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ディスカバリとポーリング

ディスカバリとは、Data Aggregator によって IT インフラストラクチャが検出およびモデル化されるプロセスです。

ディスカバリ プロセスでは、以下の手順が実行されます。

インベントリ ディスカバリは、Data Aggregator がネットワーク上のデバイスを識別するプロセスです。 デバイスの識別には、ディスカバリ プロファイルで指定された IP ドメイン、IP アドレス、IP 範囲、およびホスト名が使用されます。 特に、インベントリ ディスカバリは、デバイスが管理可能であるか(Ping 可能、または SNMP 対応)を識別して、分類(ルータ、スイッチなど)を特定します。 また、インベントリ ディスカバリは、ベンダー(Cisco、Juniper など)およびタイプ(7700、8200 など)を特定します。

このプロセス中に検出されたデバイスは、各デバイス コレクション メンバシップを制御するルールに従って、デフォルトのデバイス コレクションに自動的に追加されます。 CA Performance Center にカスタム デバイス コレクションを作成することもできます。その場合、同期の発生時に、対応するカスタム デバイス コレクションが Data Aggregator に作成されます。 デバイスの検出、初めての CA Performance Center との同期中に、カスタム コレクションに定義されたルールに基づいて、デバイスがカスタム コレクションに追加されます。

注: カスタム デバイス コレクションの作成および Data Aggregator との同期の詳細については、「CA Performance Center 管理者ガイド」を参照してください。

コンポーネント監視は別のプロセスです。 監視プロセスでは、CPU、メモリ、およびインターフェースなど、特定のデバイス コンポーネントに対するさまざまな運用上のデータを収集して分析します。 監視がどのように行われるかを記述している情報はすべて、デバイス コレクションに割り当てる監視プロファイル内に存在します。

監視プロファイルとデバイス コレクションの関係によって、コンポーネント監視が規定されます。 コンポーネント監視は、以下の方法でトリガできます。

メトリック ファミリは、指定されたテクノロジーに対して収集しレポートする値のセットを定義します。 レポートがデータ ソースにかかわらず均一になるように、これらの値は正規化されます。 監視プロファイル内に含まれているとき、メトリック ファミリはその監視プロファイルと関連付けられるデバイスに対してどの値を収集する必要があるか決定します。

インベントリ ディスカバリおよびコンポーネント監視が完了した後、ポーリングが自動的に開始します。 オペレーショナル メトリックおよび設定データが、検出されたデバイスおよびその監視対象コンポーネント上でポーリングされます。 ポーリングされるオペレーショナル メトリックおよび設定データは、監視プロファイルで指定するメトリック ファミリによって異なります。 オペレーショナル メトリックはレポート用に一定間隔で収集され保持されます。 オペレーショナル メトリックの例としては、エラー率、日単位のベースライン、時間単位のベースラインおよびポートのパフォーマンスなどがあります。 設定データは、コンポーネントまたはコンポーネント設定を表したり識別したりします。

設定データの例には以下のものが含まれます。

ifNumber

デバイスのポート数を Data Aggregator に示す MIB 変数。

ifStackLastChange

インターフェース スタック テーブル上で変更が発生するかどうかを示す MIB 変数。

検出されたデバイスおよび監視対象コンポーネントは通常、CA Performance Center との同期を開始するまで最長で 5 分ほどかかります。 同期の進行中に検出および監視されたデバイスおよびコンポーネントは、現在の同期が完了した後に同期されます。

詳細:

監視対象デバイスの表示

変更検出を管理する方法