フィルタのメカニズムを使用すると、エージェントは、データの読み取り、処理、および書き込みを実行できます。 ファイルおよびパーセルのフィルタは、テキスト データおよびバイナリ データを読み取り、データの圧縮、データの暗号化、バイナリ データの書き込み、データの展開、データの復号化を実行できます。
エージェントは、パーセルと呼ばれるデータの塊を使用して、エージェント間のデータの読み取りおよび送信を行います。 パーセルは、送信側エージェントがパーセル フィルタを適用する前、およびネットワーク経由で受信側エージェントにデータを送信する前に、送信側エージェントが読み取る未使用データです。 パーセルのデフォルト サイズは、約 500 KB です。 したがって、たとえば、10 MB のデータ転送処理には、20 パーセルの読み取りおよび送信を伴います。
転送時に、使用するフィルタおよび対応するフィルタ オブジェクトを作成できます。または、定義済みのファイルおよびパーセル フィルタを複数使用することもできます。
有効な DTSCLI ファイル フィルタには次のタイプがあります。
ファイル フィルタを追加する場合、パーセル フィルタも必要な場合があります。 ディレクトリを転送するには、ファイル フィルタを dtscli コマンドに追加する必要があります。 ディレクトリ フィルタを追加せずにディレクトリを転送しようとすると、以下のエラー メッセージが表示されます。
「入力データ <c:\dtstemp> error=<Permission denied> のオープンが失敗しました。」
有効な DTSCLI パーセル フィルタには、次のタイプがあります。
使用される 2 つの主要なパーセル フィルタは、バイナリまたはテキストです。 タイプの異なる 2 台のコンピュータ間(Windows と UNIX など)でテキスト ファイルを転送する場合は、テキスト フィルタを使用します。 これにより、テキスト形式が保持されます。それ以外の場合は、常にバイナリ フィルタを使用します。
注: バイナリ フィルタとテキスト ファイルは相互排他的です。転送は、テキストかバイナリのいずれかであり、両方はありません。
フィルタは通常、組み合わされて機能します。 読み取りフィルタによって実行されたアクションの逆のアクションが、書き込みフィルタによって実行される必要があります。 フィルタは以下の順序で適用されます。
同じタイプのフィルタ(ファイルまたはパーセル)の読み取りは、コマンド ラインで指定する場合と同じ順序で適用されます。 同じタイプのフィルタの書き込みは、コマンド ラインで指定する場合と反対の順序で適用されます。
また、DTS は、外部ファイルおよびパーセル フィルタをサポートします。
例: ディレクトリの転送
dtscli -agent ipath=Gold::c:\dtstemp
"rpath=Silver::c:\dtstemp" "f_filters=dir"
dtscli -agent "ipath=Gold::c:\dtstemp"
"rpath=Silver::c:\dtstemp" "f_filters=DIRTREE_READ:DIRTREE_WRITE" "p_filters=binary"
例: テキストとしてのファイルの転送
dtscli -agent "ipath=Gold::c:\dtstemp\file.src"
"rpath=Silver::c:\dtstemp\file.dest" "p_filters=text"
dtscli -agent "ipath=Gold::c:\dtstemp\file.src"
"rpath=Silver::c:\dtstemp\file.dest" "p_filters=TEXT_READ:TEXT_WRITE"
注: テキスト ファイルの転送にはテキスト フィルタのみを使用します。
注: 詳細については、「DTSCLI コマンド リファレンス ガイド」を参照してください。
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