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カスタム グループ 定義の設定

グループ定義を使用して、以下のエレメントにグループを定義できます。

レポート機能

説明

棒グラフ

棒グラフは、サマリ データを表示する簡単な方法です。 棒グラフ内の値は、表に表示される値と同じですが、棒をグループ化するために、[グループ定義]を追加で使用できます。

[グループ定義]プロパティを適切に使用して、グラフ内の棒をグループ化し、棒の各グループの下に表示されるラベルを定義します。 デフォルトでは、プロパティの値は Agent です。

グループ化を無効にするには、グループ定義に文字の値を入力します。するとその値がグラフの下に単一のレベルとして表示されます。

[項目ラベル]プロパティを使用して、凡例に表示される内容を定義します。

円グラフ

円グラフは、サマリ データまたはグループ化されたデータの相対値を表示するのに役立ちます。[グループ定義]プロパティで定義され、メトリックをグループに分けます。

[グループ別データの集約]プロパティを[オン]に設定します。

[項目ラベル]プロパティを使用して、凡例に表示される内容を定義します。

データの集約

[グループ別データの集約]プロパティを使用すると、Introscope では、[集約方法]プロパティの設定状態に応じて、合計または平均を使用してグループ内のメトリックが結合されます。

集約データは新規のデータ アイテムとなり、表の中で 1 行として表示されるか、グラフに 1 プロットとして表示されます。 グループ名がデータ アイテムのラベルになり、[項目ラベル]プロパティは適用されなくなります。

小計

[グループ定義]を使用して、メトリックをグループに分割する方法を定義し、グループにラベルを提供し、行の小計を出します。 [グループ別にデータを小計]プロパティは、集約に似ています。

表の中では、両方のプロパティとも行を結合しますが、小計では個別のメトリック行が表示されます。[グループ別データの集約]がオンになっていると、小計の行のみが表示されます。

表では、[グループ別にデータを小計]を設定し、項目をグループごとに並べ替えてアイテムの小計を求めます。[グループ別データの集約]がオンの場合、[グループ別にデータを小計]属性は無効です。

注: 表に含まれるデータは常に、時間範囲全体での要約です。 [値]列には、[集約方法]設定に応じて、[合計]または[加重平均]というラベルが付けられます。 [合計]を選択すると、時間範囲全体において、すべてのデータ ポイントに対してすべてのメトリック値が合計されます。

変数と正規表現を使用すると、以下の操作が可能です。

変数の使用

以下の変数を使用して、完全修飾メトリック文字列の一部を抽出します。

変数

置き換え

$host

エージェントの host 部分

$proc

エージェントの process 部分

$agentname

エージェントの agentname 部分 $agent と比較します。

$agent

エージェントの完全なスペック: host、process、agent

$metric

メトリック識別子のコロン(:)の右側部分。

$path

メトリック識別子のコロン(:)の左側部分。

$path[n]

パスの指標付きセグメント(base 1)。 範囲外の場合、空の文字列を返します。

$path[-m]

最後から数えるパスのセグメント m

$path[m:n]

セグメント m から、n を含むセグメントまでのパスの部分。 いずれかの値が負の場合、セグメントは最後から数えられます。

$domain

ドメイン。例: *SuperDomain*

$regex

正規表現の文字列の最初を定義。 「正規表現の使用」を参照してください。

例:

完全修飾メトリック名の一部はドメイン、ホスト、プロセス、エージェント名、パスおよびメトリック名を示します。

上記の例を使用

変数およびプレーン テキストを使用する文字列

結果

$host - $path[-1]

damien.ca.com - ActionServlet

$agentname servlet $path[-1]

WebSphere Servlet ActionServlet

Servlet $metric

Servlet Average Response Time

正規表現の使用

正規表現を使用して、グループを定義することもできます。

正規表現は、以下のパターンを使用します。

変数

説明

$regex['pattern']

特定の正規表現に一致する完全なメトリック URL の部分。

正規表現にグループがある場合、そのグループだけを抽出します。

グループがない場合は、一致するメトリックをすべて抽出します。

一致するメトリックがない場合は、すべてのメトリックを返します。 これは、古い設定の表示に必要です。

$regex['pattern','replacement']

特定の正規表現パターンに一致する完全なメトリックの URL の部分を、特定の置き換えパターンで置換します。 $1 は 1 番目のグループ、$2 は 2 番目のグループのように、$ 変数を使用して、パターンで収集しているすべてのグループを、置換部分に挿入できます。

完全修飾メトリックの場合

*SuperDomain*|foo.company.com|WebSphere|WebSphere|Servlets|ActionServlet:Average Response Time

変数およびプレーン テキストを使用する文字列

結果

$regex['(¥w*).company.com'] servlets

foo servlets

メトリックの範囲に一致させるための正規表現の使用

以下の正規表現がアイテム名として使用されている例を考えます。

¥|Servlets¥|.*:Average Response Time.*

この正規表現が、2 つのエージェントのそれぞれで、5 つの異なるサーブレットに一致すると仮定します。 デフォルトの設定を使用して、これらのメトリックをグラフに表示する場合、5 * 2 = 10 個のプロットがグラフに表示されます。

メトリックをサーブレットまたはエージェントごとにグループ化できます。 デフォルトではエージェントごとです。これは、デフォルトのグループ定義が以下のとおりであるためです。

(.*?¥|.*?¥|.*?)¥|

[グループ別データの集約]をオンにした場合は、2 つのプロットのみが表示されます。つまり、各アプリケーション サーバに 1 つのプロットが表示され、これは、そのアプリケーション サーバ上のすべてのサーブレットの集約です。

ここで、グループ定義をサーブレット名に一致する正規表現に変更すると、両方のアプリケーション サーバ上の特定のサーブレット用のメトリックが 1 プロットに集約され、サーブレットごとに 1 つ、合計 5 つのプロットが表示されます。

この場合、メトリックのサーブレット名の正確な位置に一致する表現として、グループ定義は Servlets¥|(.*): のようになります。

Sun の Java API Pattern クラス ページ(http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/util/regex/Pattern.html)には、サポートされている正規表現の構文を網羅したガイドがあります。