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プロシージャ パラメータ

項目プロシージャの実行に使用するパラメータを入力します。 パラメータは空白で区切ります。

これらのパラメータは、項目プロシージャのコマンド ライン引数として入力し、使用します。

パラメータ内の環境変数も参照してください。

項目プロシージャのリダイレクションおよびコマンド出力のリダイレクションも使用できます。

サード パーティ製品のパラメータについては、InstallShield パラメータを参照してください。

パラメータ マクロ

環境に適している場合は、いくつかのパラメータ マクロがサポートされます(これらのマクロは、項目プロシージャの起動時に展開されます)。

パラメータ マクロは、以下のグループに分類されます。

ジョブ関連マクロ
$rf

結果ファイルを作成してジョブの出力を表示します。

1. アプリケーションに、出力をファイルに書き込むためのパラメータ(/F など)がある場合は、/F:$rf と指定できます(コマンドの構文は /F:file です)。

2. アプリケーションが stdout に書き込む場合は、>$rf と指定して出力にリダイレクトできます。 このページの最後の項を参照してください。

ジョブの出力を表示するには、[ジョブ]リストでジョブを展開することにより、右ペインで[ジョブ ターゲット]を選択します。 右クリックし、コンテキスト メニューで[プロパティ...]を選択します。 表示される[ジョブ ターゲット プロパティ]ダイアログ ボックスで、[ジョブ出力]タブを選択します。 結果ファイルが表示されます。

$up

このマクロを選択すると、[ジョブ オプション]タブでユーザ パラメータを設定できます。

$joid

ジョブ オブジェクト識別子を展開します(これは一意のキーの作成時に役立つことがあります)。

$#bg

ジョブをバックグラウンドで実行します。

$#ec:xx

通常の終了コードの解釈を変更します(終了コード = 0 は OK を意味し、それ以外はエラーを示します)。 これは、終了コードの解釈を明示的に指定することで変更できます。 指定は、以下の 4 つの方法のいずれかで行うことができます(指定は連結できます)。

$#ec:a-b

a は間隔の開始を示し、b は終了を示します。

$#ec:a-

a は間隔の開始を示します(上限は未指定です)。

$#ec:-b

b は間隔の終了を示します(下限は未指定で、つまり 0 から開始します)。

$#ec:b

b は特定の終了コードを示します。

例:

$#ec:3010 $#ec:0-100. この場合、終了コード 3010 と 0 - 100 の間のすべてのコードは OK と解釈されます。

ターゲット関連マクロ
$cn

項目プロシージャが実行される PC のコンピュータ名および LAN ID を選択します。

展開された値:

ComputerName ComputerLanId。

$hd

固定ドライブ名の文字列を指定します。 展開された値: CDE(ドライブ名の文字列)。

$hd は、UNIX 項目プロシージャでサポートされます。

$()

このマクロでは、かっこ内でパラメータを参照できます。このパラメータは、以下のアクションが実行された場合は Software Delivery サーバ上の Software Delivery データベースに格納されます。

1. パラメータ パッケージは、パッケージャを使用して作成され、ライブラリに登録されます。

2. パラメータ パッケージは Software Delivery サーバにインストールされ、パラメータへの参照が評価されます。

かっこの間にある内容は X/Y/parameter という構造です。X はパラメータ パッケージが作成されたパッケージング コンピュータで、Y はパラメータ パッケージです。

$() は、クエリ内で、またジョブの定義時にユーザ パラメータとして使用することもできます。

ソフトウェア項目関連マクロ
$in

項目名に展開します。

$iv

項目バージョンに展開します。

$ip

項目プロシージャのソース パス(ライブラリ内)に展開します。 たとえば、ソース ファイルのルートの位置を参照するバッチ ファイルの書き込み時に役立ちます。

このマクロは、外部プロシージャからは使用できません。

$pn

プロシージャ名に展開します。

$pf

(現在の MSI パッケージの)現在のプロシージャ ファイルに展開します。

$ioid

項目オブジェクト識別子に展開します。 この設定は、一意のキーの作成時に役立つ場合があります。

$pt

項目プロシージャ マスク タイプ、つまり、インストール、アンインストール、設定、および起動に展開します。

マネージャの時間関連のマクロ
$cl

起動が行われた場合にマネージャのクロックに登録される日時を選択します。

展開された値: 時間 分 秒 年 月 日。

$cl+nn

マネージャの時間を選択し、指定された時間(分単位)を加算します。

値の構成は $cl と同じです。

$cl-nn

マネージャの時間を選択し、指定された時間(分単位)を減算します。

値の構成は $cl と同じです。

ソフトウェアの場所関連のマクロ
$msi

MSILIB が存在するディレクトリのパスに展開します。これは、MSI 管理インストールで使用されるパスです。

このマクロは、MSI パッケージにのみ適用されます。

関連項目プロシージャは、現在の項目の管理インストールが行われた MSI サブディレクトリへの展開を処理するようになりました。

$cd()

たとえば、特定の CD 上のファイルへのパスを提供するために使用されます。

使用方法: $cd(OfficeSw)¥Subdir¥msispy.msi。OfficeSw は CD ラベル、Subdir は msi ファイル msispy.msi が置かれている CD 上のディレクトリです。

再起動関連マクロ

以下のマクロは、プロシージャのコマンド ラインに追加したり、プロシージャのコマンド ラインにユーザ パラメータを指定できる場合($up マクロで有効になります)には、ジョブ コンテナのユーザ パラメータとして追加できます。 ジョブの評価および構築時に、マネージャではこれらのマクロを探します。 検出されるた場合、これらのマクロはコマンド ラインから削除されてジョブ定義プロパティに変換され、エージェントに送信されます。

$rto:

[シャットダウン]ダイアログ ボックスのタイムアウトを秒単位で定義します。には 0 より大きい数値を指定します。 設定しない場合、値は設定ポリシーによって定義されます。 設定すると、初期タイムアウトと毎回の延期の両方で、この値が使用されます。

このマクロは、ログオフおよび再起動ルーチンによって使用されます。

ポリシー: ITRM/USD/Agent/RebootPromptTO を上書きします。

$rrt:

許可する延期の回数を定義します。には 0 以上の数値を指定します。 設定しない場合、値は設定ポリシーによって定義されます。

このマクロは、ログオフおよび再起動ルーチンによって使用されます。

ポリシー: ITRM/USD/Agent/RebootPromptRT を上書きします。

$rbp:

再起動またはログオフを開始する前に、ユーザにメッセージを表示する場合に指定します。 は 0 または 1 です。 設定しない場合、値は設定ポリシーによって定義されます。 1 に設定すると、要求された再起動またはログオフは自動的に開始されません。 その代わりにメッセージが表示され、ユーザにすべての作業内容を保存するよう要求します。 メッセージにはタイマがないため、ユーザが閉じる必要があります。 メッセージを閉じることにより、シャットダウンが開始されます。

このマクロは、ログオフおよび再起動ルーチンによって使用されます。

ポリシー: ITRM/USD/Agent/PoliteReboot を上書きします。

$rbf:

シャットダウンを強制的に実施する場合に指定します。には 0 または 1 を指定します。 設定しない場合、値は設定ポリシーによって定義されます。 1 に設定すると、シャットダウン ルーチンによってプログラムが強制的にシャットダウンされます。

このマクロは、ログオフおよび再起動ルーチンによって使用されます。

ポリシー: ITRM/USD/Agent/ForcedReboot を上書きします。

例: マクロはユーザ パラメータなしで使用されます

プロシージャ コマンド ライン: 「setup.exe $rto:50 $rrt:0 $rbp:0 $rbf:1」

例: マクロはユーザ パラメータと共に使用されます

プロシージャ コマンド ライン: 「setup.exe $up」

ジョブ ユーザ パラメータ: 「$rto:50 $rrt:0 $rbp:0 $rbf:1」

最後のジョブ動作の後のログオフ/再起動:

ブート オプション「最後のジョブの後でログオフ/再起動」を使用すると、使用されるブート パラメータに対して複数のジョブから影響を与えるようにすることができます。 また、ログオフも再起動も要求しないジョブに対して再起動パラメータを指定する場合にも、このオプションを使用できます。 この場合の規則は以下のとおりです。

互換性に関する考慮事項:

再起動上書き機能には CA ITCM r11.2 が必要です。 マネージャが r11.2 であってもスケーラビリティ サーバまたはエージェントが r11.2 以前のものである場合には、再起動上書き機能は動作せず、エージェントではデフォルトの設定が使用されます。 マネージャが r11.2 でない場合には、マクロはコマンド ラインに残り、最終的には通常のパラメータとしてエージェントによって起動されるインストーラに渡されます。

InstallShield パラメータ
/SMS

InstallShield の setup.exe が終了前にインストールの終了を自動的に待機するようにします。

/s

InstallShield サイレントを実行して、サイレント セットアップを実行します。 応答ファイルが必要です。

/f1"setup.iss"

応答ファイル(.iss)について別の場所および名前を指定します。 応答ファイルは /r パラメータを使用して作成します。

/f2$rf

InstallShield サイレントによって作成されたログ ファイルについて、別の場所および名前を指定します。

/verbose$rf

setup.exe でエラーが発生した場合に、詳細情報を提供します

/uninst

スクリプトを読み込みまずに、アンインストールとして setup.exe を実行します。

/m"filename.mif"

セットアップの最後に、セットアップによって管理情報形式(.mif)ファイルが自動的に生成されます。

/m1[シリアル番号]

指示されたシリアル番号を、/m スイッチによって生成された .mif ファイルに配置するようにセットアップに伝えます。

/m2[ロケール文字列]

セットアップ時に使用する言語を指定します。 [language ID] は、0xnnnn または nnnn 形式の数字の言語 ID です。

$ 記号は、前述のパラメータ マクロでのみ使用する必要があります。 その他のパラメータには $ を含めることができません。

/fd および $sl¥activate については、sd_swdet コマンドを参照してください。

パラメータ内の環境変数

変数名の前後に % 記号を追加することにより、パラメータ内のターゲット マシンの環境変数を指定できます。

例: %ASMROOT%¥mydir¥yourdir は、ターゲットマシンの c:¥tngsd¥sd¥¥mydir¥yourdir などに展開されます。

項目プロシージャでのリダイレクト

以下の例では、項目プロシージャ コマンド ファイルでリダイレクション(>>)を使用することによって、コンピュータ名と LAN ID、サーバのクロックを取得し、結果ファイルに書き込みます。

 @echo コンピュータ名: %3>>%1 
 @echo コンピュータ エイリアス: %2>>%1 
 @echo 時間: %4-%5-%6 %7: %8: %9>>%1 

プロシージャ パラメータは $rf $cn $cl です。%1 は $rf に、%2 および %3 は $cn に、%4 - %9 は $cl にそれぞれ連結されています。

項目プロシージャ パラメータを使用したリダイレクト

Windows NT/2000/XP、UNIX、および OS/2 のコンピュータのターゲット ジョブの場合は、コマンド出力のリダイレクトも、たとえば次の方法 >$rf で使用することができます。 このタイプのリダイレクトは Windows 95 ではサポートされていません。

UNIX および Windows NT/2000/XP では、「>$rf」、>「$rf」、および >$rf をすべて使用することができます。 Windows CE では、「>$rf」のみを使用します。

DM スクリプトを使用し、インタープリタをコマンド ラインから起動する場合は、コマンド ライン インタープリタから「>」をエスケープする必要があります。