前のトピック: 個々の SQL スクリプトの実行による APM データベース スキーマの管理次のトピック: 移行プロパティのカスタマイズ


PostgreSQL データベースから Oracle データベースへのデータの移動

データベースをアップグレードして PostgreSQL から Oracle データベースにデータを移行する場合は、最初にアップグレードを実行します。 たとえば、組織で使用するデータベース プラットフォームが Oracle に統一されている場合、実運用レベルで監視できるようにするには、APM データベースを Oracle へ移行します。 PostgreSQL にあるソース データベースから Oracle にあるターゲット データベースに既存のデータを移動する場合、CA APM 移行ユーティリティを使用してソースおよびターゲット データベースを指定できます。

PostgreSQL データベースから Oracle データベースへ移行する方法

  1. アップグレード シナリオおよびアップグレード パスを確認して、アップグレードのための計画および準備をします。
  2. すべてのコンポーネントのバックアップ コピーを作成します。
  3. 対話型あるいはサイレント Enterprise Manager インストーラを使用して、Enterprise Manager および APM データベースをアップグレードします。
  4. <EM_Home>/install/migration ディレクトリに移動します。
  5. 運用環境に応じ、以下の引数を使用して migration.bat または migration.sh スクリプトを実行します。
    migration -srcDatabaseName <データベース名> -srcDatabaseType <データベース タイプ> -srcHost <ホスト名> -srcPort <ポート番号>  -srcUser <ユーザ名> -srcPassword <パスワード> -tgtDatabaseName <ターゲット データベース名> -tgtDatabaseType <データベース タイプ> -tgtHost <ホスト名> -tgtPort <ポート番号> -tgtUser <ユーザ名> -tgtPassword <パスワード> 
    
    srcDatabaseName

    ソース データベースの名前を指定します。 デフォルト設定を使用した場合、データベース名は cemdb です。

    srcDatabaseType

    ソース データベース タイプを指定します。 このリリースでは、唯一の有効な値は postgres です。

    srcHost

    ソース データベースのデータベース サーバのホスト名または IP アドレスを指定します。

    srcPort

    ソース データベースへの接続用のポート番号を指定します。 デフォルト設定を使用した場合、ポートは 5432 です。

    srcUser

    ソース データベースのデータベース ユーザ名を指定します。 デフォルト設定を使用した場合、データベース ユーザ名は admin です。

    srcPassword

    ソース データベースのデータベース ユーザのパスワードを指定します。

    tgtDatabaseName

    ターゲット データベースの名前またはサービス アカウント識別子を指定します。 Oracle データベースの場合、ターゲット データベースの名前は一意のシステム識別子 (SID)です。

    tgtDatabaseType

    ターゲット データベース タイプを指定します。 このリリースでは、有効な値は oracle のみです。

    tgtHost

    ターゲット データベースのデータベース サーバのホスト名または IP アドレスを指定します。

    tgtPort

    ターゲット データベースへの接続用のポート番号を指定します。 デフォルト設定を使用した場合、ポートは 1521 です。

    tgtUser

    ターゲット データベースのデータベース ユーザ名を指定します。

    tgtPassword

    ターゲット データベースのデータベース ユーザのパスワードを指定します。

    注: すべての引数は移行ツールを実行するのに必須であり、大文字と小文字が区別されます。

    たとえば、PostgreSQL データベース cemdb から、SID が orcl でスキーマ所有者が apmdb である Linux コンピュータ上の Oracle データベースにデータを移動するには、以下のようなコマンド ラインになります。

    ./migration.sh -srcDatabaseName cemdb -srcDatabaseType postgres -srcHost nyc16 -srcPort 5432  -srcUser admin -srcPassword quality -tgtDatabaseName orcl -tgtDatabaseType oracle -tgtHost nyc23 -tgtPort 1521 -tgtUser apmdb -tgtPassword cent3R
    
  6. スキーマが適切に移行されたことを確認するか、または移行に関する問題をトラブルシューティングするには、logs ディレクトリにある migration.log ファイルを確認します。 たとえば、<EM_Home>/install/migration/logs ディレクトリに移動します。

    注: <EM_Home>/install/migration/log4j-migration.properties ファイル内の log4j.appender.logfile.File プロパティを変更することで、migration.log ファイルの場所を変更できます。 移行およびログ ファイル プロパティのカスタマイズの詳細については、「移行プロパティのカスタマイズ」を参照してください。