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pdm_userload―データベース レコードの追加、更新、および削除

pdm_userload ユーティリティを実行すると、指定した入力ファイルを使用して CA SDM データベースを更新できます。

重要: pdm_userloadを実行する場合は、必ず先にデータベースのバックアップを作成してください。

チケット(案件やリクエストなど)をアップロードするときは、必ずチケット番号の文字列に一意のプレフィクスまたはサフィックスを追加してください。 CA SDM では、この番号はシーケンス番号ではなく文字列として表示されるので、アップロードされたチケットに一意の番号が割り当てられるとは限りません。 awk などのテキスト プロセッサを使用して一意のプレフィクスまたはサフィックスを割り当てると、前に割り当てられた番号を CA SDM で上書きすることなく、チケットをアップロードすることができます。

構文

このコマンドのフォーマットは、以下のとおりです。

pdm_userload [-a] [-c] [-h] [-r] [-v] [-u] [-m] –f filename

入力ファイルのフォーマット

入力ファイルのエントリは、以下のフォーマットに従います。

TABLE table_name
fieldname1 fieldname2 . . . . fieldnameN
{ "value11", "value12", . . . "value1N" }
{ "value21", "value22", . . . "value2N" }
.
.
.
{ "valueN1", "valueN2", . . . "valueNN" }

table_name は、ロードするテーブルの名前で、CA SDM データベース スキーマ ファイル $NX_ROOT/site/schema.sch(UNIX)または installation-directory¥site¥schema.sch(Windows)にあります。$NX_ROOT または installation-directory は、CA SDM をインストールしたディレクトリです。

-f filename

入力ASCIIファイルを指定します。

-a

単一の入力レコードに一致する既存レコードが複数あるかどうかに関係なく、既存レコードがすべて更新されます。 このオプションを使用しない場合は、複数の既存レコードに一致する入力レコードは拒否されます。

重要: このオプションの使用には注意が必要です。

-c

入力ファイルとデータベースを比較して、実行された更新について報告します。更新は行いません。

-r

入力レコードに一致するデータベース レコードを削除します。 -aオプションは、-rオプションと一緒に使用することができます。

注: このオプションを使用して pdm_userload を実行する前に、データベースのバックアップ コピーを作成してください。 古いデータベース レコードを削除した後に、削除したレコードを復旧する場合は、このバックアップ コピーを使用して CA SDM データベースを復元します。

-v

詳細モードを指定します。

-u

既存のレコードを更新します。新しいレコードはデータベースに挿入されません。

-m

一括更新を行います。 pdm_userloadを使用して多数のレコードを追加または削除する場合に指定します。 このオプションを指定すると、クライアントのすべての更新通知が無効になり、pdm_userloadによるテーブルの処理が終了したときにテーブルのキャッシュ更新メッセージが送信されます。

-x

ロケールに応じた数値入力フォーマットを使用します。

-t

テナントの名前または UUID を指定して、指定したテナントとロードされたすべてのデータを関連付けます。 この引数は、マルチテナンシーがインストールされている場合にのみ有効です。

Pdm_userload は、TABLE ステートメントの新しい引数である「Truncate」と「NoNewID」をサポートしています。 これらの引数は、必要に応じてテーブル名の後ろにかっこで囲んで指定します。 以下に例を示します。

TABLE Call_Req (TRUNCATE, NONEWID)
Truncate

データをロードする前に、テーブルに対してデータベース固有の TRUNCATE コマンドを発行します。 さらに、コマンド ライン引数に関係なく、すべてのレコードを新しいものとみなして挿入のみのロジックを使用するように pdm_userload のロジックを強制的に変更します。

NoNewID

挿入されたデータに対して新しい ID を生成する(pdm_userload -i オプションのデフォルト ロジックの)代わりに、テーブル内の新しい行に入力制御ファイルの ID 値を使用します。

制限事項

CA SDM がアクティブなときに pdm_userload を実行できますが、パフォーマンスが非常に低下する可能性があります。 pdm_userload は、CA SDM にログインしているユーザがいないときに実行することをお勧めします。

関連項目:

pdm_backup―ASCIIファイルへのデータベースの書き込み

pdm_replace―データベース テーブルの置換

pdm_restore―データベースの復元