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CA CEM ドメインの定義

CA CEM ドメインでは、管理者は 必要なトランザクション動作、ユーザおよびビジネス インパクト、CA CEM 全体のデータ保持について、CA CEM 全体のデフォルト値および設定を構成できます。

社内に CA CEM 用に定義された 1 つのドメインが必要です。 ビジネス サービス、ビジネス トランザクション、およびビジネス アプリケーションは、ドメイン レベルの下に作成されます。 デフォルトのドメイン名は[ローカル ドメイン]です。

ユーザ グループ、ビジネス サービス、およびトランザクションを作成する場合は、CA CEM ドメインのデフォルト値を継承するか、または特定の値(たとえば、ユーザに合わせた SLA 設定)を作成するかを選択できます。

CA CEM ドメインを定義する方法

  1. [設定]-[ドメイン]を選択します。
  2. [ドメイン設定]を定義します。
    ドメイン名

    CA CEM ドメインに、意味のある名前を付けます。 ドメイン名は、大文字と小文字が区別されません。

    包括的な障害詳細をキャプチャ

    これを選択した場合は、[CEM]-[インシデント管理]-[障害詳細]ページに、クエリおよびポストの各パラメータに関する詳細データと要求および応答の各本文を表示することができます。 詳細については、「CA APM セキュリティ ガイド」を参照してください。

    [IP サブネット別に障害のトラブル シューティングを行う]

    これを選択した場合は、インシデント トラブルシューティング グラフの[ネットワーク層]に、障害の分布がサブネット別に表示されます (ユーザは IP アドレス別に再グループ化されません)。

    サブネット マスク

    サブネットを定義するには、[IP サブネット別に障害のトラブル シューティングを行う]と一緒にこの機能を使用します。

    通常、マスクは 255.255.255.0 に設定されます。 ただし、大規模ネットワークでは、255.255.0.0 の方が適切な場合もあります。

  3. [ユーザ グループ設定]を定義します。
    IP サブネット別にユーザ グループを作成

    この機能を使用すると、新しいユーザ グループが、新しいユーザのクライアント IP サブネット別に自動的に作成されます。

重要: インストール環境が大規模な電子商取引サイト(ユーザ数が数十万人または数百万人のサイト)の場合は、この機能を使用しないでください。 作成されるユーザ グループの数が、処理できないほど膨大になる可能性があります。 詳細については、「ユーザおよびグループの管理」を参照してください。

サブネット マスク

ユーザ グループを作成するサブネットを定義するには、[IP サブネット別にユーザ グループを作成]と一緒にこの機能を使用します。

通常、マスクは 255.255.255.0 に設定されます。 ただし、大規模ネットワークでは、255.255.0.0 の方が適切です。 ユーザ グループは、特定の IP アドレスおよびより限定的なサブネット マスクに基づいて作成することにより、さらに絞り込むことができます。 「新規ユーザ グループの管理」を参照してください。

  1. [識別設定]を定義します。
    [ユーザ認識中にアプリケーションを無視]

    このオプションを選択しないと、ユーザはそれぞれのビジネス アプリケーションで一意となり、ユーザ ID ごとに(ビジネス アプリケーション + ログイン名)統計履歴がカウントされます。 例:

    • ApplicationOne_MyLoginName = ユーザ ID
    • ApplicationTwo_MyLoginName = 別のユーザ ID
    • ApplicationThree_MyLoginName= 3 番目のユーザ ID
    • eCommApplication_MyLoginName = 4 番目のユーザ ID。ただし、これは電子商取引ビジネス アプリケーションであるため、障害は保持されます。統計は未指定ユーザの履歴に入ります。

      ユーザが[ユーザ認識中にアプリケーションを無視]オプションを選択した場合は、ユーザが複数のビジネス アプリケーションにログインしている場合でもユーザは一度のみカウントされます。

重要: 最初のシナリオ(つまり、複数のユーザ ID 収集統計を持つ 1 人のユーザ)であるときに、このオプションを選択してビジネス アプリケーションを無視する場合は、別のユーザ ID を作成します。

この例では、5 つのバケットに保持された、1 人のユーザの統計履歴があります。 統計履歴は、データ保持ルールでの設定に従ってデータベースに残ります。

[パス パラメータ デリミタ]

パス パラメータを使用して、ユーザ、セッション、ユーザ グループ、またはトランザクションを識別する場合は、ここでデリミタを指定します。 パス パラメータの詳細については、「CA APM トランザクション定義ガイド」を参照してください。

  1. [デフォルト トランザクション設定]を定義します。
    1. [インパクト レベル]を定義します。これによって、トランザクションの障害タイプのビジネス優先度が決まります。

      通常は、デフォルト値の[中]で十分です。 この値は、デフォルトでは CA CEM ドメインのビジネス サービスに継承されますが、トランザクション レベルで編集できます。

    2. トランザクション サービス レベル アグリーメント(SLA)レベルを定義します。

      これらの値は、デフォルトでは CA CEM ドメインのビジネス サービスに継承されますが、トランザクション レベルで編集できます。 CA CEM ドメイン レベル SLA のオプションを以下に示します。

      成功率 SLA

      パーセンテージとして表される成功率サービス レベル アグリーメント。 デフォルトは 95 パーセント障害なしのトランザクションです。

      シグマ SLA

      数値として表されるシグマ サービス レベル アグリーメント。 シグマ スコアは、100 万機会あたりの障害数(DPMO)から計算される測定値です。 デフォルトは 4.00 で、ほぼパーフェクトは 6.00、およびパーフェクト(トランザクション障害数ゼロ)は無限大です。

      トランザクション時間 SLA

      秒数で表されるトランザクション時間サービス レベル アグリーメント。 デフォルトは 8 秒(合計経過時間)です。

      ヒント: CA CEM の時間は、1/1000 (0.001)秒単位で指定できます。 これより小さい値(たとえば、0.0001)を指定すると、CA CEM は値を 0.000 に設定します。

  2. [デフォルト ユーザ設定]を定義します。
    1. [インパクト レベル]を定義します。これによって、障害タイプのビジネス優先度が決まります。

      通常は、デフォルト値の[中]で十分です。 この値は、デフォルトでは CA CEM ドメインのビジネス サービスに継承されますが、ユーザ グループ レベルで編集できます。

    2. デフォルトのユーザ サービス レベル アグリーメント(SLA)レベルを定義します。

      これらの値は、デフォルトでは CA CEM ドメインのビジネス サービスに継承されますが、ユーザ グループ レベルで編集できます。

  3. [値の設定]を定義します。

    パフォーマンス レポート([ビジネス サービス]ページおよび[ビジネス トランザクション]ページ)には、[IT 価値]列を表示する(または表示しない)ことができます。IT 価値は、以下のように計算されます。

    IT 価値 = (ビジネス トランザクションあたりの IT 価値) * (ビジネス トランザクション数)

    たとえば、正常なビジネス トランザクションあたり 2.00 ドルが計測された場合、これは、成功したトランザクションごとにビジネスに 2.00 ドルの価値があることを意味します。

    1. IT 価値を表示するには、[IT 価値を計算]チェック ボックスをオンにし、[ビジネス トランザクションあたりの IT 価値]に金額を入力します。

      このチェック ボックスがオフの場合、[IT 価値]列はパフォーマンス レポートに表示されません。

    2. [インシデント コストを計算]チェック ボックスの設定の詳細については、「インシデント コストとビジネス インパクトとの対比」を参照してください。
  4. [データ保持設定]を定義します。
    ユーザを非アクティブにするまでの期間

    ユーザは、ネットワーク上でトランザクションを生成している限りアクティブです。 デフォルトでは、過去 730 日間トランザクションが計測されないと、ユーザは自動的に非アクティブになります。

    ヒント: 休暇または休職期間とその終了のような要因を検討してください。これらは、適切な日数を判断するのに役立ちます。

    統計集約

    統計は、1 時間ごとにユーザ単位、ユーザ グループ単位、およびすべてのユーザに対して集約されます。 ユーザ統計およびユーザ グループ統計を保持する期間を選択できます。

    時間単位でユーザ統計を取る期間

    デフォルトでは、時間単位のユーザ統計は 3 日間保持されます。 3 日を超えると、日単位または週単位のユーザ統計は参照できますが、3 日前より古い時間単位の統計は参照できなくなります。

    日単位でユーザ統計を取る期間

    デフォルトでは、日単位のユーザ統計は 15 日間保持されます。 15 日を超えると、週単位のユーザ統計は参照できますが、15 日前より古い日単位の統計は参照できなくなります。

    週単位でユーザ統計を取る期間

    デフォルトでは、週単位のユーザ統計は 27 週間保持されます。 保持期間が 6 か月を超える週単位のユーザ統計は破棄されます。

    時間単位でユーザ グループ統計を取る期間

    デフォルトでは、時間単位のユーザ グループ統計は 3 日間保持されます。 3 日を超えると、日単位または週単位のユーザ グループ統計は参照できますが、3 日前より古い時間単位の統計は参照できなくなります。

    日単位でユーザ グループ統計を取る期間

    デフォルトでは、日単位のユーザ グループ統計は 15 日間保持されます。 15 日を超えると、週単位のユーザ グループ統計は参照できますが、15 日前より古い日単位の統計は参照できなくなります。

    週単位でユーザ グループ統計を取る期間

    デフォルトでは、週単位のユーザ グループ統計は 27 週間保持されます。 保持期間が 6 か月を超えるユーザ グループ統計は破棄されます。

警告: データ保持設定の値を大きくしすぎると、日単位の集約に遅れが生じる場合があります。 IntroscopeEnterpriseManager ログ ファイルに、Enterprise Manager が昨日の統計レコードではなく数日前の統計レコードを処理していることが示されている場合は、日単位の集約が遅延しています。

  1. [保存]をクリックし、すべての設定を保持します。