前のトピック: 記録ポリシー グループ次のトピック: Windows のポーリング キャプチャ モードにおけるセキュア コントロールに関する注意事項


ビデオ キャプチャ ポリシー グループ

ビデオ キャプチャ ポリシー グループには、以下のデバイスのビットマップおよびビデオ キャプチャのドライバ ポリシーが含まれています。 ポリシーをダブルクリックして[プロパティの設定]ダイアログ ボックスを表示すると、そのポリシーのパラメータ値を変更できます。

注: Microsoft NetMeeting などの他の Remote Control 製品の一部でも、必要に応じて動的にインストールされる低レベルのビデオ ドライバ フックが採用されています。 ただし、これらのフックの重複によって、相互運用性の問題が発生します。 このため、複数の Remote Control 製品を同時に使用して接続しないようにしてください。

アグレッシブ キャッシングの有効化

True の場合、利用可能なセッションの帯域幅が狭くて、Remote Control の帯域幅の必要条件をさらに低減させる場合に、 ホストで CPU およびメモリの集中的なアグレッシブなキャッシング テクニックが自動的に使用されるように指定します。

POS 端末など、制限された CPU またはメモリ リソースを持つコンピュータでこの動作を無効にできます。 ただし、Remote Control では、256 MB 以下の RAM が インストールされている場合、アグレッシブ キャッシングが自動的に使用されないようになります。

デフォルト: True

デバイスのビットマップの有効化

True に設定されている場合、デバイス ビットマップを有効にします。 デバイス ビットマップによってビューア セッションのパフォーマンスが向上しますが、ビューア側でメモリを増やす必要があります。

デフォルト: True

拡張ドライバ キャプチャの有効化

True の場合、狭帯域幅環境におけるパフォーマンスを向上させる CA ITCM r12 で大幅に拡張されたビデオ キャプチャ システムを使用するように指定します。 このキャプチャ システムのパフォーマンスは、たいていの場合、Unicenter DSM r11 ビデオ キャプチャ システムのパフォーマンスより優れている必要があります。

False の場合、特定のアプリケーションの Remote Control パフォーマンスが万が一低下した場合、Unicenter DSM r11 ビデオ キャプチャ システムに戻ります。

デフォルト: True

カーネル バッファ サイズ

ビデオ キャプチャ ドライバで生成される一時データの保存に使用するカーネル モード バッファのサイズをバイト単位で指定します。

デフォルト: 4194304

起動時にドライバをロード

ホスト開始時に Remote Control ビデオ ドライバがロードされ、ホストが停止するまでドライバはアンロードされないよう指定します。 False の場合、Remote Control セッションの開始時に Remote Control は自身のビデオ ドライバを動的にロードし、終了時にはアンロードします。

Windows プラットフォームでは、ビデオ ドライバのロード時にかすかに画面がちらつきます。 これらのプラットフォームにステルス モードで接続したときに画面がちらつかないようにするには、この設定を有効(True)にします。

また、この設定を有効にすることにより、一部の DirectDraw/Direct3D 関連の問題を軽減することができます(接続後、Java アプリケーションが Remote Control ビューアで表示されないようなときに効果があります)。 ただし、ビデオ ドライバをロードすると、DVD プレーヤなどのアプリケーションが動作しなくなる可能性があります。

注: Linux では、ビデオ ドライバは動的にロードされないため、この設定は効果がありません。

デフォルト: False

最大キャッシュ サイズ

ホストがビットマップのキャッシュを割り当てる最大のメモリを、メガバイトで制限します。

この値を低くすると、セッション中のホストのメモリ最大消費量が低減され、同セッションの可能な帯域幅の必要条件が増加します。

ただし、Remote Control では、256 MB 以下の RAM が インストールされている場合、ビットマップ キャッシュのサイズが自動的に制限されます。

デフォルト: 64MB

システム フォントの送信

ホストが、以下のレガシー システム フォントをビューアのコンピュータに送信する方法を指定します。

ホストによって、システム フォント名とサイズの情報がビューアに送信されます。 この情報は非常に小さいため、ネットワーク帯域幅をほとんど必要としません。 ただし、ビューアのコンピュータにホストで使用しているフォントがインストールされていない場合は、この情報からホストのデスクトップの表示を正確に再現することができません。 一般的には、ホスト コンピュータに非標準のシステム フォント(ヘブライ語のコマンド プロンプト フォントなど)がインストールされている場合に、この問題が発生します。

Send system fonts 設定を使用することにより、ホスト コンピュータから、使用しているシステム フォント文字のビットマップをビューア側のコンピュータに送信することができます。 これにより、ビューア側にホスト側のデスクトップと同じフォントがインストールされていない場合でも、同フォントを正確に再現することができます。 このビットマップ フォント情報は、名前とサイズの情報よりも大きくなります(フォントとサイズごとに約 12 KB)。 ただし、ホストは、各フォントのビットマップを最初の一度しか送信しません。

この設定は、[接続設定]ダイアログ ボックスにある[経験]タブの[欠落フォントの埋め込み]オプションを無効にすると、ビューアのコンピュータによって上書きされる場合があります。 詳細については、「DSM エクスプローラ ヘルプ」の「Remote Control ビューア」セクションを参照してください。

注: Microsoft Windows には、最初から各システム フォントの複数の言語バージョンがインストールされています。 このため、異なる言語設定のコンピュータ間に発生するビューア セッションでも、通常、この設定を有効にする必要はありません。

有効な値は以下のとおりです。

なし

システム フォントのビットマップを送信しないように指定します。

コンソール フォント

コンソール(コマンド プロンプト)フォントをビットマップとして送信するよう指定します。

すべて

すべてのシステム フォントをビットマップとして送信するよう指定します。

デフォルト: なし

接続時の画面のちらつきを解消

ホストにより Remote Control セッション接続が行われるときに発生するわずかな画面のちらつきが軽減されるかどうかを示します。 ステルス モードでは常に画面のちらちきを抑制しながら接続が行われるため、この設定による効果はありません。

Windows でこの設定を有効にするには、[起動時にドライバをロード]ポリシーも有効にする必要があります。

デフォルト: False

ビデオ キャプチャ モード

画面の変更をキャプチャするビデオ キャプチャ モードを示します。 画面の変更をキャプチャする方法には 2 種類あります。ドライバ キャプチャおよびポーリング キャプチャです。 ドライバ キャプチャでは、低レベルのビデオ ドライバを使用して画面イメージの変更をキャプチャします。 ポーリング キャプチャでは、定期的に画面イメージの変更をスキャンしてキャプチャします。

一般的には、ドライバ キャプチャ モードのほうがポーリング キャプチャ モードよりパフォーマンスが優れています。 ただし、ドライバ キャプチャ方式ではキャプチャできない種類のアプリケーションがあります。 典型的なものは、CAD (コンピュータ支援設計)などの OpenGL や Direct3D ベースのアプリケーションです。

ポーリング キャプチャ モードを使用すると、OpenGL や Direct3D のアプリケーションから画面の変更をキャプチャすることができます。

Remote Control ホストには、 3 種類のビデオ キャプチャ モード設定があります。

自動

このモードでは、可能な場合にドライバ キャプチャ モードが使用されます。 何らかの理由でビデオ ドライバがインストールできない場合、あるいはマシンのリソース不足でドライバがロードできない場合は、フォールバックとしてポーリング キャプチャが使用されます。

ドライバ

ドライバ キャプチャのみが使用されます。 ドライバ モードが使用できない場合でも、ポーリング モードへのフォールバックは行われません。

ポーリング

ポーリング モードのみが使用されます。

注: 「Windows のポーリング キャプチャ モードにおけるセキュア コントロールに関する注意事項」を参照してください。

デフォルト: 自動

注: Mac OS X Host にはビデオ キャプチャのドライバ モードがありません。 これらは特別に機能拡張されたポーリング キャプチャ モードに依存しており、ビデオ キャプチャの高速化のために低レベル OS サポートが使用されています。 そのため、設定を変更してもプラットフォームへの影響がありません。

トップに戻る