CA Technologies の製品スイートは、共通のエンタープライズ データ リポジトリである管理データベース(MDB)を利用して統合されています。 MDB では、すべての CA Technologies 製品からの管理データのストレージの統合的な構造が提供されます。 MDB によって、すべての IT 基準および CA Technologies 製品の管理データが統合されます。 顧客およびサード パーティのパートナは MDB を拡張すると、CA Technologies ソフトウェア製品およびツール以外の IT 管理データを追加することができます。
CA IT Client Manager は、MDB r1.5 SP1 に基づいており、デフォルトでは共通アセットと DSM スキーマしかインストールしません。 CA ITCM によって作成される MDB を使用する予定があり、しかも MDB r1.5 をサポートするという CA 製品が他にもある場合、それらの製品は、自分のスキーマを既存 MDB の上にインストールする必要があります。
ただし、CA 製品が MDB r1.0.4 のみをサポートする場合は、インストールは失敗します。 そのような場合は、「互換性モード」オプションをオンにして MDB をインストールしてください。 CA ITCM では、最初に最新の MDB r1.0.4 パッチをインストールし、その後で、MDB が MDB r1.5 にアップグレードされます。 そのため、すべてのスキーマ定義が存在し、共通アセット用のスキーマ定義と DSM のみが MDB r1.5 に関して同レベルに存在します。 詳細については、「Microsoft SQL Server MDB の使用準備」または「Oracle MDB の使用準備」を参照してください。
展開および管理を含む MDB の一般的な情報については、オンライン CA IT Client Manager ドキュメント セット(ブックシェルフ)の一部に含まれる「MDB の概要」を参照してください。
多層アーキテクチャ内部では、管理データベース(MDB)はエンタープライズ層およびドメイン マネージャ層で実装できます。 両方の層で、Microsoft SQL Server および Oracle MDB がサポートされます。 たとえば、ドメイン マネージャに SQL Server を選択し、エンタープライズ マネージャに Oracle を選択するといった、個別の層に異なるデータベース プロバイダの MDB を実装できます。.
SQL Server ベースの MDB を使用するドメイン マネージャと Oracle ベースの MDB を使用するエンタープライズ マネージャなどの混合構成では、マネージャ上に適切なデータベース クライアントが必要です。ここでの例では、ドメイン マネージャ上に Oracle クライアント、およびエンタープライズ マネージャ上に SQL クライアントが必要です。
現在、Oracle ベースの MDB は、Sun Solaris の動作環境で実行中のコンピュータ上のリモート データベースとしてのみサポートされています。 サポートされる最新のデータベース バージョンおよび動作環境については、CA IT Client Manager ドキュメント セット(ブックシェルフ)の一部に含まれる「CA IT Client Manager リリース ノート」を参照してください。
サポートされるデータベース シナリオは、以下のとおりです。
同じコンピュータ上にある MDB および SQL Server に基づく MDB を使用する Windows 上の DSM ドメインまたはエンタープライズ マネージャ
Windows で動作しているリモート サーバ コンピュータ上にある MDB および SQL Server に基づく MDB を使用する Windows 上の DSM ドメインまたはエンタープライズ マネージャ
Solaris で動作しているリモート サーバ コンピュータ上にある MDB および Oracle に基づく MDB を使用する Windows 上の DSM ドメインまたはエンタープライズ マネージャ
エンタープライズおよびドメイン構造内のすべての MDB は同じスキーマを持っています。 ドメイン データベースには、エンタープライズ マネージャへの接続方法に関する情報が含まれています。 エンタープライズ データベースには、「リンク」されているすべてのドメインに接続する方法に関する情報、および利用できるマネージャとその場所に関する情報があります。
CA ITCM では、ドメイン マネージャまたはエンタープライズ マネージャにある Microsoft SQL Server MDB で収集されたデータをリモートの SQL Server MDB または Oracle MDB のデータと同期できる機能が提供されます。 このデータベース同期の機能では、たとえば、SQL Server または Oracle MDB を使用する CA Technologies Service Desk Manager および Asset Portfolio Management 製品の既存のインストールなどがサポートされます。 同期機能の詳細については、「MDB から別のターゲット MDB へのデータの同期」を参照してください。
注: Unicenter Asset Portfolio Management 製品の統合を完全にサポートするには、RO02252 パッチをインストールする必要があります。 インストールの手順については、Unicenter Asset Portfolio Management の Readme、RO02252 を参照してください。 Unicenter Asset Portfolio Management および CA Service Desk Manager の詳細については、それぞれのマニュアルを参照してください。
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