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[プロパティ]タブ

[プロパティ]タブでは、このクラスのアプライアンスで使用可能になるプロパティを定義します。 プロパティはアプライアンス用に指定される設定パラメータです。

プロパティの定義

CA AppLogic では、文字列、整数、占有 IP の 3 つのプロパティ タイプがサポートされます。 プロパティを必須に指定すると、その値を各インスタンスに明示的に指定することが必要となります。 または、プロパティのデフォルト値を定義すると、アプライアンス インスタンスに特に値が設定されていない場合はその値が使用されます。

: 占有 IP プロパティ タイプは、外部インターフェースを備えたすべてのアプライアンスに指定できます。 CA AppLogic では、アプライアンスごとにそのようなプロパティを 4 つまでサポートします。 占有 IP プロパティ タイプを使用するプロパティの場合、CA AppLogic では、そのプロパティ値がグリッドに設定されたアプリケーション IP 範囲内にあることが必要となります(これは、アプリケーションが開始された時点でアプリケーションのビルド時に強制適用されます)。 また、CA AppLogic では、受信/送信ネットワーク トラフィックが、アプライアンスの外部インターフェースに割り当てられている指定の IP アドレスに限られることが必要になります(占有 IP プロパティによって指定)。 CA AppLogic は、アプライアンスの境界に定義された占有 IP プロパティによって指定される IP のみを強制適用します。 文字列または IP アドレス ベースのプロパティのいずれかによって指定された IP は適用されません。

アプライアンス クラス上のプロパティのセットには、クラス固有の要件が反映されます。 CA AppLogic は、プロパティ値を解釈なしでアプライアンスへ渡します。 プロパティは必要なものを自由に定義することができます。

名前

プロパティの名前。 プロパティ名は、アプライアンス内のプロパティを一意に識別します。 プロパティ名は、[インスタンス設定]プロパティ シートでプロパティ値を設定するために使用されます。 このプロパティ名は、アプライアンス内で、プロパティ値と設定パラメータを照合するためにも使用されます。

タイプ

プロパティのタイプ。 CA AppLogic では、文字列、整数、IP アドレス、占有 IP のプロパティ タイプがサポートされます。タイプによって有効なプロパティ値が制限されます

デフォルト

プロパティのデフォルト値。 この値は、アプライアンス インスタンスにプロパティの値が特に定義されていない場合に使用されます。 ほとんどのプロパティにはデフォルトが必要です。 デフォルト値は空にしておくことができます。その場合、デフォルトは空の文字列になります。 また、プロパティを必須に指定すると、デフォルト値は無効になります

オプション

オプションのプロパティ属性には以下が含まれます。

必須

「必須」属性(感嘆符)を使用すると、各アプライアンス インスタンスに対してそのプロパティを設定することを必須とするため、デフォルト値は使用されません。 必須プロパティの数が多いと、アプライアンスを使用することが難しくなるため、できるだけ少なく抑えるようにします。 必須プロパティは、デフォルトを定義できない場合のみ使用するようにしてください。 たとえば出力ゲートウェイのターゲット ホスト名などです。

制約

[制約]ボタンを使用すると、プロパティ値の制約を定義するための別のウィンドウが表示されます。

小文字

「小文字」属性を使用すると、プロパティ値で大文字と小文字が区別されなくなります。 インスタンスでプロパティ値に使用された文字が大文字であるか小文字であるかに関わらず、値がアプライアンスに提供された時点で、CA AppLogic によってすべて小文字に変換されます。 この属性は、DNS 名などのプロパティや、事前に定義された値のリストがあるプロパティに有用です。

非表示

非表示属性は、パスワードなどの機密データが含まれるプロパティ値を保護するために使用します。 プロパティから非表示属性を削除すると、影響を受けるアプライアンスやリダイレクト先のアセンブリ境界のプロパティに設定されている値がクリアされます。

注: この属性は文字列タイプのプロパティにのみ適用されます。

情報

[情報]ボタンをクリックすると、プロパティ属性のサマリが提供されます。 この方法を使用すると、制約ウィンドウを開かずに、あらゆる制約を素早く参照することができます。

: リスト内のプロパティの順序は、リストの右側にある上向き/下向き矢印を使用して変更できます。 この順序は、直観的にわかりやすい順序にすることをお勧めします。具体的には、より重要なプロパティのグループを最上位に置き、実際に設定する可能性が高い順序でプロパティを並べます(たとえば、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイの順など)。

プロパティ制約

プロパティの値制約を定義するには、制約ボタン をクリックします。 これにより、制約設定ウィンドウが開きます。

CA AppLogic では、以下の 3 つのタイプの制約がサポートされます。

最小 - 最大

最小 - 最大(範囲)制約を使用すると、整数プロパティの最小値および最大値を設定できます。 範囲の上限または下限のどちらかのみを制限する場合は、もう片方の値を空のままにします(つまり最小値のみを指定、または最大値のみを指定)。

フィルタ

フィルタ制約を使用すると、プロパティ値を検証するための正規表現を設定できます。 正規表現は不安定でエラーが発生しやすいため、この制約は注意して使用してください。または、できる限り「」制約を使用してください。 フィルタの構文は Perl 正規表現パターン マッチングと同じです(http://perldoc.perl.org/perlre.html)。 CA AppLogic は、プロパティ値全体を照合します。つまり、Perl ステートメントで /^filter$/ が使用された場合と同じ方法で一致をチェックします(filter にはフィルタ属性の値が入ります)。 フィルタ制約はどのプロパティ タイプでも使用できます。

値制約を使用すると、プロパティの値の列挙を定義して、有効なプロパティ値のセットを制限することができます。 構文は、正規表現と同様、リテラル値が垂直のバー(|)で区切られます。 たとえば、any|tcp|udp の場合、any、tcp、udp のみがプロパティの値として許可されます。 フィルタ制約はどのプロパティ タイプでも使用できます。 文字列プロパティの場合、値制約と「小文字」プロパティ属性を併せて使用すると、値セットで大文字と小文字が区別されなくなります。

重要: 必須プロパティが設定されていないか、プロパティ値の制約が満たされていない場合、アプリケーションは開始されません。 これは、設定の要件が確実に満たされていることを確認し、多くの設定エラーを防ぐのに役立ちます。 CA AppLogic では、制約チェックに適合しなかったアプライアンスおよびプロパティの名前がレポートされるため、すぐに問題を特定して修正することができます。