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ステータス モニタおよびグラフィカル モニタでのコマンドの使用

モニタからコマンドを発行して、さまざまなアクションを実行できます。ただし、どのコマンドを発行できるかは、ユーザの許可レベルによります。

選択したリソースに利用可能なコマンド(ShortLst)の候補一覧を検索するには、「?」 コマンドを使用します。 各コマンドの説明については、F1 キー(ヘルプ)を参照してください。

選択したリソースに利用可能なコマンド(ShortLst)の完全リストを検索するには、「??」 コマンドを使用します。 各コマンドの説明については、F1 キー(ヘルプ)を参照してください。

注:  コマンドのリストを表示している間、F4 キーを押すと、完全リストと候補一覧を切り替えられきます。

モニタ対象のサービスおよびリソースの詳細情報の表示

D コマンドを使用すると、選択されたサービスまたはリソースに関する情報を表示できます。

B コマンドまたは S コマンドを使用すると、選択されたサービスおよびリソースの現在の状態、定義された状態、および操作モードに関する情報を表示できます。 必要であれば、現行の操作モードと状態をオーバーライドできます。

注:  操作モードおよび状態を上書きするためのコマンドも使用できます。

ユーザ定義拡張表示の削除

表示の最後の数列が拡張表示で上書きされている場合、これらの列の元の情報を表示するには、EDR コマンドを使用します。 このコマンドを使用すると、拡張表示が一時的に削除されます。 次回の状態更新時に拡張表示が再表示されます。

注:

拡張機能へのアクセス

提供される任意の拡張機能にアクセスするためには、XF コマンドを使用します。

モニタ対象のサービスおよびリソースの定義の参照または更新

DB コマンドを使用すると、選択されたサービスおよびリソースの定義を参照できます。 適切な権限を持つユーザは、定義を更新することもできます。 更新は即時に有効になります。 たとえば、新しいステータス モニタ メッセージを追加する必要がある場合などが考えられます。

重要: 名前が DT(*)、ET(*)、SE(*)、ST(*)の各形式になっている INTNL クラスのリソースは、領域間の通信機能を提供する動的 APPC リソースです。 これらのリソースは、APPC リンクの存続期間にのみ定義されます。 製品によっては、xx(*)形式の動的リソースも使用されます。 これらのリソースの定義を変更しないでください。

注:  ナレッジ ベースに対し、F4(追加)ファンクション キーまたは ADD 基本コマンドを使って定義を追加し、また DEL コマンドを使って定義を削除できます。 詳細については、ヘルプを参照してください。

操作モードのオーバーライド

以下のコマンドを使用すると、選択されたサービスおよびリソースの操作モードを変更できます。

ステータス モニタでは、[Ovr(オーバーライド)]列の「M」は、サービスまたはリソースに操作モードのオーバーライドが設定されていることを示します。

サービスおよびリソースの状態のオーバーライド

選択されたサービスおよびリソースの実際の状態と要求状態をオーバーライドできます。

実際の状態のオーバーライド

実際の状態のオーバーライドは、表示されている状態が間違っていると確信できる場合にだけ行ってください。 以下のコマンドを使えば、選択されたサービスおよびリソースの実際の状態を変更できます。

要求状態のオーバーライド

以下のコマンドを使えば、選択されたサービスおよびリソースの要求状態を変更できます。

ステータス モニタでは、[Ovr(オーバーライド)]列の「DSA」、「DSI」、「G/D」、または「M/D」は、サービスまたはリソースに要求状態のオーバーライドが設定されていることを示します。

あるサービスの要求状態を ACTIVE に設定した場合、(自動的にまたはユーザによる手動操作で)そのサービスが開始されると、そのサービスの各メンバに要求状態 ACTIVE のオーバーライドが設定されます。 ステータス モニタでは、[Ovr(オーバーライド)]列の「SVC」は、そのサービスまたはリソースに別のサービスによって要求状態のオーバーライドが設定されたことを示します。 同様に、あるサービスの要求状態を INACTIVE に設定した場合、そのサービスが停止されると、そのサービスのメンバから要求状態 ACTIVE のオーバーライドが削除されます。

モニタ対象項目に対する動作変更スケジュールの変更

サービスまたはリソースの動作の変更スケジュールは、可用性マップ内に定義されます。 可用性マップは、サービスまたはリソースの特定時刻における要求状態を定義します。 サービスまたはリソースがマップに接続されており、AUTOMATED 操作モードの場合は、領域はサービスまたはリソースの現状が、マップ内に定義された、目的のステータスと一致することを保証しようとします。 複数のサービスまたはリソースが同じマップを使用できます。

これらの変更を変更するには、以下のいずれかの方法を使用します。

動作変更スケジュールのオーバーライド

ある定められた期間内だけサービスまたはリソースの動作を変更するには、オーバーライド マップを使用します。

MPO」と入力し Enter キーを押して、新しい要件を指定するオーバーライド マップを作成します。 このマップでは、有効期限の日付と時刻を指定する必要があります。その指定された日付と時刻に当該マップは自動的に削除されます。 これにより、動作変更スケジュールは、当初指定されていた内容に戻ります。

動作変更スケジュールを当初指定されていた内容に戻すことは、いつでも可能です。 それには、「MPR」と入力し、Enter キーを押します。 このコマンドによって、オーバーライド マップが元のマップで置き換えられます。 ただし、このコマンドを実行しても、オーバーライド マップは削除されません。

いったんマップが作成されれば、他のサービスやリソースから使用可能です (別のサービスまたはリソースにオーバーライド マップを付けるには、適切な定義内でマップの名前を指定します)。 モニタまたは[定義]メニューから DB コマンドを使用することにより、定義を更新できます。

マップの参照または更新

重要:  マップの更新は、そのマップに接続されたすべてのサービスまたはリソースの動作に影響を与えます。

MAPコマンドを使用すると、選択されたサービスおよびリソースの定義に対するマップを参照できます。 適切な許可を持つユーザは、MAPコマンドを使うことで、選択されたサービスおよびリソースが接続されているマップを更新できます。 更新は即時に有効になります。

サービスおよびリソースの手動制御

MANUAL または IGNORED のいずれかの操作モードのサービスおよびリソースは、ユーザが直接制御できます。 つまり、サービスおよびリソースを手動で開始および停止できます。 これらの操作モードは、自動エラー復旧処理が失敗した場合に使用できます。

注:  提供されたコマンドをオーバーライドするコマンドが登録されていない場合、あるリソースに対してこれらの操作を行う際に、そのリソースの定義内に指定されたメソッドが使用されます。

サービスおよびリソースの手動開始

選択されたサービスおよびリソースを手動で開始できます。 たとえば、リソースを障害から回復した後、再始動できます。 開始するサービスまたはリソースの操作モードが MANUAL、IGNORED のいずれかであることを確認してください。 サービスおよびリソースを開始するには、A コマンドを使用します。 確認を促すメッセージが表示されます。 Enter キーを押してアクションを確定します。 サービスまたはリソースが正常に開始された場合、その実際の状態が ACTIVE に変わります。

サービスおよびリソースの通常手動停止

選択されたサービスおよびリソースを手動で停止できます。 たとえば、あるリソースの状態が劣化したため、その使用を中止したい場合、そのリソースを停止できます。 停止するサービスまたはリソースの操作モードが MANUAL、IGNORED のいずれかであることを確認してください。 サービスおよびリソースを停止するには、T コマンドを使用します。 確認を促すメッセージが表示されます。 Enter キーを押してアクションを確定します。 サービスまたはリソースが正常に停止された場合、その実際の状態が INACTIVE に変わります。

リソースの強制手動停止

選択されたリソースを強制的に手動停止できます。 たとえば、緊急時にリソースをすばやく停止できます。 通常の停止処理では、完了までに時間がかかる可能性があります。 停止するリソースの操作モードが MANUAL、IGNORED のいずれかであることを確認してください。 リソースを停止するには、TF コマンドを使用します。 確認を促すメッセージが表示されます。 Enter キーを押してアクションを確定します。 リソースが停止されると、その実際の状態がINACTIVEに変わります。