lsm コマンドを使用すると、ターゲット コンピュータ上の、さまざまな異なるパッケージング形式を持つ製品を管理することができます。 これらのパッケージング形式には、以下のようなものがあります。
lsm コマンドでは、インストール済み製品をインストール、削除、リスト、バックアップ、確認、クエリしたり、PIF 製品ファイルをクエリしたり、インストール済み製品を更新することができます。 このため、ターゲット コンピュータでルート権限が必要となります。
lsm コマンドの形式は、以下のとおりです。
lsm -i prodfile [-r responsefile] [-s] [-F] [-V] [-R] [-p log file]
lsm -i prodfile [-I instance name] [-r responsefile] [-s] [-F] [-V] [-p log file]
lsm -e prodname [-s] [-R]
lsm -l [-O {pif | pkg | rpm | bff | osx | hpsd | patches}] [-g prodfamilyname] [-f filename]
lsm -A prodname -d prodfile [-o]
lsm -c prodname
lsm -q prodname [l] [ODEPLIST]
lsm -Q prodfile [-l] [ODEPLIST]
lsm -a prodfile -r responsefile
lsm -v
lsm -u prodfamilyname -d prodpath
lsm -M textID [-f prototypefile]
Lsm -E textID [param1] [param2] [param3] [param4]
lsm -x prodfile exportspec [-d directory] [-o] [-s]
Lsm -c prodname
Lsm -L
[ -t tracefile]
PIF、PKG、または RPM パッケージ製品をインストールします。 prodfile には、製品のフルパス名を指定する必要があります。 応答ファイルを追加して、自動インストールをカスタマイズすることができます。
-s オプションを使用すると、自動(サイレント)モードでインストールを実行することができます。
-F オプションを使用して、強制インストールを実行できます。この場合、既存製品のバックアップが失敗しても、インストールは続行されます。
-V オプションを使用すると、Java がインストールされている場合でもテキスト モードを使用するように、インストーラに対して指示することができます。
-R オプションを使用すると、設定ファイルが保持されます。
指定されたインストール済み製品を削除します。
-s オプションを使用すると、自動(サイレント)モードで削除を実行することができます。
-R オプションを使用すると、システムのすべての設定ファイルが変更されません。
すべてのインストール済み製品をリストします。
注: インストール プロセス中にリスト コマンドが使用された場合、詳しい情報は画面上に表示されます。
-O オプションを使用すると、指定したパッケージ フォーマットの製品のみ、またはパッチ製品のみをリストすることができます。
-g オプションを使用すると、指定した製品ファミリに割り当てられているすべての製品をリストすることができます。
-f オプションを使用すると、指定したファイルをインストール済みの製品をリストすることができます。
インストール済みの PIF または PKG 製品 prodname のバックアップ ファイル prodfile を作成します。
-o オプションを使用すると、既存の prodfile は上書きされます。
指定されたインストール済み製品およびすべての依存関係のある製品の整合性を確認します。 つまり、製品のファイルが存在するかどうか、および適切なアクセス権限、ユーザ権限および所有者権限があるかどうかを確認します。 また、必須製品がインストール済みかどうかも確認します。
指定した製品を設定します。 設定ウィザードを実行します(#dlgconfig キーワードによって、最初のダイアログ ボックスが指定されます)。
インストール済み製品 prodname に関するクエリが実行され、製品プロパティが表示されます。 -ODEPLIST オプションを使用すると、指定した製品に関する依存階層(INSTALL_ORDER)をコンソールに印刷することができます。 -l オプションを指定すると、インストールされているすべての製品ファイルを含む長いリストが提供されます。
PIF 製品ファイル prodfile に関するクエリを実行され、ファイル プロパティが表示されます。 -ODEPLIST オプションを使用すると、指定した製品ファイルに関する依存階層(INSTALL_ORDER)をコンソールに印刷することができます。 -l オプションを指定すると、インストールされているすべての製品ファイルを含む長いリストが提供されます。
インストール ダイアログ ボックスが実行され、入力された値を使用して応答ファイルが作成されます。 PIF 製品はインストールされません。
使用されるインストーラのバージョンを出力します。
システムをスキャンして、同じ製品ファミリ名に一致する製品パッケージを検出するようインストーラに指示します。検出された製品は、最新バージョンのレベルまで更新されます。 -d オプションを使用すると、製品の最新バージョンが格納される場所を指定することができます。 製品の最新バージョンは、更新用 CD またはローカル フォルダを使用して提供できます。
すべての製品パッケージが最新バージョンに更新されます。 宛先のパッケージよりも低いバージョンの製品パッケージが更新 CD に含まれている場合、更新中にその製品パッケージはスキップされます。
指定した PIF 製品プロトコル ファイルのリソース セクションで、単一のテキスト(textID1 で指定)またはテキストの範囲(textID1-textID2 で指定)を参照します。 PIF 製品の各スクリプトでこのコマンド オプションを使用すると、ローカライズ済みのテキストを印刷することができます。
セットアップ プロセスを実行し、スクリプトを実行およびテストするためのスクリプトおよび完了な環境を抽出します。 ユーザがパラメータを変更できるようにするために、インタビュー ファイルと応答ファイルも抽出されます。
exportspec は、エクスポートするスクリプト環境を示し、次の値のいずれかを使用できます。
--exportprestart |
prestart スクリプト環境をエクスポートします。 |
--exportpreinit |
preinit スクリプト環境をエクスポートします。 |
--exportpostinit |
postinstall スクリプト環境をエクスポートします。 |
--exportrmpreinit |
preremove スクリプト環境をエクスポートします。 |
--exportallscripts |
上記に一覧表示されているすべてのスクリプト環境を 1 コール以内にエクスポートします。 |
-d directory オプションは、ターゲット ディレクトリを指定します。 現在のディレクトリに対して、-d pwd または -d . (ドット)を入力する必要があります。
-o オプションは、ターゲット ディレクトリ内の既存のファイルが上書きされることを指定します。
-s オプションは、ユーザ操作がないサイレント モードであることを指定します。
終了ステータス:
コマンド実行のステータスが表示されます。 値ゼロ(0)は OK を意味し、ゼロ以外の値はエラーを示します。
例: ローカル システムに PIF 製品をインストール
以下のコマンドによって、PIF 製品 test-product.Any.@pif がローカル システムにインストールされます。
lsm -i test-product.Any.@pif
例: ローカル システムから PIF 製品を削除
以下のコマンドを使用して、自動(サイレント)モードで PIF 製品 test-product.Any.@pif をローカル システムから削除(アンインストール)することができます。
lsm -e test-product -s
例: PIF 製品のバックアップ ファイルを作成
以下のコマンドによって、インストール済み PIF 製品 test-product のバックアップ ファイルが作成されます。 バックアップ ファイルの名前は test-product.bckp であり、/tmp ディレクトリに作成されます。
lsm -A test-product -d /tmp/test-product.bckp
例: 製品ファミリを更新
以下のコマンドを使用して、製品ファミリ名 CCS を持つパッケージがあるかどうかシステムをスキャンできます。検出されたパッケージは、ローカル フォルダ /tmp/2.0.0.0 に格納されている製品パッケージを使用して更新されます。
lsm -u ccs -d /tmp/2.0.0.0/
例: スクリプトで lsm -M を使用
以下の例では、PIF 製品のスクリプトで lsm -M オプションを使用して、Resource セクションから数値 100 のローカライズ済みテキストを印刷します。
@RESOURCE: #text: 100 , Dieses ist ein lokalisierter Text ; @ENDRESOURCE:
スクリプトは、以下のようになります。
#!/bin/sh echo `lsm -M 100 2>/dev/null` exit 0
例: prestart スクリプトおよびその環境をテスト目的で抽出
以下の lsm コマンドのバージョンは、PIF 製品 test-product.Any.@pif のセットアップを実行し、prestart スクリプトを抽出し、prestart スクリプトをテスト目的で実行するための完全な環境情報を含む「ラッパー」スクリプトを作成します。 抽出された情報は、ユーザ操作および応答ファイル用のダイアログも含むので、テスト フェーズでパラメータを更新できます。
「ラッパー」スクリプトの名前は、インストーラ(lsm command)によって start_prestart.sh として作成されます。
コマンド出力のターゲット ディレクトリは、現在の作業ディレクトリです。
lsm -x test-product.Any.@pif --exportprestart -d pwd
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