CA SDM に関する考慮事項

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CA SDM に関する考慮事項

CA SDM をインストールする前に、正しく実装できるように以下の情報を考慮してください。

Apache サーバ（UNIX および Linux） - UNIX または Linux で Apache サーバを使用している場合、インストールされている Apache によってはルートディレクトリからの FollowSymLinks オプションが無効である場合があります。この場合、設定ファイルが CA SDM のインストール中に作成された /opt/CAisd シンボリックリンクを使用しているため、このままでは Apache は CA SDM に統合されません。 CA SDM を Apache と連携できるようにするには、ルートディレクトリからの FollowSymLinks オプションを有効にするか（httpd.conf ファイルで設定する必要があります）、$NX_ROOT/bopcfg/www/CAisd_apache.conf ファイルを変更して、シンボリックリンクを実際のパスに置き換えます。 CAisd_apache.conf ファイルでは /opt/CAisd という記述をすべて、CA SDM の実際のパス（たとえば、/opt/CA/ServiceDeskManager）に置き換えます。変更を加え保存したら、変更を適用するために Apache サーバを停止して開始します。
ブラウザ - 以下の情報を考慮してください。
- （Firefox）以下の情報を考慮してください。
  - ［ナレッジカテゴリ］の HTML エディタページで切り取り、コピー、貼り付け機能を使用すると、「Unprivileged Script」エラーが発生する場合があります。［OK］をクリックして mozilla.org の技術情報を表示してください。スクリプトがクリップボードにアクセスできるようにする方法が掲載されています。
  - Latin-1 特殊文字をファイル名に含む添付ファイルを表示すると、［名前をつけて保存］のポップアップダイアログボックスが表示されます。ファイルをディスクに保存するか、［開く］をクリックしてファイルを開くアプリケーションを選択してください。
- （Windows 2003 上の Internet Explorer 8）インターネットセキュリティのレベルが「高」に設定されている場合、Web ページを正しく表示するには、CA SDM URL および「about:blank」を「信用済みサイト」に追加する必要があります。
- （Google ツールバー） CA SDM Web インターフェースのウィンドウ上部にタイトルバーテキストが正常に表示されない可能性があります。
- （Internet Explorer 8.0） CA SDM Web インターフェースにアクセスすると、断続的にメモリの使用量が増加することがあります。これは現行バージョンの Internet Explorer の既知の問題です。メモリを開放するには、定期的に CA SDM のメイン Web ページを最小化してください。
CA Workflow - 以下の情報を考慮してください。
- 設定中、特権ユーザの認証情報が間違っていた場合、CA SDM は起動する場合がありますが、CA Workflow は起動に失敗します。認証情報が間違っていると、以下のような状態が発生します。
  - CA Workflow はインストールされません。 /site/Workflow/wekinstall.log に「bad username/password」エラーが記録されます。
  - Tomcat が CPU を過剰使用したり、ログファイル /log/pdm_tomcat_CAWF.log に大量のセキュリティマネージャ例外および「AbandonedObjectPool is used」というメッセージが記録されます。
  この状況を修正するには、特権ユーザの認証情報を使ってオペレーティングシステムに再ログインし、特権ユーザのユーザ名およびパスワードを確認します。次に、CA SDM 設定を実行し、正しい特権ユーザ名/パスワードを指定します。特権ユーザパスワードが変更されている場合は、設定を実行して新しいパスワードを設定する必要があります。
- CA Workflow のインストールが完了した後、特権ユーザの認証情報が変更された場合、CA Workflow プロセスは失敗する場合があります。以下の手順に従います。
  1. CA Workflow IDE にログインし、デフォルトの CA SDM Web サービスアクターを変更します。
  2. ［アクター］タブを選択し、JavaScript ツリーを展開し、［USDInitializer］をクリックします。
  3. ［グローバル属性の取得］をダブルクリックします。
  4. スクリプトセクションの以下のフィールドに、CA SDM 特権ユーザ名およびパスワードを入力します。
    USD_Username = ""
    
    USD_Password = ""
  5. $NX_ROOT¥data¥workflow¥actors¥r12_Service_Desk_Actors_en_US.xml ファイル内のこれらの値を変更します。
データベース（サポート対象すべて） - 以下の情報を考慮してください。
- CA SDM のデータベースを構成した後にもう一度構成作業を行い、その際に別のデータベースタイプを選択すると、構成は機能しません。たとえば、最初の構成時に SQL Server を指定し、その後 Oracle データベースを指定したような場合です。これを回避するには、2 回目の構成を行う前にコンピュータを再起動してください。
- データベース接続情報が異なる場合は、それに続く構成では受け付けられません。データベース接続情報の変更によって、追加的な構成が必要となった場合は、まず $NX_ROOT¥NX.env ファイルを削除してください。
- Argis 8.0 から CA Asset Portfolio Management r11.2 にアップグレードし、CA MDB （データベース）を CA SDM と共有している場合、CA SDM を使用してアセットファミリにアセットを追加したり、アセットを更新したりする際に問題が発生する場合があります。このエラーの発生を回避するには、以下のいずれかの方法で CA SDM に拡張テーブルを定義する必要があります。
  - WSP を使用してテーブルおよびフォームを定義し、テーブルエントリを参照および編集します。
  - 以下のガイドラインに従って、テーブルおよびフォームを手動で編集します。
  1. $NX_ROOT¥bopcfg¥majic¥assetx.maj ファイルに、majic ファイルの作成に使用されるテンプレートが含まれています。これによって CA SDM のアセット拡張テーブルの列を特定します。このファイルをコピーし、ファイルにある指示に従って適切に編集します。
  2. データベースの列を定義するために、 $NX_ROOT¥site¥mods ディレクトリに .sch ファイルを作成します。 $NX_ROOT¥site¥assetx_schema.sch および $NX_ROOT¥site¥assetx_index.sch はテンプレートとして使用でき、コピーして、アセット拡張テーブルに合わせて適切に編集することができます。
  注：アセット拡張データを表示するためのフォームを作成するには、WSP を使用します。
- SQL Server - 以下の情報を考慮してください。
  - 新しいバージョンの SQL Server では、以前のバージョンの SQL Server よりも厳密なユーザパスワード認証が使用されます。 CA SDM データベースパスワードが、SQL Server で定義されたパスワードポリシーに準拠していることを確認してください。 CA SDM データベースパスワードが SQL Server 2005 パスワードポリシーに準拠していない場合、CA SDM の環境設定は機能しません。
  - （SQL Server 2005 上の Microsoft クラスタ環境）クラスタがフェールオーバする際に、どのクラスタ化ノードがアクティブであるかにかかわらず、CA SDM が今までどおり同じサーバ名に接続できるように、クラスタ内に SQL Virtual ノード名の別名を作成する必要があります。
- Oracle - 以下の情報を考慮してください。
  - Oracle データベースを使用する設定で CA SDM を UNIX ベースのシステムにインストールする場合は、Oracle のインストールの際に指定されたグループに、特権ユーザが属している必要があります。 Oracle インストールグループは、oraInst.loc という名前のファイルで確認することができます。
  - 64 ビットコンピュータで 64 ビット Oracle データベースを構成する場合、システムライブラリパス（Oracle Solaris および Linux では LD_LIBRARY_PATH、AIX では LIBPATH）に 32 ビット Oracle ライブラリが指定されている必要があります。 32 ビット Oracle ライブラリは $ORACLE_HOME/lib32 にあります。このことは設定時および実行時ともに同様です。
  - 64 ビットコンピュータで 64 ビット Oracle 11g データベースを構成する場合、サーバにOracle 32 ビットクライアントをインストールする必要があります。データベースを構成する場合、システムライブラリパス（Oracle Solaris および Linux では LD_LIBRARY_PATH、AIX では LIBPATH）に 32 ビット Oracle ライブラリが指定されている必要があります。この手順は、構成とランタイムの両方に必要です。また、Oracle クライアントにネットサービス名を作成し、Oracle データベースサーバインスタンスを指定します。
  - Oracle データベースで、既存の表領域を使用する場合は、CA SDM を環境設定する前に、少なくとも 400 MB のデータ表領域と 100 MB のインデックス表領域をそれぞれ用意しておく必要があります。
外部マウントドライブ - 20 以上の外部マウントドライブがある Linux に CA SDM をインストールする場合、インストールウィザードページが表示されてからインストール進捗状況ページが表示されるまでに時間がかかる場合があります。これは正常な動作であり、その後インストールは再開されます。
Install Shield および InstallAnywhere - 以下の情報を考慮してください。
- CA SDM のインストールを実行しようとして Install Shield エラーが発生した場合は、msiexec.exe が実行を停止するまで待ってください。それから製品のインストールを行ってください。
- UNIX または Linux 上で CA SDM インストールを開始した後、停止すると、インストールのルートに install.dir.##### というディレクトリが作成される場合があります。これは InstallAnywhere の機能です。これらのファイルは必要ありません。削除しても支障ありません。
インストールホームディレクトリ - CA SDM をインストールする際には、CA 共有コンポーネントを CA SDM のインストールディレクトリ（NX_ROOT）と同じディレクトリにインストールしないでください。
インターナショナル - 以下の情報を考慮してください。
- マルチバイトのオペレーティングシステム（簡体字中国語や日本語など）にインストールするとき、自分のユーザ名や CA SDM 特権ユーザのユーザ名にマルチバイト文字を使用しないでください。使用するとインストールが失敗します。
- マルチバイト文字をインストール時や設定時のパスに含めないでください。含めると、インストールや環境設定が失敗します。
- CA SDM は、Linux および UNIX プラットフォームでは UTF-8 ロケールで実行される必要があります。
- デフォルトの CA SDM インストールでは、［期間］名（［管理］タブの［Service Desk］-［アプリケーションデータ］-［コード］-［期間］）は英語で表示されます。例えば、TODAY、YESTERDAY、THIS MONTH などのように表示されます。製品のローカライズ版では、管理者は必要に応じて［期間］名をローカライズすることができます。デフォルトの期間を削除または変更しないでください。
- CA SDM の日付フォーマットでは、ローカライズされた日付書式指定子（フランス語の jj/MM/AAAA など）のような国際指定子をサポートしていません。構文は、「DD/MM/YYYY」のような一般的な指定子に限られます。しかし、国際的に使用される様々な短い日付形式の多くは、これらの一般的な指定子から作成できます（例えば、「YYYY.MM.DD」のように、日本語の一般的な短い日付形式を作成できます）。
- テキスト形式の電子メール送信通知では、国際環境で利用される文字エンコードが電子メールのメッセージに正しく指定されるように、NX_SMTP_HEADER_CHARSET および NX_SMTP_BODY_CHARSET のオプションを NX.env ファイルで直接編集する必要が生じる場合があります。正しい文字コードが指定されていないと、受信者の電子メールシステムでメッセージが正しく表示されない可能性があります。これらのオプションのデフォルト値は、すべてのプラットフォーム上で UTF-8 に設定されています。
- UNIX または Linux で英語版以外の Oracle を使用している場合は、pdm_init を実行する前に NLS_LANG 環境変数を設定する必要があります。 Oracle データベース管理者は Oracle のドキュメントで NLS_LANG の設定値を確認してください。
  重要： NLS_LANG を設定しないと、Oracle クライアントはデフォルトで American_America.US7ASCII に設定されます。たとえば、環境でマルチバイト日本語をテストする場合は、NLS_LANG を JAPANESE_JAPAN.UTF8 にセットします。
  
  注： NLS_LANG 変数の設定は、pdm_init を実行する前に同じシェルで行う必要があります。たとえば、setenv NLS_LANG GERMAN_GERMANY.WE8ISO8859P1 のように設定します。
- 国際ユーザは、必要に応じて web.cfg の DateFormat プロパティを変更して、日付や日時のフォーマットを地域に合わせて調整してください。
- 国際ユーザは、必要に応じてスペルチェック語彙集（オプションマネージャの LEX_LANG オプション）を地域に合わせて調整してください。
- CA SDM サーバ英語版は、英語以外の 9 言語の環境で動作することが確認されています。 Windows については、サポートされている Windows Server オペレーティングシステムの完全ローカライズ版であることが必要です。具体的には、英語コア上で Language Interface Pack や MUI が動作している Windows オペレーティング環境はサポートされていません。
  また、CA SDM のローカライズ版は、該当するローカライズ版の Windows Server オペレーティング環境でのみサポートされています。すべての場合において、コントロールパネルの「地域と言語のオプション」ウィンドウで「Unicode 対応でないプログラムの言語」（デフォルトのシステム Windows ANSI コードページ）を正しく設定することで、認証された言語がサポートされます。
  
  注： Windows Server オペレーティングシステムのローカライズ版の詳細については、Microsoft の Global Development and Computing Portal の Localized Microsoft Operating Systems のリストを参照してください。
- CA SDM およびナレッジマネジメントで SQL Server を使用している場合、日本語文字を含むナレッジ検索が正常に動作するためには、SQL Server が Windows 照合順序を選択してインストールされている必要があります。 SQL Server のインストール時に、データの照合順序オプションを必ず指定してください。
IPV4 - Linux へのインストールでは、/etc/hosts ファイルに、IP アドレス、コンピュータ名、完全修飾コンピュータ名による IPV4 エントリを含める必要があります。エントリの例は、以下のようになります。
```
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost 
141.202.211.11 usbegp11.ca.com  usbegp11 
```
短いファイル名 - Windows オペレーティングシステムで短いファイル名を無効にしている場合は、CA SDM をインストールする前に有効にしてください。短いファイル名を有効にするとともに、環境変数 TEMP および TMP も短いファイル名に設定する必要があります（例：「c:¥temp」）。これは短いファイル名を有効にした後、インストールを実行する前に行ってください。
注：詳細については、Microsoft のヘルプとサポート Web サイトで Microsoft サポート技術情報の記事 121007 を参照してください。
特殊文字およびスペース（ディレクトリ、メディアパス、およびフォルダ名） - 以下の情報を考慮してください。
- （UNIX および Linux）インストールメディアをローカルハードドライブにコピーする場合、ディレクトリパスにスペースや特殊文字（# など）が含まれていないことを確認してください。場所にスペースまたは特殊文字が含まれていると、インストールは正常に実行されません。
- （UNIX、Linux、および Windows）インストールメディアパスおよびフォルダ名内にスペースを指定しないでください。指定した場合、インストールは正常に実行されません。
Tomcat - 以下の情報を考慮してください。
- Tomcat は、製品のインストール中にデフォルトの CA SDM Web サーバとして設定されます。 IIS （Windows）または Apache （UNIX または Linux）をデフォルトの Web サーバとして使用する場合は、設定を実行して要求されたときに IIS または Apache を選択するか、設定を再実行して IIS または Apache を選択してください。
- Tomcat がプライマリサーバ上で外部認証を使用するように設定されている場合は、認証されていないユーザが添付ファイルを使用できるように、セカンダリサーバで、Web エンジンおよびリポジトリのデーモンを設定する必要があります。セカンダリサーバに Tomcat をインストールした場合は、外部認証は使用できません。
- CA SDM のインストールでは、Tomcat ポートは 8080 に設定されます。 CA Asset Portfolio Management や製品の Service Delivery Suite といったほかの CA 製品の場合も、デフォルトで Tomcat のポートは 8080 に設定されます。同じサーバに複数の CA 製品をインストールする場合は、すべての製品が正常に動作するように、2 つ目以降の CA Technologies 製品のイントールでは 8080 以外のポート番号を選択してください。 CA SDM で Tomcat のポートを 8080 以外に設定する変更は、製品のインストールを実行するか、すでにインストール済みの場合は設定を再実行します。指示に従って Tomcat で使用する利用可能なポート番号を指定してください。
- 再起動後、CA SDM Tomcat プロセスが正常に起動しない場合があります。この場合は、以下のコマンドを使用して TOMCAT を停止し、再度起動してください。
```
pdm_tomcat_nxd –c stop
pdm_tomcat_nxd –c start
```
ユーザおよび認証 - 以下の情報を考慮してください。
- システムがシャドウファイルを使用していて、/etc/passwd ファイルのパスワードフィールドが「x」になっているとユーザ認証は失敗します。
- HP で、システムパスワードが /etc/shadow に格納されるようにセキュリティの設定をしている場合（この場合、/etc/passwd ファイルでは、実際のパスワードは「x」で置き換えられます）、CA SDM ユーザ認証は失敗し、ユーザは CA SDM にログインできません。
- 特権ユーザ用に設定されたパスワードは、ネットワークドメインによって適用されるパスワードポリシー制約に準拠している必要があります。ドメインによる制約に準拠していない場合、CA SDM の環境設定は機能しません。
Web インターフェースおよび Internet Information Services （IIS） - Windows 2008 上で IIS 7.0 を使用するように Web インターフェースを設定する場合、IIS 7.0 の CGI およびメタベース互換コンポーネントをインストールする必要があります。 IIS 管理互換モジュールをインストールすることで、サーバマネージャの［役割］セクションを使用してこれらのコンポーネントを追加できます。
Web Screen Painter - 以下の情報を考慮してください。
- CA SDM インストールの一部として WSP をインストールする場合、正常に動作するように WSP を設定する必要があります。
- テストモードでの Web Screen Painter プレビューセッションでは、検索フィルタは未発行の新規テーブルでは無視されます。