リソース要求により、要求への応答、プロジェクト マネージャとのメッセージ交換、および要求関連プロセスの管理を行うことができます。 CA Clarity PPM のリソース要求により、簡単な要求だけではなく、複数の期間にわたってリソースを要求するような複雑な要求も行うことができます。
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
「要求」とは、特定のプロジェクトに対する労働リソースの配属要求のことです。 要求の主な利点は計画です。 要求を行わずに、プロジェクトにリソースを直接割り当てた場合、自身のプロジェクトが失敗してしまう危険性があります。 これは、そのリソースが作業している可能性のある他のプロジェクトを考慮せずにリソースを割り当てているために起こるものです。 そのために、リソースの負担が大きくなりすぎたり、不適切なリソースを割り当てたりしてしまう場合があります。 通常、要求を受け取るのは、担当リソースの作業負荷およびスキルを把握しているリソース管理者です。 したがって、リソース要求が送信されると、リソース マネージャが最も適切なリソースをプロジェクトに割り当てます。
リソース要求により、以下の実行が可能です。
要求はプロジェクト固有のものであり、同時に複数のプロジェクトに配置する要求は作成できません。 要求は、1 件のスタッフ配置だけを依頼するものであり、1 つのプロジェクトだけを対象とします。
詳細については、「プロジェクト管理ユーザ ガイド」を参照してください。
リソースを担当しているマネージャは、システムの各リソースとロールの既定予約マネージャを定義できます。 そのため、リソース要求は、プロジェクト マネージャの介在なしに、適切なリソース マネージャに自動的にルーティングされます。
予約マネージャを定義するかどうかは任意です。 定義した場合、リソース要求の[予約マネージャ]フィールドがデフォルトでこのリソース マネージャに設定され、このフィールドがリソース プロパティ ページに表示されます。 自分がこのフィールドを定義しない場合、プロジェクト マネージャは、要求レベルで設定することも、空白のままにしておくこともできます。 フィールドを空白のままにすると、利用可能なリソース マネージャのアクセス権によりこのリソース要求への配置が決定されます。
ロールの場合には、ロールと OBS 構造間のマッピングを使用して、既定の予約マネージャを定義できます。
以下の手順に従います。
作成された要求は、以下の条件に基づいて、適切な予約マネージャに送られます。
プロジェクト マネージャ(要求の作成者)と予約マネージャ(リソース マネージャ)の両者に要求のステータス変更が通知されます。 予約マネージャが選択されていない場合、通知は送信されません。 ただし、適切なアクセス権があれば誰でも、それらのリストでリソース要求を参照できます。 たとえば、未割り当てのリソース要求に関してフィルタすることにより参照できます。 [予約マネージャ]フィールドは、随時変更して、別のリソース マネージャを反映することができます。 リソース マネージャは、この変更機能により、再度リソース要求をルーティングすることができます。
既定では、[リソース要求プロジェクトのプロパティ]ページの[依頼者]フィールドの値は、要求の作成者になります。 現在のユーザと[依頼者]のユーザが異なる場合は、[依頼者]フィールドの値を現在のユーザに変更します。 会社のルーティング チェインが複数の人物を経由している場合、この変更機能が便利です。
オープン要求については、[依頼者]フィールドと[予約マネージャ]フィールドのユーザにのみ通知されます。 要求済みまたは予約済みのリソースには通知されません。 リソースへの通知は、リソースが参加スタッフとしてプロジェクトに追加されたときに実行されます。 この通知は、リソースがハード予約されたときに自動的に実行されるように設定することができます。 詳細は、管理者に問い合わせてください。
さまざまな要求ステータスの種類についての説明と、そのステータスの一般的な用途についての説明を以下に示します。
すべての要求は「新規」として開始します。オーナーが要求を提出、または手動でステータスを変更しない限り、「新規」からステータスが変わることはありません。 予約マネージャが要求を満たす準備ができたら、ステータスを「オープン」に変更します。
詳細については、「プロジェクト管理ユーザ ガイド」を参照してください。
リソース要求がアクティブであり、対応が必要であることを示すステータです。 要求の作成者が、ステータスを「オープン」に変更することができます。予約マネージャに通知されます。 ステータスは、「オープン」から「新規」、「提案済み」、または「クローズ」に設定することができます。
注: 「プロジェクト – リソース要求エントリ リソースの添付」アクセス権がある場合に「提案済み」ステータスを利用できます。 また、プロジェクトの[リソース要求の承認が必要]設定が選択されている必要があります。
予約マネージャが、要求を満たすための予約を提案します。 要求者に通知されます。 要求者は、提案されたリソースを評価します。 予約マネージャによって特定されたリソースを要求者が拒否すると、リソース要求ステータスが「オープン」に変化します。
プロジェクト マネージャまたはリソース マネージャがその要求に割り当てられたリソースを受諾(予約)したことを表すステータスです。 リソース要求ステータスは、自動的に「予約済み」に変わり、依頼者と予約マネージャの両者に通知されます。 「予約済み」ステータスが可能な条件は以下のとおりです。
リソース要求に対して、これ以上何も作業を行う必要がないことを表すステータスです。 要求者だけが要求をクローズすることができます。 予約マネージャがオープン要求を拒否すると、要求ステータスが自動的に「クローズ」に変わります。
注: リソース要求の[ステータス]フィールドは、[リソース要求プロジェクトのプロパティ]ページにあります。 初期ステータスを「新規」から別のステータス(通常は「オープン」)に変更できるのは、リソース要求のオーナー(別名「要求者」)のみです。 受信者は、ステータスを「オープン」から「提案済み」、「予約済み」または「クローズ」に変更できます。
リソース要求ステータスが変更されたときの通知先を次の表に示します。
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要求ステータスの変更 |
依頼者 |
予約マネージャ |
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作成 |
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「新規」から「オープン」 |
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通知 |
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「オープン」から「新規」 |
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通知 |
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「オープン」から「提案」 |
通知 |
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「提案」から「予約済み」 |
通知 |
通知 |
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「オープン」から「予約」(リソース要求の承認が不要の場合) |
通知 |
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予約マネージャの変更 |
通知 |
新旧の予約マネージャに通知 |
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依頼者の変更 |
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終了 |
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削除 |
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要求通知形式(メッセージのレイアウトと配信方法)は、[アカウント設定: 通知]ページで決めることができます。
詳細については、「基本機能ユーザ ガイド」を参照してください。
リソース要求のライフサイクルのさまざまなステージを識別し、すべてのステージで通知を自動的に発行する自動プロセスを設定することができます。
リソース マネージャは、自分が担当する各要求の通知を受信します。 これらのオープン要求には、以下の方法でアクセスすることができます。
[リソース要求]ページには、自分が表示権限を持っているすべての指定済みおよび未指定の要求が表示されます。 このページから、要求の提案と予約ができます。
[リソース要求]ページの上部にある[リソース要求フィルタ]セクションを使用し、さまざまな検索条件を指定して、1 つまたは複数の要求を検索できます。 要求名、ID、関連プロジェクト、ステータス、または優先度別に検索できます。
以下の手順に従います。
検索結果がページの下部に表示されます。
詳細については、「基本機能ユーザ ガイド」を参照してください。
以下の手順に従います。
このページでは、リソース要求の要求者が入力する詳細が提供されます。
このページで、要求に対するリソースを検索、追加します。
このページは、リソース要求のディスカッションを開始したり、ディスカッションに参加する場合に使用します。
このページから、要求プロセスを作成、実行、管理(追跡)します。
このページで、要求オブジェクトに関する変更を追跡します(要求フィールドで監査を有効にしている場合)。 詳細は、管理者に問い合わせてください。
[リソース要求]ページから、自分が担当しているすべての要求にアクセスし、それらを満たすことができます。 スタッフ配置の要求に対しては、以下の方法で対応することができます。
名前付きリソースの要求としては、応答の容易性を高めるリソースの提案などがあります。 名前付きリソース要求に対応するには、リソース要求を開いて個別に対応します。 または、複数のリソース要求を選択し、これらの提案をプロジェクト マネージャに返します。
[要求リソース]ページで、名前付きリソース要求に対応します。 このページには、そのリソースの詳細情報を表す棒グラフが表示されます。 これにより、プロジェクト マネージャからの要求量を週単位で正確に把握できます。 棒グラフの黄色の部分は、このプロジェクトで必要とされるリソースの量を表します。 緑色の部分は、他のプロジェクトで必要とされる量を表します。 赤色は、リソースが配置超過である場所を表します。
以下の手順に従います。
[リソース要求]ページが表示され、要求のステータスが「提案済み」に更新されます。
リソース要求を開いた後、リソースが配置超過であると判断される場合には、配置を減らすことができます。
リソース名の左にあるプロパティ アイコンをクリックして、既存の配置セグメントの編集と、新規配置セグメントの追加(オプション)を行うこともできます。 完了したら、[保存して戻る]をクリックします。
以下の手順に従います。
すると、このプロジェクトに対する新しい予約量が黄色で表され、他のプロジェクトに対する予約量が緑色で表されます。 配置超過を示す赤は表示されなくなります。
要求を開き、名前付きリソースの配置量を編集したら、配置をプロジェクト マネージャに提案することができます。 [提案]をクリックします。 [リソース要求]ページが表示され、要求のステータスが「提案済み」に更新されます。
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もし条件にあうならば... |
結果 |
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そのプロジェクトで[要求の承認が必要です]オプションがオフになっている(プロジェクト マネージャの承認が不要)。 |
このページに、[提案済み]ボタンではなく、[予約]ボタンが表示されます。 [予約]をクリックすると、プロジェクト マネージャの承認なしで、そのプロジェクトにリソースが自動的にハード予約されます。 |
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そのプロジェクトで[要求の承認が必要です]がオフになっているが、「プロジェクト - 編集」アクセス権を持っていない。 |
このページに、[予約]ボタンではなく、[提案済み]ボタンが表示されます。 [提案]をクリックすると、そのプロジェクトに対して直接予約されず、その予約の承認が要求されます。 その後、プロジェクト マネージャが[プロジェクト チーム: 要求]ページを参照すると、[予約]ボタンおよび[拒否]ボタンがそのページに表示されます。 |
同じ配置で同じリソースをプロジェクト マネージャに提案すると、提案は自動的に承認されます。 プロジェクト マネージャは、その提案を承認しません。 自動受諾により、プロジェクト マネージャに通知が送信されます。
以下の手順に従います。
リソース要求に特定のリソースの予約解除の要求が含まれる場合、[リソース要求]ページの[予約解除]列にチェックマークが表示されます。
リソースを予約解除すると、リソースのハード配置が後で削除されます。 予約解除の開始日は既定では翌日に設定されます。 必要ならば、開始日をより前の日付に移動することができます。
以下の手順に従います。
[リソース要求]ページで、ハード予約された配置量が[平均レート]列でどのように変化するかに注意します。 リソースが完全に予約解除されると、値は 0.00 パーセントと表示されます。
注: リソースの予約解除および置換の要求の場合、[リソース要求プロジェクトのプロパティ]ページの[予約解除]および[置換]の両方のチェック ボックスがオンに設定されます。 また、[リソース]メニューが表示されます。 適切なフィルタ条件を設定するには、[リソース]をクリックします。 次に、置換されたリソースの利用可能時間と一致する新規リソースを選択および追加します。 「必須」アクセス権を持っている場合には、このページに[置換]ボタンが表示されます。 予約解除したリソースを新規リソースと置換するには、[置換]をクリックします。 必要なアクセス権を持っていない場合は、提案された置換をプロジェクト マネージャがレビューしてそのリソースを予約することができます。
詳細については、「プロジェクト管理ユーザ ガイド」を参照してください。
ロール要求を受け取ると、スタッフ割り当て要件に記載のロールに適合するリソースを少なくとも 1 つ検索して提案します。 複数のリソースを提案する場合には、要求量が複数のリソース間で分割されるように、リソースを適切に配置します。 たとえば、PM から 1 つのリソースを 1 週間要求されている場合、月曜日から水曜日までのリソースと木曜日から金曜日までのリソースの 2 つのリソースを提案するなどです。
スタッフ割り当て要求に適合するリソースを検索するには、リソース要求を開くか、リソース要求の隣にある[リストのある人員]アイコンをクリックします。 [リソースを検索]ページに表示されている情報は、スタッフ割り当て要求に指定された要件に基づいています。 検索基準を変更してより的確なリソースを検索することができます。
以下の手順に従います。
リソース要求に単一のリソースが含まれる場合、そのリソースが選択されます。 このリソースがショートリストで提案される候補です。
以下の手順に従います。
[要求リソース]ページが表示され、[リソース]ページがアクティブになります。
[リソース要求]ページが表示され、要求のステータスが「提案済み」に更新されます。
複数のリソースをリソース要求に追加する場合には、各リソースの配置量を算出します。
以下の手順に従います。
[リソース要求]ページが表示され、要求のステータスが「提案済み」に更新されます。
リソース マネージャは、提案を変更し再提出することができます。 編集は、プロジェクト マネージャがリソース要求のリソースを拒否したという通知を受信した場合にのみ行います。
以下の手順に従います。
[リソース要求]ページが表示され、要求のステータスが「提案済み」に更新されます。
いくつかの理由でリソース要求を拒否することができます(リソース要求を満たすリソースの選択または利用不能状態によって異なります)。 リソース要求を拒否する場合、リソース要求の拒否理由を説明するメモを[ディスカッション]ページにポストすることができます。
以下の手順に従います。
リソース要求内からリソース要求ディスカッションを使用して、メッセージや他の情報を受信者と交換することができます。 要求内から開始したディスカッションには、担当者およびその要求にアクセスできる他のユーザしか参加することはできません。
以下の手順に従います。
リソース要求にアクセス可能であれば、新しいディスカッションを開始したり、既存のメッセージに応答することができます。 新しいディスカッションを開始するか既存のメッセージに応答するために任意の種類の新規メッセージを作成するには、[ディスカッション メッセージ: プロパティ]ページを使用します。
以下の手順に従います。
いずれの操作を行った場合も[ディスカッション メッセージ: プロパティ]ページが表示されるので、ここでメッセージを作成します。
メッセージの件名を定義します。
メッセージのテキストを定義します。
[参照]アイコンをクリックしてドキュメントを添付します。
レビュー用の新しいメッセージが着信したとき、そのディスカッションの受信者が電子メールの通知を受信するかどうかを指定します。
既定値: オン
[アカウント設定: 通知]ページから、電子メールなどの通知設定を指定することができます。
詳細については、「基本機能ユーザ ガイド」を参照してください。
メッセージを送信すると、そのメッセージが[リソース要求のディスカッション: メッセージ]ページの[メッセージ]セクションに表示されます。
ディスカッション スレッドは、元のメッセージの下の最初の応答から始まります。 以降のメッセージは、降順に表示されます。 ディスカッション スレッドを表示したり、メッセージを参照したり、メッセージに回答するには、[リソース要求のディスカッション: メッセージ応答]ページを使用します。
ディスカッション スレッドを展開している場合、応答するには[新規]をクリックします。すると、スレッドがさらに展開されます。 開いているスレッドをすべて折りたたむには、[ディスカッション]をクリックします。 リソース要求に関するディスカッションを作成するには、[新規]をクリックします。
以下の手順に従います。
手軽に利用できる要求用の通知システムでは、要求の[ステータス]設定を手作業で変更することにより、通知が生成されます。 設定を変更しない場合は、通知を送信できません。 新しいリソース要求のステータスが「オープン」に変更されていない場合、対応の必要な新規リソース要求について受信者は認識できません。
リソース要求のライフサイクルのさまざまなステージを識別する自動通知プロセスを設定することにより、不確実性を回避することができます。 自動プロセスを利用すれば、要求の状態が変化した場合に、その旨を自動的に通知することができます。 通知を発行するには、[リソース要求: プロセス]ページを使用します。
リソース要求内からプロセスを作成する場合、そのプロセスはその要求のみに利用可能となります。 管理者が管理ツールを使用してグローバル リソース要求プロセスを作成する場合は、すべてのリソース要求からそのプロセスを利用することができます。 グローバル プロセスを作成するには、グローバル アクセス権が必要です。
[リソース要求: プロセス]ページには、以下の 2 つのリンクが含まれています。
以下の手順に従います。
リソース要求のライフサイクルのさまざまなステージを識別し、手動通知の不確実性を回避するには、自動通知プロセスを作成します。 自動プロセスでは、新しいステージに到達すると通知が発行されます。
新しいプロセスは、利用可能なリソース要求プロセスのリストに表示されます。 プロセスが手動の場合、プロセスを開始するには、プロセスを選択して[開始]をクリックします。 プロセスのオブジェクトがリソース要求に対応して設定されている必要があります。
詳細については、「管理ガイド」を参照してください。
以下の手順に従います。
すでに開始されたプロセスの進捗ステータスを追跡するには、[リソース要求: プロセス]ページを使用します。 このページにアクセスするには、リソース要求を開き、[プロセス]をクリックします。
プロセスの進行中は、[リソース要求: 開始したプロセス]ページの[ステータス]フィールドに「実行中」というステータスが表示されます。 プロセス インスタンスを停止するには、[戻る]をクリックします。
詳細については、「管理ガイド」を参照してください。
[リソース要求: 利用可能なプロセス]ページまたは[リソース要求: 開始したプロセス]ページのどちらからでもプロセスを削除することができます。
以下の手順に従います。
削除が実行され、更新されたプロセス ページが開きます。
[リソース要求監査記録]ページを使用すると、特定の問題フィールドがいつ誰により変更されたかを表示できます。 この方法で、変更をリソースおよび日付で追跡できます。
CA Clarity PPM 管理者は、Studio を使用して、このページでユーザが利用可能なリソース要求フィールドを選択します。
以下の手順に従います。
リソース要求の監査フィールドが表示されます。
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