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OCS 内のモニタと制御

OCS では、メッセージを受信したり、コマンドを発行したりして、各ユーザが独自の領域をモニタおよび制御できます。 ネットワークからのイベントは各ユーザの OCS ウィンドウに送られます。 コマンドを発行して、発生する可能性のあるすべての問題を制御できます。

コマンドからメッセージや出力を受信すると、画面上で出力を制御、再配列、またはクリアして、読み取りをより簡単に行えるようにすることができます。

メッセージ表示速度の制御

表示域の最下行が一杯になると、表示域の最上部に折り返して次のメッセージの書き込みを開始する前に、システムが一時停止します。

非常に短い時間内で、大量のメッセージが画面に送信されることがあります。 これにより、表示画面では、ユーザが読み取れないほどの高速でメッセージがロールされてしまいます。 そのような場合には、次の 2 つのオプションを使用すると、一時的にメッセージ配布を中断したり、メッセージの表示方法を変更したりすることが可能です。

メッセージ フローの手動停止

画面への出力のフローを任意に停止する場合、コマンド行に何も入力されていない状態で Enter キーを押します。 その結果、表示がフリーズし、それ以上のメッセージは、ユーザからのデータ入力があるまで表示されません。

画面のフリーズ中には、コマンド行のすぐ上に「HOLDING」というワードが表示されます。

メッセージ フローの自動停止

システム提供の自動保留機能のデフォルト値により、メッセージが最後の行に書き込まれ、さらに画面上部に折り返されて書き込まれるメッセージ キューがある場合に、自動的に OCS ウィンドウがフリーズされます。 これは、AUTOHOLD コマンドで指定します。

AUTOHOLD により画面がフリーズすると、コマンド行の上部に「AUTOHOLD」というキャプションが表示されます。 それ以上のメッセージは、ユーザ入力があるまで表示されません。

AUTOHOLD コマンド オプションは、各ユーザのオペレータ プロファイルの一部です。

注:  画面が HOLDING モードまたは AUTOHOLD モードになっているときに、さらに非送信請求メッセージを受信すると、コマンド行上部のキャプションが「MSG QUED」に変わり、端末アラームが鳴ります。

メッセージ キューの保留制限

HOLDING モードまたは AUTOHOLD モードにあるシステムでは、OCS ウィンドウのメッセージ キューに入れられるメッセージの数には制限があります。 OCS ウィンドウ内のすべてのメッセージが廃棄されるまでのキュー制限のデフォルトは、200 メッセージです。

コマンド行上部のキャプション「HOLDING」または「AUTOHOLD」は、制限に近づくと「75% LIMIT」、制限に達すると「HOLD LIMIT」、制限を超過すると「MSGS LOST」と変更されます。 キャプションが変更されるごとに、端末アラームも鳴らされます。 これらの条件は、OCS ウィンドウ内のシステム メッセージを頻繁にモニタおよび解放している間、変更および更新されます。

キュー制限は、PROFILE コマンドを使用して、OCS ユーザ ウィンドウごとに定義できます。

競合遅延間隔

OCS ウィンドウの特徴の 1 つに、コマンドの入力と同時に、システムからウィンドウにメッセージを送信できるということがあります。 これらのメッセージの表示は、使用している端末のタイプに応じて異なります。

非 SNA 端末

ユーザが入力した全データは即時にフリーズされ、メッセージが画面に書き込まれている間に入力された新しいデータはすべて無視されます。 メッセージ配布が終了すると、コマンド テキストの入力を続行できます。

SNA 3270 端末

競合条件が発生します。 端末は、送信状態を示しており(ユーザがキーボードへの入力を開始したため)、ユーザの入力が送信されるまでは、システムからの出力の受け入れは拒否されます。 ただし、システムは据え置かれるのではなく、一定時間の経過後に割り込みが行われ、メッセージの出力が強制されます。

デフォルトの競合遅延間隔は、15 秒です。 通常、標準的なコマンド入力操作であれば、この時間内に充分完了できます。

メッセージのアンラップ

OCS ウィンドウに表示されるメッセージを再シーケンスまたはアンラップするには、ORDER コマンドを入力して Enter キーを押します。

OCS メッセージは、ウィンドウ内に発生順に再表示されます(最も古いメッセージが画面最上部に示されます)。

ORDER コマンドは、デフォルトで F12 キーに割り当てられています。

注:  このコマンドは、HOLDING 条件や AUTOHOLD 条件には影響を与えません。

OCS ウィンドウのクリア

OCS ウィンドウに多数のメッセージが表示された後、新たなメッセージが到着する前にウィンドウをクリアしたい場合があります。

OCS ウィンドウをクリアするには、CLEAR コマンドまたは K コマンドを入力して、Enter キーを押します。