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Microsoft App-V 仮想アプリケーションをターゲット コンピュータに展開するための準備

ターゲット コンピュータに Microsoft App-V 仮想アプリケーション パッケージを展開する前に、ターゲット コンピュータ側で仮想アプリケーションへの準備が完了していることを確認しておく必要があります。 以下では、ターゲット コンピュータの準備について説明します。

依存関係 - Microsoft App-V イメージから作成された仮想アプリケーション パッケージには、一定の依存関係が必要です。 以下の表に、展開する仮想アプリケーション パッケージのタイプごとの依存関係を示します。

パッケージ タイプ

依存関係

サーバ ステージング

Microsoft System Center Application Virtualization Streaming Server

クライアント スタンドアロンまたはストリーミング

Microsoft Application Virtualization Desktop Client

Microsoft SML Parser 6.0

Microsoft Visual C++ 2005 SP1

リモート デスクトップ サービス用クライアント スタンドアロンまたはストリーミング

Microsoft Application Virtualization Desktop Client

Microsoft SML Parser 6.0

Microsoft Visual C++ 2005 SP1

仮想アプリケーションが正常に動作するには、インフラストラクチャ コンポーネントがターゲット サーバおよびクライアントで利用可能になっている必要があります。 これらのコンポーネントは独自のローカル プロシージャを使用してターゲット コンピュータで利用可能にすることができます。また、CA ITCM を使用して Microsoft App-V のインフラストラクチャ コンポーネント用の Software Delivery パッケージを作成することもできます。 Microsoft は、これらのコンポーネントを MSI ベースのインストール イメージとして提供しています。次に、既存の Software Delivery 方法を使用して、これらのインフラストラクチャ パッケージをソフトウェア パッケージ ライブラリにインポートできます。

注: 独自のインフラストラクチャ パッケージを作成することも、Software Delivery インフラストラクチャ パッケージ テンプレート(DVD キットに同梱)を使用することもできます。 インフラストラクチャ パッケージ テンプレートの詳細については、「仮想アプリケーション インフラストラクチャ パッケージ テンプレート」の説明を参照してください。

ストリーミング通信のサーバ設定 - ターゲット コンピュータにストリーム配信される仮想アプリケーションの場合、ターゲット コンピュータがストリーミング サーバの名前を認識する必要があります。 DSM スケーラビリティ サーバは、App-V ストリーミング サーバとして動作します。 そのため、App-V ストリーミング サーバが DSM スケーラビリティ サーバにインストールされている必要があります。

Microsoft App-V ストリーミング サーバは、ストリーミング通信に RTSP (安全でない)および RTSPS (安全)の 2 つのプロトコルを使用します。 Microsoft App-V ストリーミング サーバのデフォルトのプロトコルおよびポートは、RTSP とポート 554 です。 安全な RTSPS プロトコルとポート 322 を使用する場合は、ストリーミング サーバを設定する必要があります。 CA が提供する標準のインフラストラクチャ パッケージ テンプレートを使用している場合、ストリーミング サーバを設定してからテンプレートに含める必要があります。 Microsoft App-V ストリーミング サーバの設定の詳細については、Microsoft の製品ドキュメントを参照してください。

ストリーミング通信のクライアント設定 - Microsoft App-V クライアントのデフォルトのプロトコルおよびポートは、RTSP (安全でない)とポート 554 です。 安全な RTSPS プロトコルとポート 322 を使用する場合(たとえば、ストリーミング サーバの設定と一致させるため)、それに応じて「仮想アプリケーションの展開ポリシー グループ」を設定できます。 (仮想アプリケーションの展開ポリシー グループの詳細については、DSM エクスプローラのオンライン ヘルプを参照してください。)新しい Microsoft App-V 仮想アプリケーション パッケージがデフォルトのプロトコルとポートで登録および展開されている場合、エージェントは、デフォルト設定を、ポリシーで指定されたプロトコルおよびポートで置き換えます。 ターゲット コンピュータ上の既存のアプリケーションについては、ストリーミング パッケージに含まれている「再インストール」のプロシージャを使用して、ストリーミング パッケージを再度展開する必要があります。 このプロシージャは、ユーザがアプリケーションを起動したときに、新しいプロトコルおよびポートを使用します。 また、ユーザが次回ターゲット コンピュータにログオンしたときに、コンピュータ上のショートカットが更新されます。

仮想アプリケーション パッケージは、UNIX または Linux オペレーティング システムではなく、Windows オペレーティング システムが実行されているターゲット スケーラビリティ サーバおよびターゲット コンピュータに展開できます。

Microsoft App-V シーケンサは、Windows 2000 をサポートしていません。 したがって、Windows 2000 は App-V 仮想アプリケーションを実行するためのクライアントとしてサポートされません。

Microsoft Application Virtualization デスクトップ クライアント バージョン 4.51 は、64 ビット Windows オペレーティング システムをサポートしていません。 したがって、64 ビット Windows システムが動作するコンピュータは、App-V 仮想アプリケーション(スタンドアロンおよびストリーミング パッケージ)の実行をサポートできません。

認可 - ターゲット コンピュータのエンドユーザは、スケーラビリティ サーバのネットワーク ドライブに存在する仮想アプリケーションにアクセスするための認可を必要とします。 認可は、ターゲット コンピュータとサーバ間の信頼された接続によって達成できます。 信頼された接続が存在しない場合、エンドユーザはユーザ名とパスワードの入力を要求されます。