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スレッド ダンプを有効にして設定する方法

スレッド ダンプからは、エージェント JVM 内で発生していることに関する有用な詳細情報を得ることができます。 スレッド ダンプの機能は、メトリック ブラウザ ツリー内の各エージェント ノードに関連付けられている[スレッド ダンプ]タブで提供されます。

スレッド ダンプの収集および分析については、「CA APM Workstation ユーザ ガイド」を参照してください。 Thread_Dump 権限を設定すると、[スレッド ダンプ]タブが表示され、そのすべての機能を使用できるようになります。 詳細については、「CA APM セキュリティ ガイド」を参照してください。

IntroscopeAgent.profile プロパティと IntroscopeEnterpriseManager.properties プロパティはどちらも、スレッド ダンプを有効にするために必要です。 デフォルトでは、[スレッド ダンプ]タブおよびその機能は有効です。 ただし、スレッド ダンプ プロパティのいずれか一方または両方のプロパティを false に設定した場合、[スレッド ダンプ]タブは表示されません。

MOM 上でスレッド ダンプを有効または無効にした場合、その設定はクラスタ内のすべてのコレクタに適用されます。 そのため、MOM 上でスレッド ダンプを無効にすると、すべてのコレクタ上でも無効になります。

スレッド ダンプを有効にする方法

  1. <Agent_Home>/wily/core/config ディレクトリの IntroscopeAgent.profile ファイルを開き、以下のプロパティを設定します。
    introscope.agent.threaddump.enable=true
    
  2. IntroscopeAgent.profile ファイルを保存して閉じます。
  3. <EM_Home>/config ディレクトリの IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開き、以下のプロパティを設定します。
    introscope.enterprisemanager.threaddump.enable=true
    
  4. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを保存して閉じます。

CA Introscope® ユーザがデッドロック数メトリックを表示するためには、IntroscopeAgent.profile を設定します。 追加の設定を行うと、エージェントの[スレッド]ノードのメトリックを表示できます。

デッドロック数メトリック コレクションを有効にする方法

  1. <Agent_Home>/wily/core/config ディレクトリの IntroscopeAgent.profile ファイルを開きます。
  2. デッドロック数メトリック コレクションを有効にするには、以下のプロパティを true に設定します。
    introscope.agent.threaddump.deadlockpoller.enable=true
    
  3. (オプション) エージェントの[スレッド]ノードにメトリックを表示するには、フル バージョンの PBL を設定します。
  4. IntroscopeAgent.profile ファイルを保存して閉じます。

IntroscopeAgent.profile プロパティと IntroscopeEnterpriseManager.properties プロパティの両方を使用して、スレッド ダンプを設定します。

スレッド ダンプを設定する方法

  1. <EM_Home>/config ディレクトリにある IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  2. (オプション) Enterprise Manager 上の特定のディレクトリにスレッド ダンプ ファイルを保存するには、以下のプロパティを設定します。 たとえば、TestThreadDumps となります。
    introscope.enterprisemanager.threaddump.storage.dir=TestThreadDumps
    
  3. (オプション)指定した日数より古いスレッド ダンプ ファイルをパージするには、以下のプロパティを設定します 30 日の場合は以下のように指定します。
    introscope.enterprisemanager.threaddump.storage.clean.disk.olderthan.days=30
    
  4. (オプション)指定した日数が経過したらスレッド ダンプ ファイルをパージするには、以下のプロパティを設定します 2 日おきの場合は以下のように指定します。
    introscope.enterprisemanager.threaddump.storage.clean.disk.freq.days=2
    
  5. (オプション) Enterprise Manager 上に保存できるスレッド ダンプ ファイルの最大数を制限するには、以下のプロパティを設定します。 5,000 ファイルの場合は以下のように指定します。
    introscope.enterprisemanager.threaddump.storage.max.disk.usage=5000
    

    注: 以下の条件があります。

    * 保存されるスレッド ダンプ ファイルの数が、introscope.enterprisemanager.threaddump.storage.max.disk.usage プロパティで設定された制限を超えている

    および

    * introscope.enterprisemanager.threaddump.storage.clean.disk.olderthan.days プロパティで設定された日数より古いファイルがない

    これらの条件が当てはまる場合、Enterprise Manager はスレッド ダンプ ファイルを保存しません。

  6. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを保存して閉じます。
  7. Enterprise Manager を再起動します。

Enterprise Manager がダウンした場合は、スレッド ダンプ ファイルを別の Enterprise Manager にコピーすれば、スレッド ダンプ データを表示できます。

重要: スレッド ダンプ ディレクトリでファイルの追加または削除を行ったら、Enterprise Manager を再起動します。 Enterprise Manager 間でスレッド ダンプ ファイルを移動することは推奨されません。

Enterprise Manager 間でスレッド ダンプ ファイルをコピーする方法

  1. スレッド ダンプ ファイルが含まれる Enterprise Manager (EM1)上の <EM_Home>/threaddumps ディレクトリに移動します。
  2. スレッド ダンプ ファイルをコピーします。
  3. スレッド ダンプの表示先となる Enterprise Manager (EM2)の <EM_Home>/threaddumps ディレクトリにファイルを貼り付けます。
  4. Enterprise Manager EM1 および EM2 の両方を再起動します。
  5. 必要に応じて、エージェント接続を確立し、EM2 上のスレッド ダンプを有効にして設定します。

    EM2 ユーザは、エージェント ノードを選択し、[スレッド ダンプ]タブの[以前のデータをロード]ボタンをクリックできます。 EM1 から移動されたスレッド ダンプがリストに表示されます。