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Data Repository コンポーネントのインストール

Data Repository は、前提条件に適合した後でインストールできます。 Data Aggregator の前に Data Repository をインストールします。 インストール処理の一部として、以下のスクリプトを順番に実行する必要があります。

各スクリプトを実行すると、スクリプトが実行された Data Repository ホスト上の installation_directory/logs ディレクトリに対応するログ ファイルが生成されます。 これらのログ ファイルには、スクリプトの段階的な出力が含まれます。 スクリプトの出力をレビューして、スクリプト実行の成功/失敗を確認できます。

重要: Data Repository をインストールする前に、システム要件を確認します。

次の手順に従ってください:

  1. コンソールを開き、root ユーザとして Data Repository をインストールするコンピュータにログインします。

    重要: クラスタ インストールでは、クラスタに含まれている 3 つのホストのいずれからでも、Data Repository のインストールを開始できます。 必要なソフトウェア コンポーネントは、インストール中に他の 2 つのノードにプッシュされます。

  2. installDR.bin ファイルをローカルにコピーします。 インストールの手順を説明するために、インストーラは /tmp ディレクトリに配置されることを前提とします。ただし、この場所は必須ではありません。
  3. 以下のコマンドを入力して、インストール ファイルの権限を変更します。
    chmod u+x installDR.bin
    
  4. インストール ファイルを抽出するには、以下のいずれかの手順を実行します。

    使用許諾契約が表示されます。

    Data Repository をインストールするコンピュータで、X Window System を実行せずに Data Repository のインストール ファイルをセキュア シェルまたはコンソールから抽出した場合、使用許諾契約はコンソール モード(コマンド ライン)で表示されます。 それ以外の場合、使用許諾契約はユーザ インターフェースに表示されます。

  5. ユーザ インターフェース内にいる場合は、使用許諾契約を読み、使用許諾契約に同意して、[次へ]をクリックします。 コンソール モードの場合は Enter キーを押します。
  6. プロンプトが表示されたら、Data Repository のインストール パッケージおよび Vertica ライセンス ファイルを展開するインストール ディレクトリを入力するか、またはデフォルトのインストール ディレクトリ /opt/CA/IMDataRepository_vertica7/ をそのまま使用します。 ユーザ インターフェース内にいる場合は、[インストール]をクリックし、[完了]をクリックします。 コンソール モードの場合は、Enter キーを 2 回押します。

    注: 論理ボリューム マネージャ(LVM)を /opt ディレクトリに使用しないでください。

    Data Repository のインストール パッケージ、ライセンス ファイル、および関連するセットアップ スクリプトが、選択したディレクトリに解凍されます。

  7. drinstall.properties ファイル内の以下のパラメータを調整し、インストール固有の値を反映させます。 drinstall.properties ファイルは、以前に指定したインストール ディレクトリに存在します。
  8. (オプション)クラスタ環境で、ある Data Repository ホストから別のホストに root ユーザに対してパスワードなしの SSH をセットアップします。
    1. コンソールを開き、root ユーザとして Data Repository ホストにログインします。
    2. 以下のコマンドを入力します。
      ssh-keygen -N "" -t rsa -f ~/.ssh/id_rsa
      cp ~/.ssh/id_rsa.pub ~/.ssh/authorized_keys2
      chmod 644 ~/.ssh/authorized_keys2
      
    3. root ユーザの公開鍵をリモート ホストの許可された鍵リストにコピーするには、以下のコマンドを入力します。
      ssh-copy-id -i root_user@remotehost
      
      remotehost

      SSH ID をコピーしているクラスタ内の別のホストです。

    4. パスワードなしの ssh が正しくセットアップされたことを確認するには、ローカル ホストからリモート ホストにログインします。
      ssh root_user@remotehost ls
      
    5. ホストのペアごとに手順 1 ~ 4 を繰り返します。

      : 3 ノードのクラスタでは、前の手順が 6 種類必要となります。

      パスワードなしの SSH が正しくセットアップされている場合、パスワード入力は要求されません。 また、'ls コマンド' からディレクトリがリスト表示されます。

  9. 検証スクリプトを実行するには、以下のいずれかの手順を実行します。

    検証スクリプトは、クラスタ内のすべてのホストにわたって root ユーザに対するパスワードなしの SSH を確立します。 root アカウントに対してパスワードのない SSH が 存在しない場合、パスワードを求められます。 パスワード入力を複数回求められることがあります。

    注: 検証スクリプトで再起動が必要になることがあります。

  10. 画面上の出力で失敗または警告があるかどうかを確認します。 このスクリプトは、失敗または警告を修正した後に何回でも実行できます。 スクリプトは多くの失敗または警告を自動的に修正します。 最終ステータスが「PASSED」である場合にのみ続行してください。 最終ステータスが「PASSED」でない場合は、CA サポートまでお問い合わせください。
  11. インストール スクリプトを実行するには、以下のいずれかの手順を実行します。

    インストール スクリプトは、データ リポジトリをインストールし、データベースを作成してから、不要な Vertica プロセスを無効にします。 データベース管理者ユーザがすでに存在しない場合、インストール スクリプトがそれを作成します。 次に、スクリプトは、新しいパスワードを割り当てるようにユーザに促します。

  12. エラーがある場合は調査して解決してください。
  13. 以下の手順に従って、Data Repository が正しくインストールされたことを確認します。
    1. Data Repository に使用するデータベース サーバにデータベース管理者ユーザとしてログインするには、以下のコマンドを入力します。
      su - dradmin
      
    2. 以下のコマンドを入力します。
      /opt/vertica/bin/adminTools
      
    3. [Administration Tools]ダイアログ ボックスが表示されます。
    4. [(1)View Database Cluster State]を選択し、[OK]を選択するか、Enter キーを押します。

      データベース名が表示され、[State]には「UP」と表示されます。

    5. [OK]を選択して、データベースが稼働していることを確認します。
    6. [(E) Exit]を選択して Enter キーを押します。

      注: データベースが自動的に起動しない場合は、データベースを手動で開始するために Start DB を選択します。 データベースが起動されない場合、Data Aggregator インストールは失敗です。

  14. (オプション)Data Repository を保護します
  15. (必須)Data Repository のログ ローテーションを設定します
  16. (強く推奨)自動バックアップをセットアップします。

    Data Repository がインストールされると、3 人のユーザが作成されます。

新規ユーザの例

パスワードの例

オペレーティング システムのユーザ アカウント

Vertica データベースのユーザ アカウント

注記

権限

spread

N/A

はい

いいえ

このユーザは、Vertica が作成する内部ユーザです。 このユーザでは何も行いません。

このデーモン専用のユーザが Data Repository プロセスを所有します。

dradmin

drpass

はい

いいえ

このユーザは、Data Repository をインストールしたときに作成した最初のユーザです。

dradmin ユーザが作成されるとき、verticadba グループも作成されます。 dradmin ユーザはこのグループに追加されます。

このユーザは Data Repository プロセスおよび管理ツール ユーティリティを実行できます。 このユーザは Data Repository カタログ ファイル、データ ファイルなどを所有します。

dradmin

注: このユーザは、前の行に表示されているユーザとは異なります。

dbpassword

注: このデータベースに指定したパスワードは、データベース管理者のパスワードになります。

いいえ

はい

このユーザは、データベースを作成したときに作成されました。

 

注: Vertica には、/opt/vertica/ ディレクトリのファイルシステムへのアクセスに関するコントロールがより厳しい verticadba グループが含まれています。 インストール中に verticadba グループが作成され、既存ユーザが追加されます。このグループの権限は 775 に設定されます。 この設定により、verticadba グループに完全な権限が許可され、ほかの全ユーザに読み取り/実行権限が許可されます。 /opt/vertica/log および /opt/vertica/config ディレクトリは、許可が変更されたフォルダです。