドを実行します。
      cat ユーザ名.pub >> home/ユーザ名/.ssh/authorized_keys
      
    2. ユーザを root に切り替え、ssh サービスを再起動します。
      su root
      
      service sshd restart
      
  9. アクセス権が確立されていることを確認します。 エージェントがインストールされているホストにログインし、リモート ホストに対して ssh を実行します。 ログインに成功すれば、信頼関係が確立されています。 エージェント ホストから以下のコマンドを入力します。
    ssh ユーザ名@リモート ホスト