前のトピック: SiteMinder および CA IdentityMinder次のトピック: ポリシー ストアへの CA IdentityMinder スキーマのインポート


リソースが保護される方法

高度な認証では、ユーザの実装で SiteMinder ポリシー サーバを使用する必要があります。 CA IdentityMinder Server をホストするアプリケーション サーバは、Web Server とは別のオペレーティング環境上にあります。 サービスを転送するには、Web Server には以下が必要です。

Web エージェントは、CA IdentityMinder リソースをリクエストする ユーザのアクセスを制御します。 ユーザが認証され認可されたら、Web エージェントは Web Server がリクエストを処理できるようにします。

Web Server がリクエストを受信するときに、アプリケーション サーバ プラグインは CA IdentityMinder Server をホストするアプリケーション サーバにそれを転送します。

Web エージェントは、ユーザと管理者に提供される CA IdentityMinder リソースを保護します。

SiteMinder と CA IdentityMinder の統合の概要

ポリシー管理者およびアイデンティティ管理者が連携して、 SiteMinder を既存の CA IdentityMinder インストールに統合する場合、CA IdentityMinder アーキテクチャは拡張され、以下のコンポーネントが含まれます。

SiteMinder Web エージェント

CA IdentityMinder Server を保護します。 Web エージェントは、CA IdentityMinder Server と共にシステムにインストールされます。

SiteMinder ポリシー サーバ

CA IdentityMinder 用の高度な認証および認可を提供します。

以下の図は、SiteMinder ポリシー サーバおよび Web エージェントを含む CA IdentityMinder インストールの例です。

basic_with_sm2

注: コンポーネントは、例のように異なるプラットフォームにインストールされます。 ただし、他のプラットフォームを選択できます。 CA IdentityMinder データベースは Microsoft SQL Server 上にあります。また、ユーザ ストアは IBM directory Server 上にあります。 SiteMinder ポリシー ストアは Windows 上の AD LDS にあります。

このプロセスを完了するには 2 つのロール( CA IdentityMinder アイデンティティ管理者および SiteMinder ポリシー管理者)が必要です。 一部の組織では、1 人で両方のロールを割り当てられる場合があります。 2 人で行う場合は、緊密な連携をとって、このシナリオの手順を完了する必要があります。 ポリシー管理者はこのプロセスを開始して終了し、アイデンティティ管理者は、中間のすべての手順を実行します。

重要: リリース 12.5 SP7 を使用して開始する CA IdentityMinder のインストールの場合、Java Cryptography Extension Unlimited Strength Jurisdiction Policy Files (JCE ライブラリ)が必要です。 Oracle の Web サイトからこれらのライブラリをダウンロードします。 それらを次のフォルダにロードします: <Java_path>¥<jdk_version>¥jre¥lib¥security¥.

以下の図は、SiteMinder を CA IdentityMinder に統合する完全なプロセスを示しています。

InterScratch

次の手順に従ってください:

  1. CA IdentityMinder の SiteMinder ポリシー ストアを設定します。
  2. ポリシー サーバに CA IdentityMinder スキーマをインポートします。
  3. SiteMinder 4.X エージェント オブジェクトを作成します。
  4. CA IdentityMinder ディレクトリおよび環境をエクスポートします。
  5. ディレクトリおよび環境定義をすべて削除します。
  6. SiteMinder ポリシー サーバ リソース アダプタを有効にします。
  7. ネイティブ CA IdentityMinder フレームワーク認証フィルタを無効にします。
  8. アプリケーション サーバを再起動します。
  9. SiteMinder データ ソースを設定します。
  10. ディレクトリ定義をインポートします。
  11. 環境定義を更新およびインポートします。
  12. アプリケーション サーバを再起動します。
  13. Web プロキシ サーバ プラグインをインストールします。
  14. CA IdentityMinder ドメインと SiteMinder エージェントを関連付けます。
  15. SiteMinder LogOffUrl パラメータを設定します。

CA IdentityMinder の SiteMinder ポリシー ストアの設定

ポリシー管理者として、ポリシー ストアに IMS スキーマを追加する SQL スクリプトまたは LDAP スキーマ テキストにアクセスするため、CA IdentityMinder 管理ツールを使用します。 アイデンティティ管理者はこれらのツールを[管理ツール]フォルダにインストールしています。 ポリシー ストアを設定するには、以下のいずれかの手順に従います。

リレーショナル データベースの設定

Sun Java Systems Directory Server または IBM Directory Server の設定

Microsoft Active Directory の設定

Microsoft ADAM の設定

CA Directory Server の設定

Novell eDirectory Server の設定

Oracle Internet Directory (OID)の設定

リレーショナル データベースの設定

設定の後に、SiteMinder ポリシー ストアとしてリレーショナル データベースを使用できます。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてデータベースを設定します。

    注: 設定手順については、SiteMinder の「ポリシー サーバ インストール ガイド」を参照してください。

  2. データベース用の適切なスクリプトを実行します。

    上記のパスはデフォルトのインストール場所です。 ユーザのインストールの場所は異なる場合があります。

Sun Java Systems Directory Server または IBM Directory Server の設定

Java または IBM のディレクトリ サーバを設定するには、適切なスキーマ ファイルを適用します。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてディレクトリを設定します。

    注: 設定の詳細については、「CA SiteMinder Policy Server Installation Guide」を参照してください。

  2. ディレクトリに適切な LDIF スキーマ ファイルを追加します。 Windows のデフォルトのLDIF ファイルの場所は C:¥Program Files¥CA¥Identity Manager¥IAM Suite¥Identity Manager¥tools¥policystore-schemas です。

    ユーザのディレクトリに以下のスキーマ ファイルを追加:

Microsoft Active Directory の設定

Microsoft Active Directory ポリシー ストアを設定するには、activedirectory_ims8.ldif スクリプトを適用します。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてディレクトリを設定します。

    注: 設定の詳細については、「CA SiteMinder Policy Server Installation Guide」を参照してください。

  2. 以下のように activedirectory_ims8.ldif スキーマ ファイルを変更します。
    1. テキスト エディタで、activedirectory_ims8.ldif ファイルを開きます。 Windows のデフォルトの場所は以下のとおりです。

      C:¥Program Files¥CA¥Identity Manager¥IAM Suite¥Identity Manager¥tools¥policystore-schemas¥MicrosoftActiveDirectory

    2. {root} のすべてのインスタンスをディレクトリのルート組織で置き換えます。

      ルート組織は、ポリシー サーバ管理コンソールでポリシー ストアを設定したときに指定したルート組織に一致する必要があります。

      たとえば、root が dc=myorg,dc=com である場合、以下のように置き換えます。
      dn: CN=imdomainid6,CN=Schema,CN=Configuration,{root} を dn: CN=imdomainid6,CN=Schema,CN=Configuration,dc=myorg,dc=com で置き換えます。

    3. ファイルを保存します。
  3. ユーザのディレクトリに対してマニュアルで説明されるように、スキーマ ファイルを追加します。

Microsoft ADAM の設定

Microsoft ADAM ポリシー ストアを設定するには、adam_ims8.ldif スクリプトを適用します。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてディレクトリを設定します。

    注: 設定の詳細については、「CA SiteMinder Policy Server Installation Guide」を参照してください。

    CN 値(guid)をメモしてください。

  2. 以下のように adam_ims8.ldif スキーマ ファイルを変更します。
    1. テキスト エディタで adam_ims8.ldif¥.ldif ファイルを開きます。 Windows のデフォルトの場所は以下のとおりです。

      C:¥Program Files¥CA¥Identity Manager¥IAM Suite¥Identity Manager¥tools¥policystore-schemas¥MicrosoftActiveDirectory

    2. すべての cn={guid} 参照を手順 1 で SiteMinder ポリシー ストアを設定したときに検出した文字列で置き換えます。

      たとえば、guid 文字列が CN={39BC711D-7F27-4311-B6C0-68FDEE2917B8} である場合、すべての cn={guid} 参照を CN={39BC711D-7F27-4311-B6C0-68FDEE2917B8} で置き換えます。

    3. ファイルを保存します。
  3. ユーザのディレクトリに対してマニュアルで説明されるように、スキーマ ファイルを追加します。

CA Directory Server の設定

CA Directory Server を設定するには、カスタム スキーマ ファイルを作成します。 以下の手順で、dxserver_home は CA Directory がインストールされているディレクトリです。 Windows 上のデフォルトのこのファイルのソースの場所は C:¥Program Files¥CA¥Identity Manager¥IAM Suite¥Identity Manager¥tools¥policystore-schemas¥eTrustDirectory です。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてディレクトリを設定します。

    注: 設定の詳細については、「CA SiteMinder Policy Server Installation Guide」を参照してください。

  2. etrust_ims8.dxc to dxserver_home¥config¥schema をコピーします。
  3. 以下のようにカスタム スキーマ設定ファイルを作成します。
    1. dxserver_home¥config¥schema¥default.dxg を dxserver_home¥config¥schema¥company_name-schema.dxg へコピーします。
    2. ファイルの下部に以下の行を追加することにより、dxserver_home¥config¥schema¥company_name-schema.dxg ファイルを編集します。
      # Identity Manager Schema
      source "etrust_ims8.dxc";
      
  4. ファイルの末尾に etrust_ims_schema.txt のコンテンツを追加することにより、dxserver_home¥bin¥schema.txt ファイルを編集します。 Windows 上のデフォルトのこのファイルのソースの場所は C:¥Program Files¥CA¥Identity Manager¥IAM Suite¥Identity Manager¥tools¥policystore-schemas¥eTrustDirectory です。
  5. 以下のようにカスタム制限設定ファイルを作成します。
    1. dxserver_home¥config¥limits¥default.dxc を dxserver_home¥config¥limits¥company_name-limits.dxc にコピーします。
    2. dxserver_home¥config¥limits¥company_name-limits.dxc ファイルでデフォルト サイズ制限を以下のように 5000 に増やします。
      set max-op-size=5000
      

      注: CA Directory のアップグレードにより、limits.dxc ファイルが上書きされます。 そのため、アップグレードが完了した後で、max-op-size を 5000 にリセットしてください。

  6. dxserver_home¥config¥servers¥dsa_name.dxi を以下のように編集します。
    # schema
    source "company_name-schema.dxg";
    
    #service limits
    source "company_name-limits.dxc";
    

    ここで dsa_name はカスタマイズされた設定ファイルを使用した、DSA の名前です。

  7. dxsyntax ユーティリティを実行します。
  8. スキーマの変更を有効にするために、dsa ユーザとして以下のように DSA を停止および再起動します。
    dxserver stop dsa_name
    dxserver start dsa_name
    

Novell eDirectory Server の設定

Novell eDirectory Server ポリシー ストアを設定するには、novell_ims8.ldif スクリプトを適用します。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてディレクトリを設定します。

    注: 設定の詳細については、「CA SiteMinder Policy Server Installation Guide」を参照してください。

  2. ポリシー サーバがインストールされているシステム上のコマンド ウィンドウに以下の情報を入力することにより、Novell eDirectory Server 用の NCPServer の識別名(DN)を検索します。
    ldapsearch -h hostname -p port -b container -s sub 
    -D admin_login -w password objectClass=ncpServer dn
    

    例:

    ldapsearch -h 192.168.1.47 -p 389 -b "o=nwqa47container" -s sub -D "cn=admin,o=nwqa47container" -w password objectclass=ncpServer dn
    
  3. novell_ims8.ldif ファイルを開きます。
  4. 手順 2 で検索した値ですべての NCPServer 変数を置き換えます。

    Windows 上の novell_ims8.ldif のデフォルトの場所は次のとおりです。

    C:¥Program Files¥CA¥Identity Manager¥IAM Suite¥Identity Manager¥tools¥policystore-schemas¥NovelleDirectory

    たとえば、DN 値が cn=servername、cn=servername の場合、NCPServer のすべてのインスタンスを cn=servername、o=servercontainer で置き換えます。

  5. eDirectory Server を novell_ims8.ldif ファイルで更新します。

    手順については、Novell eDirectory のマニュアルを参照してください。

Oracle Internet Directory (OID)の設定

Oracle Internet Directory を設定するには、oracleoid ldif ファイルを更新します。

次の手順に従ってください:

  1. サポートされている SiteMinder ポリシー ストアとしてディレクトリを設定します。

    注: 設定の詳細については、「CA SiteMinder Policy Server Installation Guide」を参照してください。

  2. oracleoid_ims8.ldif ファイルで Oracle Internet Directory Server を更新します。 Window 上のこのファイルのデフォルトのインストール場所は以下のとおりです。

    install_path¥policystore-schemas¥OracleOID¥

    手順については、 Oracle Internet Directory のマニュアルを参照してください。

ポリシー ストアの確認

ポリシー ストアを確認するには、以下の点を確認します。