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BPI 環境およびステージ
各ライフサイクルは、ソフトウェア インベントリの環境およびステージの状態の遷移をライフサイクルの終了まで定義します。 各環境には 2 つのステージがあり、環境の各ステージはライブラリ レベルを表します。 この構造をサポートするために、データ セットの命名規則では、各環境および各ステージを識別するために修飾子を使用します。 各環境の詳細について説明します。
- 開発(DEV)環境 - この環境には 2 つのステージがあり、これによって 2 つのバージョンのエレメントを保持することができます。 ステージ 2 を完全と見なすエレメントの場所または確認済みの変更を一時的に保持する場所として使用し、ステージ 1 ではエレメントを再編集することができます。 またステージ 2 は、変更を QAS または PRD にプロモートされた変更とマージする場所としても使用できます。 開発ステージが 2 つあることのもう 1 つの利点は、ステージ 1 とステージ 2 で異なるコンパイラ パラメータを使用してテストできることです。 たとえば、ステージ 1 にテスト用のコンパイル オプションを設定し、ステージ 2 に本番用のコンパイル オプションを設定することができます。 ライフサイクルの次の段階に移る前のコンパイルは、必ず DEV ステージ 2 で実行します。
- 品質保証(QAS)環境 - この環境は、さまざまなタイプのテストを実行するために使用します。 ステージ 1 は一般的な統合ステージです。 これは便利ですが、本番環境までにエレメントが通過しなければならないステージの数を減らすために、QAS 環境のステージ 1 は BPI で提供されるライフサイクルでは使用しません。 ステージ 2 はアプリケーションがシステム テスト済みであり、本番環境で使用する準備ができていることを確認するために使用します。
- 本番(PRD)環境 - この環境は本番コードを表します。 PRD 環境のステージ 1 は BPI で提供されるライフサイクルでは使用しません。 ステージ 2 は本番ソースのストレージに使用します。 PRD 環境は保護されているパッケージである必要があります。
- 未使用(UNCLMED)環境 - この環境は、標準のインベントリ構造(システム、サブシステムなど)で分類できなかったエレメントを格納するために使用します。 この環境では、ステージ 2 のみを使用します。 この環境は、使用法および用途が不明なエレメントを保持する領域として用意されています。 これは、ほかのソース管理アプリケーションから CA Endevor SCM に切り替える場合に、変換の際によく見られる状況です。 UNCLMED 環境ではソースのみを格納し、システムおよびサブシステムは 1 つだけです。 これは、実装(または変換)プロセス中にシステムで識別されないエレメントを一時的に保持する場所として使用されます。 CA Endevor SCM の実装が完了した後にエレメントが見つからない場合、エレメントがあるかどうかを確認するために UNCLMED 環境内を検索できます。 その後、そのエレメントを UNCLMED から適切なシステムおよびサブシステムに移すことができます。 UNCLMED 内のエレメントが識別され、正しいシステムおよびサブシステムへ転送された後は、UNCLMED 内のバージョンを削除する必要があります。 最終的な目標は、UNCLMED 環境を使用しないことです。
- 管理者(ADMIN)環境 - この環境は、DEV、QAS、PRD ライフサイクルとは分離されており、CA Endevor SCM 管理者ロール用に予約されています。 CA Endevor SCM 管理者には、開発およびテスト チームとは異なるセキュリティ要件があります。 管理者ロール用の個別のセキュリティ ルールは、個別の ADMIN 環境で管理するほうが簡単です。 ADMIN 環境のデータ セットは異なる高レベル修飾子から始まりますが、残りの環境(DEV、QAS、PRD、EMER、UNCLMED、および ARCHIVE)はすべてアプリケーションの高レベル修飾子を使用します。 ADMIN 環境のステージ 2 では、サイトのインフラストラクチャおよびデフォルト オプションを定義するために使用される CA Endevor SCM 構成テーブル、および標準の DEV、QAS、PRD ライフサイクルで各システムのすべてのエレメントを処理するために使用される Endevor プロセッサをホストします。 ADMIN 環境のステージ 1 では、ADMIN 環境で保持されているテーブルまたはプロセッサを管理者が必要に応じて変更するための領域が提供されます。 ステージ 2 では、CA Endevor SCM 管理者に固有のエレメントのみが格納されます。 その後、サイトではパッケージを使用してステージ 1 からステージ 2 にそれらの変更をプロモートでき、必要に応じてバックアウトが可能になります。
- 緊急(EMER)環境 - この環境も標準のライフサイクルからは分離されています。 この環境は、すぐに対応する必要のあるコード修正に使用されます。 EMER 環境のステージ 1 では、コードの変更を行います。 EMER のステージ 2 はパッケージで保護されており、本番 JCL の STEPLIB 連結に含まれている必要があります。 ステージ 1 からステージ 2 にエレメントをプロモートするには、緊急パッケージを作成する必要があります。 承認者グループで割り当てられた承認者によって承認を行う必要があります。 緊急承認者グループには、緊急パッケージを承認する権限を与える必要があります。 これは承認されていない変更が、本番環境に反映されないようにするために必要です。 EMER は、プログラムやコンポーネントに対する変更を容易にするために PRD 環境にマップされます。 EMER のステージ 2 にプロモートされた緊急変更は、本番環境に永続的に移動される前に、(TRANSFER アクションにより) DEV 環境に転送され、通常のライフサイクルおよびテスト手順によってプロモートされる可能性があります。 EMER 環境には、PRD 環境と同じタイプ、システム、およびサブシステムが含まれます。 緊急変更を反映するには、EMER のステージ 2 の loadlib を本番ステージ 2 の loadlib の前に連結する必要があります。
- アーカイブ(ARCHIVE)環境 - この環境は PRD 環境から削除されるエレメントを格納するために使用されますが、サイトでは監査または履歴目的でそのコピーを保持します。 ARCHIVE 環境では、2 番目のステージ(ステージ 2)のみが使用されます。 エレメントは、TRANSFER アクションまたは TRANSFER アクション SCL を使用した PACKAGE を介して転送される必要があります。 これはスタンドアロン環境です。 ARCHIVE 環境には、PRD 環境のすべてのタイプ、システム、およびサブシステムが含まれます。
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