カスタマイズ › スキーマのカスタマイズ › スキーマ デザイナのタスク › スキーマの変更の発行

スキーマの変更の発行

スキーマの変更が完了したら、変更を発行して、すべてのユーザが変更を利用できるようにします。 スキーマの変更を発行するには、以下の2つの手順に従います。

1. オブジェクト エンジンと CA SDM ユーティリティ プログラムを対象として、スキーマの変更を定義するファイルを新規作成/更新します。 WSP では、wsp_webengine オプションで指定された Web エンジン（デフォルトでは web:local）に、以下のファイルを作成します。

   wsp.mods

   Web スクリーン ペインタ で管理されている、オブジェクト エンジンに対するスキーマ変更がすべて記述されます。

   wsp_schema.sch

   Web スクリーン ペインタ で管理されている、すべてのテーブルおよび列が記述されます。

   wsp_index.sch

   Web スクリーン ペインタ で管理されているテーブルの DBMS インデックスが記述されます。

   wsp.altercol

   WSP で作成され、DBMS には未定義の新規列の名前が指定されます。

   wsp.altertbl

   WSP で作成され、DBMS には未定義の新規テーブルの名前が指定されます。 さらに、WSP は、オブジェクト エンジンを備えたすべての CA SDM サーバに wsp.mods ファイルを配布します。

2. 物理DBMSを変更し、新規スキーマの情報を格納します。 この手順を実行するには、CA SDM のサービスをシャットダウンして、プライマリ サーバで p dm_publish スクリプトを実行する必要があります。

重要： 手順 2 では、他のユーザに重大な影響が及びます。したがって、スキーマの変更を発行する場合は、慎重に計画を立てる必要があります。 CA SDM の変更要求を使用してスキーマ発行のスケジュールを調整し、事前の承認を得ることをお勧めします。

スキーマの発行を開始するには、［ファイル］メニューから［保存して発行］を選択します。 これにより、CA SDM サーバ上に必要なファイルが作成されますが、リサイクルは実行されません。 このため、この操作の直後は新規ファイルの影響はありません。 ただし、ファイルの作成後は、次回 CA SDM サービスがリサイクルされるときに、これらのファイルが使用されます。 したがって、スキーマの変更を発行した後は、できるだけ限り早い段階でサービスをシャットダウンし、プライマリ サーバで pdm_publish スクリプトを実行する必要があります。

WSP でスキーマの発行が完了したら、pdm_publish スクリプトを実行するまで、スキーマ デザイナでこのスキーマを変更できません。 pdm_publish を実行するには、CA SDM サービスをシャットダウンしてから、コマンド プロンプトに pdm_publish コマンドを入力します。

pdm_publish コマンドは、以下のことを行います。

• site/mods ディレクトリに必須ファイルがあるかどうかを確認することにより、Web スクリーン ペインタ で生成した発行対象のスキーマ変更があることを確認します。
• CA SDMサービスがシャットダウンされていることを確認します。
• Web スクリーン ペインタ で管理されるものであるかどうかにかかわらず、すべてのスキーマ ファイルを ddict.sch という 1 つのマスタ スキーマ ファイルにマージします。
• 新規のテーブルおよび列を定義するための適切なSQLコマンドをDBMSに送信します。
• テーブルまたは列が DBMS に正常に定義されるたびに、ログ ファイル wsp_schema.log に 1 行書き込みます。 このログ ファイルは、スキーマの変更を記録するだけでなく、pdm_publish コマンド自体のディレクトリとしても機能します。つまり、pdm_publish コマンドはこのログ ファイルを使用して、Web スクリーン ペインタ で作成されたテーブルおよび列のうちすでに DBMS に定義されているものを特定できます。 そのため、このファイルを移動したり変更したりしないでください。
• CA SDMデータ辞書を作成します。

上記の手順に要する時間はわずか1分です。 これらの処理が完了したら、CA SDM サービスを再起動し、変更されたスキーマを使い始めることができます。 新しいスキーマを使用する Web フォームを作成または変更した場合は、WSP を起動して新しい Web フォームを発行する必要があります。