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会計の要約によって、投資用の高レベル予算情報を指定します。 会計メトリックを使用して正確に定義され記録された計画および予算コスト、および利益情報は、投資の評価および分析の鍵となります。
入力する値は 1 つの期間(投資開始日から投資終了日)に適用されます。 値はこの投資にのみ適用され、その子投資または親投資には適用されません。
会計の要約を定義した後に詳細コスト計画、予算計画、または利益計画を作成した場合は、詳細会計計画のデータにより、要約データが上書きされます。 要約ページ上のフィールドは表示のみになります。
会計の要約を使用して、以下を行います。
以下の会計メトリックを使用して、個々の投資における支出を評価し、ポートフォリオ レベルで追跡する投資を決定します。
例: 予算配分を行うための会計メトリックの使用
Forward Inc の CIO は、個々のプロジェクトの IRR、MIRR、および回収期間に基づいて、2011 会計年度の予算配分を行いたいと考えています。 プロジェクト マネージャは、コスト計画を使用して、提案する 3 つのプロジェクトのコスト予測を作成します。 また、プロジェクト マネージャは利益計画を使用して、そのプロジェクトのうちの 2 つの利益予測を作成します。 これらの利益計画は対応するコスト計画に関連付けられます。 3 番目のプロジェクトについては、指定された機関の計画コストおよび利益を把握するために、会計の要約が使用されます。 CIO は、プロジェクトがすべて含まれるポートフォリオを作成し、以下の手順を完了します。
計画の評価に、以下の会計メトリックを使用できます。
資本および一連の将来的な支払いおよび収益の合計の算出による、この投資の正味現在価値を表示します。 このメトリックは、以下の数式を使用して計算されます。
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各項目の説明
投資金額と比較して、この投資で得られたまたは失われた金額の割合を表示します。 このメトリックは、以下の数式を使用して計算されます。
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各項目の説明
投資で 0 (ゼロ) NPV を達成するために使用される、内部利益率または割引率を表示します。 IRR は、割引率を評価せずに投資を評価するもう 1 つの方法として使用されます。 CA Clarity PPM は、IRR を以下のいずれかで計算します。
このメトリックは、以下の数式を使用して計算されます。
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各項目の説明
利益の内部変更率、またはこの投資の利点の測定に使用されるレートを表示します。 MIRR を、様々な代替投資の選択肢を評価する資本予算プロセスの一部として使用します。 IRR では投資からのキャッシュ フローが IRR で再投資されると想定するのに対し、MIRR では資本のすべてのキャッシュ フローが再投資されると想定します。 CA Clarity PPM は MIRR を以下のいずれかの方法で計算します。
このメトリックは、以下の数式を使用して計算されます。
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各項目の説明
予測キャッシュ フローが投資のキャッシュ支出と等しくなる日付を表示します。 損益分岐日付は回収期間と一致します。
予測キャッシュ フローの合計が投資の初期キャッシュ支出と等しくなるために必要な期間の数(月単位)を表示します。 回収期間は損益分岐日付と一致し、初期投資値を考慮します。 この値は、指定された期間の最初の期間に含まれるコストの一部です。
回収期間は、以下のいずれかとして派生します。
子投資を含む投資の IRR、MIRR、回収期間およびその他のメトリックの計算には、以下のルールが適用されます。 会計メトリックは、プロジェクトおよびサブプロジェクトの集計された合計に基づいて計算されます。
投資階層では、会計メトリックは投資自体のために表示され、親投資の隣りに集約されます。
オプションを設定して、会計の要約が投資の詳細会計計画とどのように連動するか定義できます。
以下の手順に従います。
リスト ページが表示されます。
プロパティ ページが表示されます。
予算のプロパティが表示されます。
投資に使用する通貨を定義します。
既定値: システム通貨
投資の予算プロパティの予算値がプランド バリューと一致するかどうかを指定します。 投資の詳細予算計画が存在する場合、[予算]セクション内のすべてのフィールドの値は表示専用になります。 フィールドには詳細予算計画の値が反映されます。 チェック ボックスがクリアされている場合は、予算フィールドを編集できます。
既定値: オン
投資の会計メトリックが自動的に計算されるかどうかを指定します。 選択されていない場合、会計メトリックを手動で定義できます。
既定値: オン
システム レベルで資本の年間合計コストおよび投資の年間再投資利率を設定できます。 CA Clarity PPM はこれらの値を使用して、投資の計画コストおよび予算の MIRR を計算します。 [システム オプション]ページで資本と再投資利率の値の合計コストを変更する場合、投資の[予算プロパティ]ページ上の対応する値もそれに応じて変わります。 会計メトリックを自動的に計算し、かつ資本と再投資の全コストのシステム割合を使用するオプションを選択した場合にのみ、対応する値は変わります。 システム オプションを使用するすべての投資用のメトリックが再計算されます。 これはバックグラウンドで処理され、システムが多くの投資を処理する必要がある場合、処理に時間がかかることがあります。
[予算プロパティ]ページ上で、投資レベルにこれらの値を再定義することにより、システム レベル値を無視できます。
以下の手順に従います。
[システム オプション]ページが表示されます。
投資の財源として借り入れられる資本に対する年間会計率を定義します。 この値は、投資予算のプロパティ ページの[会計計画]セクションの資本の合計コストのシステム レートとして反映されます。
投資の肯定的なキャッシュ フローの再投資に使用される年次利率を定義します。 この値は、投資予算のプロパティ ページの[会計計画]セクションの再投資のシステム レートとして反映されます。
[予算プロパティ]ページで、資本の合計コストおよび投資の再投資率を設定できます。 これらの投資レベル設定は、どのシステム レベル設定よりも優先されます。
投資レベル レートは個別の投資の会計メトリックの計算に使用されます。
以下の手順に従います。
予算のプロパティが表示されます。
この投資にシステム レベルの合計資本コストを使用するかどうかを指定します。 このチェック ボックスをオフにし、[システム レート]フィールドの下にある、対応する[投資レート]フィールドに値を入力します。 この投資レートによって、投資の財源として借り入れられる資本の年次会計率を定義します。
既定値: オン
この投資にシステム レベルの再投資レートを使用するかどうかを指定します。 このチェック ボックスをオフにし、[システム レート]フィールドの下にある、対応する[投資レート]フィールドに値を入力します。 この投資レートによって、この投資の肯定的なキャッシュ フローの再投資に使用される年利を定義します。
既定値: オン
すべての会計メトリックの計算で使用される投資の初期コストを定義します。 このフィールドを設定すると、投資および子投資の集計値を表示できます。
値を指定しない場合、初期投資額はゼロとして扱われます。 負の初期投資値も許容されます。
[予算プロパティ]の[計画]セクションを使用して、投資の計画コストと計画利益のデータを作成します。 投資のコスト計画と利益計画が存在する場合は、予算プロパティで事前に自動入力された計画コストと計画利益のデータを表示します。
以下の手順に従います。
予算のプロパティが表示されます。
投資の合計計画コストが定義されます。 この値は[計画コスト開始]日から[計画コスト終了]日までの期間に配分されます。
この投資の計画コストが開始される日付を定義します。 このフィールドには、投資スケジュールで定義されている開始日から自動的に入力されます。
この投資の計画コストが終了される日付を定義します。 このフィールドには、投資スケジュールで定義されている終了日から自動的に入力されます。
この投資から得られる合計計画利益を定義します。
この投資の計画利益が開始される日付を定義します。
この投資の計画利益が終了される日付を定義します。
[予算プロパティ]ページの[計画]セクションで、以下の計画コストと利益のメトリックを表示します。 これらのメトリックを使用して、投資によって会社にもたらされる価値を評価します。 [計画コスト]および[利益]フィールドに値が自動入力されない場合は、計画メトリックに値は表示されません。
[予算プロパティ]の[予算]セクションを使用して、投資の予算コストおよび利益を作成します。 投資のコスト計画と利益計画が存在する場合は、予算プロパティで事前入力された予算コストと利益のデータを表示します。
以下の手順に従います。
予算のプロパティが表示されます。
この投資の承認済みのコストを定義します。
このフィールドは自動的に入力され、表示されるのは以下の場合のみです。
この投資の予算コストが開始される日付を定義します。
[予算とプランドバリューが等しい]チェック ボックスが選択されている場合、このフィールドは表示専用になり、投資スケジュールで定義された開始日からデータが自動的に入力されます。
この投資の予算コストが終了される日付を定義します。
[予算とプランドバリューが等しい]チェック ボックスが選択されている場合、このフィールドは表示専用になり、投資スケジュールで定義された終了日からデータが自動的に入力されます。
この投資から得られる合計予算利益を定義します。
このフィールドは自動的に入力され、表示されるのは以下の場合のみです。
この投資の予算利益が開始される日付を定義します。
[予算とプランドバリューが等しい]チェック ボックスが選択されている場合、このフィールドは読み取り専用になり、[計画利益の開始日]フィールドから自動的に値が入力されます。
この投資の予算利益が終了される日付を定義します。
[予算とプランドバリューが等しい]チェック ボックスが選択されている場合、このフィールドは読み取り専用になり、[計画利益の終了日]フィールドから自動的に値が入力されます。
[予算プロパティ]ページの[予算]セクションで、予算コストと予算利益のメトリックを表示できます。 これらのメトリックを使用して、投資が企業にもたらす価値を評価します。 予算コストと予算利益のフィールドに値を入力しないと、以下のメトリックは値なしで表示されます。
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