ホスト名、プロセス名、およびエージェント名で構成されるエージェントの完全修飾名は、通常、Introscope 環境内の各エージェントで一意です。 ほとんどの場合、ホスト名とプロセス名は異なるため、複数のエージェントが同じエージェント名を持つ場合は、一意の「完全修飾」エージェント名が付けられます。 複数のエージェントが同じ完全修飾エージェント名を持つのは、それらが同じホスト上にあり、同じプロセスのモニタを行い、同じエージェント名を持っている場合のみです。
エージェントが Enterprise Manager に接続しようとする際に、同じ完全修飾エージェント名を持つ別のエージェントがすでに接続されている場合、Enterprise Manager は、新しく接続するエージェントの名前の最後に一意の識別子を追加します。 識別子は、パーセント(%)文字と数字で構成されます。 このメカニズムによって、同じ完全修飾名を使用して接続する複数のエージェントを、接続中に一意に識別できるようにします。 Enterprise Manager は、接続しているエージェントのうち、重複する 1 つ目のエージェントの名前を、その末尾に「%1」を追加して変更します。
たとえば、以下の完全修飾エージェント名を持つ 2 つのエージェントがあるとします。
hostPA|processNIM|PodAgent
Enterprise Manager に 1 つずつ接続します。 Enterprise Manager は 2 つ目のエージェントの名前を以下のように変更します。
PodAgent%1
同じ完全修飾名の別のエージェントが接続されると、順に PodAgent%2、PodAgent%3、PodAgent%4 のように名前が変更されます。パーセント文字の後の数字は、続き番号です。
名前が変更されたエージェントが切断されると、割り当てられていた末尾の文字列を再使用できます。 たとえば、PodAgent の接続中に PodAgent%1 が切断された場合、次に接続される、完全修飾名 hostPA|processNIM|PodAgent のエージェントの名前は、PodAgent%1 に変更されます。
末尾の識別子を再使用することで、Enterprise Manager は、接続のたびに特定のエージェント名の末尾に同じ文字列を追加することが可能です。 しかし、連続する接続で、対象となるエージェントの名前変更をこの方法で行うことはお勧めしません。 エージェントの名前が接続のたびに変わるのは、履歴データをクエリする際に問題になります。したがって、Enterprise Manager がエージェントの名前を変える必要がないような名前付けの方策を講じることをお奨めします。
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