注: Early Start メカニズムにより、CA MII は確実に SYSTEM アドレス空間として実行されます。 ただし、Early Start メカニズムの使用中に CA MII が終了した場合は、アドレス空間作成ユーティリティを使用して CA MII を再起動します。
一般的に、サービス プロバイダは、サービス リクエスタよりも高いディスパッチ優先順位で実行する必要があります。 CA MIM は、z/OS アドレス空間およびユーザ用の重要なシステム サービスを提供します。 そのため、CA MIM は時間が重要視されるサービスの提供に必要なリソースを取得する必要があります。 最適なスループットを提供するには、システムによって作成されたアドレス空間として CA MIM アドレス空間を実行します。 システム アドレス空間は、固定のディスパッチ優先順位 255 で実行します。
CA MIM アドレス空間作成ユーティリティは、以下の 2 つのコンポーネントで構成されています。
MIMASCRE は CA MIM をシステム アドレス空間として定義します。 MIMASCRE は CA MIM の基本インストールに含まれています。
PROCASC サンプル JCL プロシージャは MIMASCRE プログラムを実行します。 PROCASC は CAI.CBTDPROC データ セットにインストールされます。これは、CA MIM の基本インストールに含まれています。
START PROCASC,,,(パラメータ)
CA MIM プロシージャ名の直後に、必要に応じて CA MIM JCL プロシージャのオーバーライドを指定します。
CA MIM アドレス空間作成ユーティリティを使用して CAMIMGR をシステム アドレス空間として実行するには、以下の手順に従います。
START MIMASC,,,CAMIMGR
MIMASC タスクは、開始後すぐに終了しますが、CAMIMGR という名前のシステム アドレス空間を作成します。 CAMIMGR システム アドレス空間は、通常の CA MIM 初期化中ずっと継続され、最適なスループットを提供するディスパッチ優先順位 255(16 進数値「FF」)でアクティブな状態で維持されます。
START MIMASC,,,(CAMIMGR,REUSE=YES,FORMAT=CHKPT)
CA MII が大量のエンキュー アクティビティを管理することが想定される場合は、CA MII をシステム アドレス空間として実行します。
CA MIM アドレス空間作成ユーティリティは、CA MIA や CA MIC コンポーネントにあまり多くの利点を提供しません。 そのため、CA MIM アドレス空間作成ユーティリティは CA MII コンポーネントに使用します。 このユーティリティを CA MIA や CA MIC コンポーネントに使用しないでください。
CA MIM を SYSTEM サービス クラスに明示的に割り当てるには、WLM 分類ルールをコード化します。
注: インストールは、分類ルール内でこれらのサービス クラスの 1 つに CA MIM を割り当てることができます。 たとえば、レポート クラスに CA MIM を割り当てます。
CA MII をシステム アドレス空間として実行すると、CA MII アドレス空間名が z/OS DISPLAY A,L コマンド応答に表示されません。 自動化されたプロシージャが z/OS D A,L コマンド応答に依存している場合は、z/OS D A,taskname コマンドを使用します。この場合、taskname は CA MII JCL プロシージャ名です(MIMASCRE JCL プロシージャ名ではありません)。 MIMASCRE ユーティリティ アドレス空間は、START コマンドで指定された CA MIM タスクを開始してる間、数秒のみアクティブになります。 目的の CA MII アドレス空間を作成すると、MIMASC はすぐに終了します。
WLM 分類ルールの指定に関する重要な情報については、「z/OS MVS Planning: Workload Management Guide」を参照してください。
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