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転送オブジェクトの作成

転送時にバイナリ ファイルを暗号化するには、バイナリまたはテキスト フィルタを使用してデータを読み取り、暗号化フィルタを適用し、データを転送して、復号化フィルタを適用し、その後、バイナリまたはテキスト フィルタを使用してデータを書き出します。 転送オブジェクト リポジトリに独自のフィルタ オブジェクトを作成することもできますが、便宜上、DTS は、一般的に適用されるデータ処理操作に対して数多くの定義済みフィルタ オブジェクトを備えているため、独自に作成する代わりに定義済みのフィルタ オブジェクトを使用することができます。

次に、中央の Solaris サーバから各エンド システムへのデータ ファイル転送を定義する転送オブジェクトを作成します。 各エンド システムに 1 つの転送オブジェクトを作成および設定します。 転送オブジェクトは、受信側コンピュータの名前以外は、同じである必要があります。 また、各転送オブジェクトは、バイナリの読み取り、暗号化、復号化、およびバイナリの書き込みに対して適切なフィルタ オブジェクトを参照する必要があります。

転送グループ オブジェクト(転送ジョブとも呼ばれる)を作成し、転送グループ オブジェクトに以前作成したすべての転送オブジェクトを追加できます。 次に、平日は毎日転送を起動できることを指定するカレンダを作成します。

最後に、スケジュール オブジェクトを作成し、時間のプロパティを 22:00 に設定します。 また、事前に作成した転送グループ オブジェクトおよびカレンダも参照し、スケジュール オブジェクトを使用可能にします。

DTS 管理者またはユーザは、以下を使用して、転送の作成、スケジュール設定、および起動に対して前述のタスクのすべてを実行できます。

注: 詳細については、「DTSCLI コマンド リファレンス ガイド」を参照してください。

関連項目:

フィルタ

DTS クライアント API

dtscli コマンド