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APM データベース スキーマの手動作成

一部の環境では、APM データベース スキーマを手動で作成することが望ましいか、または必要である場合があります。 たとえば、データベース管理者が対話形式や応答ファイルを使用した Enterprise Manager のインストールを希望しなかったり、あるいはデータベース サーバに不要なコンポーネントがインストールされないように、データベースに追加するテーブル、ビューおよびシーケンスを手動で管理したい場合などがあります。 代わりに、データベース管理者はデータベース スキーマを手動で作成することも可能で、<EM_Home>/install/database-scripts ディレクトリ内にデフォルトでインストールされているスクリプトを使用できます。

APM データベース スキーマを手動で作成する方法

  1. 運用環境に応じて、コマンドまたはターミナル ウィンドウを開きます。
  2. ご使用の運用環境に応じた <EM_Home>/install/database-scripts ディレクトリに移動します。 たとえば、Linux または Solaris コンピュータ上に APM データベース スキーマを作成する場合は、以下のように <EM_Home>/install/database-scripts/unix ディレクトリに移動します。
    cd <EM_Home>/install/database-scripts/unix
    
  3. 運用環境に応じ、以下の引数を使用して createschema.bat または createschema.sh コマンドを実行します。
    CreateSchema -databaseName <データベース名> -databaseType <データベース名> -host <ホスト名> -port <ポート番号> -releaseVersion <バージョン> -scriptsDir <ディレクトリ> -user <ユーザ名> -password <パスワード>
    
    databaseName

    データベース インスタンスのデータベース名またはサービス識別子を指定します。 たとえば、Oracle データベース スキーマを作成する場合、このパラメータを Oracle データベース の SID に設定します。

    databaseType

    データベースが Oracle データベースか、または PostgreSQL データベースかどうかを指定します。 たとえば、Oracle データベース スキーマを作成する場合、このパラメータを oracle に設定します。 有効な値は oracle および postgres のみです。 Linux または UNIX 上でコマンドを実行する場合は、この設定では大文字と小文字が区別されることに注意してください。

    host

    データベース サーバをホストするコンピュータのホスト名または IP アドレスを指定します。

    port

    Enterprise Manager と APM データベースとの間の通信用のポート番号を指定します。 たとえば、Oracle データベースの LISTENER ポートのデフォルト ポートは、1521 です。 PostgreSQL データベースのデフォルト ポートは 5432 です。

    releaseVersion

    作成する APM データベース スキーマのバージョンを指定します。 現在のバージョンの APM データベース スキーマの場合、このオプションを現在のバージョンに設定する必要があります。

    scriptsDir

    データベース固有の SQL スクリプトのディレクトリを指定します。 たとえば、Oracle データベース スキーマを作成する場合は <EM_Home>/install/oracle/database-scripts、PostgreSQL データベースを作成する場合は <EM_Home>/install/database-scripts を使用してください。

    user

    データベースに接続、および APM データベース スキーマを作成するためのユーザ名を指定します。 Oracle データベース スキーマを作成する場合、指定するユーザ名はデータベース所有者です。

    password

    指定したデータベース ユーザ名のパスワードを指定します。

    たとえば、Linux コンピュータ上の Oracle 用の APM データベース スキーマを手動で作成するには、以下のようなコマンドを実行します。

    ./createschema.sh -databaseName cemdb -databaseType oracle -host localhost -port 1521 -releaseVersion <Current_Version> -scriptsDir /home/Introscope<VersionNumber>/install/oracle/database-scripts -user apmadmin -password quality 
    

    CreateSchema プログラムは、複数の個別の SQL スクリプトを呼び出して、既存の APM データベース スキーマ オブジェクトをすべて削除し、新しい APM データベース テーブル、条件、インデックス、プロシージャ、ビュー、およびシーケンスを作成します。

  4. スキーマが適切に作成されたことを確認するか、またはスキーマの作成に関する問題をトラブルシューティングするには、install ディレクトリにある schematools.log ファイルを確認します。 これらのディレクトリおよびファイルは、CreateSchema コマンドを開始したディレクトリ内に自動的に作成されます。 たとえば、Linux または Solaris コンピュータ上に APM データベース スキーマを作成する場合は、<EM_Home>/install ディレクトリに移動します。