この章では、CA Configuration Automation サーバ、CA Configuration Automation エージェント、および CCA グリッド ノードのソフトウェアをアップグレードする方法について説明します。
CA Configuration Automation ソフトウェアのアップグレードを行う前に、以下のドキュメントを参照してください。
CA Configuration Automation ソフトウェアのアップグレードを行う前に、CA EEM をアップグレードまたはマイグレートしてください。
CA EEM のアップグレードまたはマイグレート方法の詳細については、CA EEM ドキュメントを参照してください。
別のサーバに CA EEM をマイグレートする場合は、新しい CA EEM サーバで以下の EEM グループ プロパティを更新します。
プロパティは、[管理者]パネルの下の[構成]タブで更新できます。
注: CA Configuration Automation ソフトウェアのダウングレード(より新しいバージョンの CA Configuration Automation に対して以前のバージョンをインストールすること)はサポートされていません。 以前のバージョンのソフトウェアをインストールする場合、ソフトウェアをアンインストールして再インストールしてください。
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
Windows での CA Configuration Automation エージェントのアップグレード
Linux または UNIX での CCA サーバのアップグレード
Linux または UNIX での CA Configuration Automation エージェントのアップグレード
Windows での CCA グリッド ノードのアップグレード
Linux または UNIX での CCA グリッド ノードのアップグレード
ソフトウェアのアップグレードは、初めてサーバに CA Configuration Automation ソフトウェアをインストールするときに使用するのと同じインストール プログラムまたはウィザードを使用して実行されます。
ユーザがインストールする場所を指定した後、CA Configuration Automation はその場所に CA Configuration Automation サーバ および CA Configuration Automation エージェントがインストールされているかを確認し、既存の構成ファイル(cca.properties および agent.conf)の構成設定を使用して、ソフトウェアを現在のバージョンにアップグレードします。
アップグレード中に、以下のファイルの動作を把握することが重要です。
cca.properties
アップグレードのインストーラは、ソフトウェアのアップグレードのたびに、cca.properties 構成ファイルのコピーを作成するため、前の CA Configuration Automation 構成を追跡できます。 ファイルの各コピーにはタイムスタンプ(cca.properties.<time_stamp>)が付いています。
推奨されるデフォルトの場所を使用して、CCA サーバをインストールした場合、これらの構成ファイルは以下のディレクトリに置かれます。
アップグレードのインストーラは、新しい設定パラメータを格納する新しい cca.properties ファイルを作成し、そのパラメータを既存の cca.properties ファイルに保持してマージします。
注: 特にファイルを広範に変更する場合、任意のソフトウェアのアップグレードの前に、このような重要な構成ファイルのコピーを手動で作成することをお勧めします。
最後に、アップグレード インストーラはさらに、新しく作成した構成ファイル(cca.properties.bk)の追加のバックアップ コピーを作成し、そのコピーは他の cca.properties と同じディレクトリに置かれます。 アップグレード インストーラは、既存の cca.properties を見つけられない場合、アップグレード中にこのバックアップ ファイルを検索して使用します。 このバックアップ ファイルは単に作成時の cca.propertiesfile の静的なコピーであり、作成後に元の cca.properties ファイルに行った変更は含まれないことに注意してください。
LICENSE
アップグレード インストーラは既存の LICENSE ファイルを上書きします。 新しいライセンスにより、CCA はサーバをいくつでも管理することが可能となり、修復を有効にします。
デフォルトの位置を使用して CCA サーバをインストールする場合、ライセンス ファイルは以下のディレクトリのうちの 1 つに置かれます。
CCA Server.lax
以前に CCA サーバを Windows サービスとしてインストールした場合、アップグレードでは特定の CCA Server.lax プロパティ ファイルのエントリのみが保持されます。
デフォルトのインストール ディレクトリを使用した場合、CCA Server.lax ファイルは ¥Program Files¥CA¥CCA Server に置かれます。
場所、セキュリティ、ヒープ サイズ、他の環境プロパティなどに加えられる可能性のある変更を把握するために、アップグレードでは、以下のエントリの値が保持されます。
アップグレードではどんな新しいプロパティも追加し、以下の内部で使用されるエントリには、インストール時のデフォルトを使用します。
server.xml
新規の server.xml ファイルは、CCA サーバの各アップグレード中に作成されます。 アップグレード インストーラでは、このファイルのコピーを作成せず、保持もしません。
推奨されるデフォルトの場所を使用して、CCA サーバをインストールした場合、server.xml ファイルは以下のディレクトリに置かれます。
インストールの後に server.xml ファイルに変更を加えている場合は、アップグレードの前に手動でファイルのコピーを作成します。 アップグレードの完了後に、新しくインストールされたファイルに変更を再適用します。
注: HTTPS を使用して、CCA サーバのユーザ インターフェースへのアクセスが確保された場合には、server.xml ファイルはインストール後に変更されます。
agent.conf
エージェント ソフトウェアをアップグレードするたびに、そのアップグレードで CA Configuration Automation エージェントの構成ファイル(agent.conf)のコピーが作成されます。 ファイルの各コピーには、タイムスタンプ(agent.conf.<time_stamp>)が付いています。
推奨されるデフォルトの場所を使用して CA Configuration Automation エージェントをインストールした場合、これらの構成ファイルは以下のディレクトリに置かれます。
アップグレード インストーラは、新しい設定パラメータに取り込む新規 agent.conf ファイルを作成し、既存の agent.conf ファイル内にパラメータ値を保持してマージします。
注: 特にファイルを広範に変更した場合、ソフトウェア アップグレードの前に、常に重要な構成ファイルのコピーを手動で作成することをお勧めします。
最後に、アップグレード インストーラは、さらに新しく作成された構成ファイル(agent.conf.bk)のバックアップ コピーを作成し、このコピーは他の agent.conf ファイルのと同じディレクトリ内に置かれます。 アップグレード インストーラは、既存の agent.conf を見つけることができない場合には、アップグレード中にこのバックアップ ファイルを検索して使用します。 このバックアップ ファイルは、作成時の agent.conf ファイルの静的なコピーで、作成後に元の agent.conf ファイルに加えられた変更は含まれません。
インストール ウィザードを使用する Windows オペレーティング システムでは、CA Configuration Automation サーバ ソフトウェアのみをアップグレードできます。
ウィザードを使用して、Windows で CA Configuration Automation サーバ をアップグレードする方法
インストール プログラムは、必要なファイルを一時的な作業領域に抽出することによってインストールの準備を行います。 これには数分間かかる場合があります。 インストールが正常に完了した後、またはキャンセルされた後、一時的なストレージが解放されます。
ウィザードが開始され、[はじめに]が表示されます。
注: その時点までにすでにインストールされたファイルは自動で削除されず、部分的な CCA データベースの更新で、予期せぬ結果が生じる可能性があるため、開始した後アップグレードはキャンセルしないことをお勧めします。 アップグレードを完了する予定の場合のみ続行します。
[使用許諾契約]画面が表示されます。
CA Configuration Automation ソフトウェアをアップグレードするには、使用許諾契約に同意する必要があります。
[重要情報]画面が表示されます。
インストール場所の選択画面が表示されます。
注: インストール ウィザードを使用してソフトウェアをアップグレードするためには、元のインストールと同じ場所を指定する必要があります。 既存の CCA サーバのインストールとは異なるパスを指定する場合、CA Configuration Automation は既存のソフトウェアを検出せず、アップグレードの代わりに新しく個別のインストールを作成します。
CA Configuration Automation は、指定された場所にインストールされた、旧バージョンのソフトウェアを検出し、[インストール済みの製品が存在します]ダイアログ ボックスが表示されます。
[Java 仮想マシン]画面が表示されます。
注: インストール プログラムでは、国内の暗号化を使用するため、指定の Java VM バージョンをインストールすることが推奨されます。この暗号化は強力で、CCA データベースに格納されるデータに利用可能です。 インストール済みである既存の Java VM を使用する場合、バージョンが 1.5.0_03 以降であることを確認します。
インストール プログラムによって、インストール ディスクに十分な容量があるかチェックされます。必要なディスク容量、およびディスクの空き容量に関するインストール前のサマリが表示されます。
CCA サーバを Windows サービスとして登録するプロンプトが表示されます。 CCA サーバを Windows サービスとしてセットアップする利点は、以下の通りです。
注: Windows サーバ上の異なるディレクトリに複数の CCA サーバをインストールする場合、サーバのインストールのうちの 1 つのみを Windows サービスとして実行することができます。 詳細については、「Single CCA Server Service per Windows Server」を参照してください。
CCA サーバを Windows サービスとしてインストールしない場合、コンソール ウィンドウが起動され、CCA サーバの実行中は、開いたままにしておく必要があります。 このウィンドウを最小化することはできますが、閉じることはできません。
注: [Windows サービス管理ツール]が開いていないことを確認します。そうしないと、CCA サーバは Windows サービスとして登録されません。
必要なファイルがターゲット サーバにコピーされると、ウィザードにはインストールの進捗状況が表示され、終了すると通知されます。
CCA サーバの構成情報の画面が表示され、元のインストールで指定された構成設定が表示されます。
注: インストール ウィザードを使用して、ソフトウェアをアップグレードする場合、既存の CCA サーバの設定を編集することはできません。 構成フィールドのいずれかを変更する場合、ソフトウェアをアンインストールして再インストールする必要があります。
CCA サーバの構成設定を以下に示します。
CCA サーバ名を指定します。ソフトウェアをインストールしているサーバの、デフォルトの名前です。
CA Configuration Automation 管理者の電子メール アドレスを指定します。
CCA サーバのリスニング ポート番号を指定します。
Apache Jakarta Project(AJP)の接続ポート番号を指定します。
メール サーバ名を指定します。
[次へ]をクリックすると、[データベース構成]画面が表示されます。
[データベース タイプ]画面が現れ、元のインストールで選択されたデータベース タイプが表示されます。
CCA データベース インスタンス構成の画面が表示されます。
注: インストール ウィザードを使用してソフトウェアをアップグレードする場合、既存の CCA データベースの設定を編集することはできません。 構成フィールドのいずれかを変更する場合、ソフトウェアをアンインストールして再インストールする必要があります。
CCA データベース構成の設定を以下に示します。
CCA データベースを作成またはロードする権限のあるユーザ名を指定します。
前のフィールドで指定された CCA データベース ユーザの非表示パスワードを指定します。
(Oracle のみ)CCA データベースとして Oracle を使用する場合は、Oracle データベースのシステム識別子(インスタンス名)を指定します。
(Microsoft SQL Server のみ)データベース インスタンス名を指定します。
CCA データベースが置かれているサーバの名前を指定します。
データベースのリスニング ポート番号を指定します。
ウィザードは、ソフトウェアの更新を完了すると、新規の CCA サーバの構成ファイル(cca.properties)を作成します。 (詳細については、「CCA サーバの構成ファイル」を参照してください。)
ウィザードで、CCA サーバを起動するように要求されます。
ウィザードによって CCA サーバのアップグレードが正常に行われたことが示されます。
注: エージェント ソフトウェアの以前のリリースは、CCA サーバのソフトウェアと互換性がありますが、「Windows での CA Configuration Automation エージェントのアップグレード」で説明するとおり、CCA サーバで CA Configuration Automation エージェントをアップグレードすることをお勧めします。
[インターネット オプション]ダイアログ ボックスが表示されます。
[ファイルの削除]ダイアログ ボックスが開きます。
ブラウザのキャッシュをクリアします。
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