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DHCP 環境設定モードを使用するようにアプライアンスをアップグレードする
既存の Linux アプライアンス(カタログ クラスまたはシングルトン)を volfix 環境設定モードから DHCP 環境設定モードにアップグレードするには、以下の手順に従います。
DHCP 環境設定モードを使用するようにアプライアンスをアップグレードする方法
- アップグレードするアプライアンスのシングルトン コピーを含んだアプリケーションを作成します。
- アプライアンスがカタログ内にある場合は、カタログ クラスのインスタンスを含んだ新規アプリケーションを作成し、そのインスタンスをブランチ化してシングルトンを作成します。
- アプライアンスがシングルトンである場合は、以下を行います。
- シングルトンを含んだアプリケーションが実行中の場合は、アプリケーションを停止する必要があります。
- app copy コマンドを使用して、シングルトンを含んだアプリケーションをコピーします。 問題が発生した場合に元のシングルトンが保持されるように、シングルトンは、それ自身のアプリケーション内でアップグレードする必要があります。 このセクションの残りの手順はすべて、アプリケーションの新しいコピーに対して実行する必要があります。
- 注: アプリケーションに非常に大きなボリュームがあるためにコピーを作成することが望ましくない場合は、シングルトンをカタログ クラスに変換し、新規アプリケーション内でそのクラスのインスタンスをインスタンス化できます。
- 新規アプリケーション内で、シングルトンを NET アプライアンスに接続して、外部ネットワークにアクセスできるようにします(これは、アプライアンスが設定済みの有効な外部インターフェースを持たない場合にのみ必要です)。
- 必要な場合は CA AppLogic エディタでシングルトンに net 端子を追加し、この端子をアプライアンス境界内のゲートウェイ インターフェースとしてマークします。
- シングルトンの net 端子を NET アプライアンス インスタンスの入力端子に接続します。
- NET アプライアンスに適切なネットワーク設定を構成します。
- シングルトンに読み取り専用ボリュームがあるか、シングルトンのブート ボリューム フォルダ(/usr など)のいずれかが共通の読み取り専用ボリューム上に存在する場合は、これらのボリュームを読み書き可能に変換する必要があります。 この変換が必要なのは、アプライアンスへの各種パッケージのインストールで、これらのボリュームの更新が必要になる場合があるためです。
- 新規アプリケーションを CA AppLogic GUI で開きます。 シングルトンを右クリックし、[境界の変更]を選択します。
- [ボリューム]タブを選択します。
- [タイプ]と[オプション]の両方の列を見て、共通の読み取り専用ボリュームがあるかどうかを調べます。 このタイプのボリュームがない場合は、手順 4 に進みます。
- 共通の読み取り専用ボリュームのすべてについて、読み取り専用ボタン(眼鏡の絵のボタン)を選択解除します。
- シングルトンのすべての必須プロパティとボリュームを設定し、--debug オプションを使用してアプリケーションを起動します。
- シングルトンに dhclient パッケージをインストールします(APK インストールの前提条件)。 たとえば、CentOS ベースのアプライアンスでは、以下を行います。
- 実行中のシングルトン アプライアンスに SSH でログインします。
- yum install dhclient を実行します。
- 実行中のシングルトンの /tmp に適切な APK をコピーします。
- シングルトン アプライアンスの内部インターフェース用に DHCP サーバの IP アドレスを取得します。
- 以下を実行して、該当する APK を wget でアプライアンスにダウンロードします。
- wget http://10.47.255.254:8080/download(これにより、グリッド コントローラからダウンロード可能なファイルのリストを含んだ index.html がダウンロードされます。便利なテキストベースのブラウザを使用することもできます)
- cat index.html。APK パッケージの最新バージョンをメモします(たとえば apk-2.0.20-linux-rh.tar.gz。2.0.20 は CA AppLogic 2.7 以降の最新バージョンです)。
- cd/tmp
- wget http://10.47.255.254:8080/download/apk-2.0.20-linux-rh.tar.gz(正しい IP と APK パッケージを使用してください)
- cd /
- 該当する APK のインストール手順に従います。 domU カーネルを置き換える必要はありません。 /appliance ディレクトリを削除しないでください。
- CentOS ベースのアプライアンスをアップグレードする場合は、以下を実行します。
- cd /
- mv /appliance /appliance_save
- tmp/apk-install
- rm -f /tmp/apk-install /tmp/apk-2.0.18-linux-rh.tar.gz
- mv /appliance_save /appliance
- mkdir /var/log/appliance
- CentOS 以外の他のオペレーティング システムについては、「アプライアンス開発者ガイド」の「RedHat ディストリビューション用 APK インストール」または「Ubuntu ディストリビューション用 APK インストール」のセクションで詳細な手順を参照してください。
- (VDS アプリケーションのシングルトンのように)シングルトンで通常どおりパスワードベースの ssh 認証を許可する場合は、/etc/ssh/sshd_config を編集して以下の変更を行います。
- PermitRootLogin without-password を PermitRootLogin yes に変更します。
- ChallengeResponseAuthentication no を削除します。
- 以下を行って、アプライアンスの起動時に元の /appliance/appliance.sh スクリプトが実行されるようにします。
- テキスト /appliance/appliance.sh $@Create を含むファイル /etc/sysconfig/applogic_appliance をモード 644 で作成します。
- CA AppLogic アプリケーション エディタでシングルトン境界を表示し、[環境設定ファイル]タブにリスト表示されたファイルをすべてメモします(たとえば /etc/httpd/conf.d/appl.conf)。
- このタブに環境設定ファイルがリスト表示されていない場合は、次の手順に進みます。
- アプライアンスで、(二重引用符で囲まれた)環境設定ファイルのスペース区切りリストを含むファイル /etc/sysconfig/applogic_init をモード 644 で作成します。以下に例を示します。
- APK_CONFIG_FILES="/etc/httpd/conf.d/appl.conf/etc/httpd/conf.d/bnna.conf"
- アプリケーションを停止します。 CA AppLogic エディタで、シングルトン境界を変更します。
- [環境設定ファイル]タブで、すべてのエントリを削除します。
- [一般]タブで[Virtualization Mode Options]オプション ボタンをクリックし、以下を実行します。
- [カーネル パス]および[Initrd パス]のエントリをクリアします。
- [環境設定モード]を volfix から dhcp に変更します。
- アプリケーションを保存します。
- アプリケーションをデバッグ モードで起動します(--debug オプションを使用します)。 アプリケーションがエラーなしで起動します。 アプリケーションの起動が失敗した場合は、グリッド コントローラ システム ログで詳細(ログ リスト)を確認します。 アプライアンスをテストして、機能することを確認します。
- アップグレードしたアプライアンスに共通の読み取り専用ボリュームがあり、それを手順 3 で読み書き可能に変換した場合は、再び読み取り専用に変換されていることを確認してください。
- これで、アプライアンスが APK と DHCP 環境設定モードを使用するようにアップグレードされました。 アップグレードしたアプライアンスがシングルトンである場合、アップグレード プロセスは完了です。 アプライアンスがカタログ クラスである場合は、「新しい DHCP ベースのアプライアンスを使用するようにアプリケーションをアップグレードする」で、アップグレードしたアプライアンスを使用するように CA AppLogic アプリケーションをアップグレードする方法を参照してください。
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