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ポリシー アクションを使ってパフォーマンスの問題を特定する方法

このシナリオでは、システム管理者がパフォーマンスの問題を特定し、動的に対処する方法について説明します。 この情報は、管理対象 vCenter 環境のリソース共有の割り当てを最適化するシステム管理者を対象にしています。

ポリシー アクションによって、VM リソースが特定され、CPU 割り当てが動的に調整されます。 共有は、複数の VM 間でリソース競合が発生した場合に、どの VM がリソースを取得するかを決定します。 共有を使用することによって、CPU リソースの動的な割り当てが可能になります。 各 VM には、指定された数の共有が割り当てられます。 割り当ては、ESX サーバ ホスト上の CPU リソースの現在の使用率に基づいて、動的に変化します。

VM の CPU 使用率が 50 パーセントを超える場合、CPU 共有の割り当ては動的に増加されます。 CPU 使用率が 30 パーセント未満の場合、CPU 共有の割り当ては動的に減少されます。 ポリシー コンポーネントは、問題のある仮想マシンを特定するだけでなく、ビジネスの継続性を維持する動的アクションを実行できるようにします。 ポリシー アクションは、リソースを必要とする仮想マシンにリソースを割り当て、リソースの必要がなくなったときに割り当てを解除します。

パフォーマンスの問題を特定するためのポリシー コンポーネントの使い方

ポリシー アクションを使ってパフォーマンスの問題を特定して対処するには、以下の手順に従います。

  1. CPU メトリックのアクションを作成します。
  2. CPU 使用率が 50 パーセントを超える場合は、CPU メトリックによって割り当てを増加させるルールを作成します。
  3. CPU 使用率が 30 パーセント未満の場合は、CPU メトリックによって割り当てを減少させるルールを作成します。