前のトピック: dpmvc setresources コマンド -- VM リソースの設定次のトピック: dpmvc snapshot コマンド -- スナップショットを管理する


dpmvc setshares コマンド -- VM 共有の設定

dpmvc setshares コマンドでは、VM に割り当てられている CPU またはメモリの共有の数を設定できます。

このコマンドの形式は、以下のとおりです。

dpmvc setshares
[-sc sc_url] {-cpu_add_prop_value value|-cpu subtract_prop_value value|-cpu_overwrite_prop_value value|-mem_add_prop_value value|-mem_subtract_prop_value value|-mem_overwrite_prop_value value}
-datacenter_name datacentername
-vm_name vmname
[-vc_server vcservername]
[-vc_user vcuser]
[-vc_password vcpassword]
[-auth_file authorizationfilename]
[-auth_comp componentID]
[‑wait [timeout]][-pre]
[-post]
[-ws_user wsuser]
[-ws_password wspassword]
[-prompt {yes|no}]
[-encrypted_password {yes|no}]
[-locale iso639value]
-sc sc_url

(オプション)サービス コントローラ ホスト用の URL を定義します。

例: https://hostname:port/...

hostname

サービス コントローラがインストールされている完全修飾ホスト名を定義します。

例: localhost.ca.com

port

サービス コントローラ ホスト用のリスニング ポートを定義します。

例: 80

-cpu_add_prop_value value|-cpu subtract prop value value|-cpu_overwrite_prop_value value|-mem_add_prop_value value|-mem_subtract_prop_value value|-mem_overwrite_prop_value value

追加、削除、変更する CPU またはメモリの共有の数を指定します。 共有を使用すると、利用できる物理リソースが、稼働中のほかの VM より比例的に多く割り当てられている VM を判断できます。 VM により多くの共有を割り当てると、より多くの物理リソースがその VM に割り当てられます。 VM に割り当てる共有を減らすと、その VM に割り当てられる物理リソースも減ります。

-cpu_add_prop_value value

VM に追加する CPU 共有の数を指定します。

-cpu_subtract_prop_value value

VM から削除する CPU 共有の数を指定します。

-cpu_overwrite_prop_value value

VM で使用する CPU 共有の数を指定します。

-mem_add_prop_value value

VM に追加するメモリ共有の数を指定します。

-mem_subtract_prop_value value

VM から削除するメモリ共有の数を指定します。

-mem_overwrite_prop_value value

VM で使用する CPU 共有の数を指定します。

-datacenter_name datacentername

VM が存在するデータ センターを指定します。

-vm_name vmname

VM を指定します。

-vc_server vcservername

複数の vCenter Server がある場合にアクセスする vCenter Server を指定します。 単一の vCenter Server 環境の場合はオプションです。

-vc_user vcuser

(オプション) vCenter Server のユーザ ID を指定します。 グローバル認証情報が有効な場合はオプションです。

-vc_password vcpassword

(オプション) vCenter Server のユーザ ID のパスワードを指定します。 このオプションを省略すると、デフォルトの認証ファイルまたは特定の認証ファイル(-auth_file オプション)が指定されている場合は、ユーザ(-vc_user オプション)の暗号化されたパスワードとコンポーネント(-auth_comp オプション)が取得されます。

-auth_file authorizationfilename

(オプション)暗号化されたパスワードの取得に使用する認証ファイルの名前をフル パスで指定します。 このファイルには、dpmutil 認証情報設定コマンドを使用して生成した CA Server Automation 管理者の認証情報が含まれます。 このオプションを指定しないと、デフォルトの認証ファイルが使用されます。

-auth_comp componentID

(オプション)グループ ホストとユーザに対して使用できるコンポーネント ID を指定します。

-wait timeout

(オプション)ジョブ ステータスを表示し、操作が完了、失敗、またはタイムアウト(timeout の値を指定している場合)するまで待機するかどうかを指定します。 このオプションを指定しない場合、CLI は完了を待たずに戻ります。 応答がない場合、オプションの timeout の値(分)がタイムアウトするまでの時間となります。 timeout の値を指定せずに wait オプションを入力すると、CLI は caimgconf.cfg ファイルのデフォルト待機時間の 120 分を使用します。 任意の正の整数のほかに、timeout には以下の値も使用できます。

""

タイムアウト値はありません。

0

完了するまで待機します。

-pre

(オプション)操作を実行する前にイベントを生成するかどうかを指定します。

-post

(オプション)操作を実行した後でイベントを生成するかどうかを指定します。

-ws_user wsuser

(オプション) VC プラットフォーム管理モジュール(PMM)に接続する Web サービスのユーザ名を指定します。

-ws_password wspassword

(オプション) VC プラットフォーム管理モジュール(PMM)に接続する Web サービス ユーザのパスワードを指定します。

-prompt {yes|no}

(オプション) Web サービスのユーザ ID とパスワードの入力を要求するかどうかを指定します。

デフォルト: Yes

-encrypted_password {yes|no}

(オプション) VC ユーザ パスワードを暗号化するかどうかを指定します。

デフォルト: Yes

-locale iso639value

(オプション)デフォルトの英語出力より優先させるロケールを、IS0 639_3166 の組み合わせ(たとえばフランス語の場合は fr_FR)で指定します。コマンド プロンプトのロケールを使用する場合は「native」を指定します。

例: 単一 vCenter Server 環境でグローバル認証情報を使用して、VM の CPU 共有の数を増やす

以下の例は、データ センター DCA/MyCity 上の仮想マシン MyVM01 の CPU 共有を 1000 増やします。

dpmvc setshares -vm_name MyVM01 -datacenter_name DCA/MyCity
-cpu_add_prop_value 1000

例: 複数 vCenter Server 環境でグローバル認証情報を使用して、VM の CPU 共有の数を増やす

以下の例は、データ センター DCA/MyCity 上の仮想マシン MyVM01 の CPU 共有を 1000 増やします。

dpmvc setshares -vm_name MyVM01 -datacenter_name DCA/MyCity
-cpu_add_prop_value 1000 -vc_server vc_server_1

例: 指定した認証ファイルとコンポーネント ID を使用して、VM の CPU 共有を上書きする

以下の例は、データ センター DCA/MyCity 上の仮想マシン MyVM01 の CPU 共有を 1200 に設定します。

dpmvc setshares -vm_name MyVM01 -datacenter_name DCA/MyCity
-cpu_overwrite_prop_value 1200 -vc_server vc_server_1
-vc_user VCAdmin1 -auth_file c:¥localauth.dat -auth_comp Imaging